進歩が目覚ましい
「腸内細菌叢:ちょうないさいきんそう(腸内フローラ)検査」を体験!
自分の腸内フローラの様子を検査できる「マイキンソー」は提携の医療機関で受けることができます。
ほかにウェブで検査キットを購入→便の送付→結果をサイトで確認できる、個人向けのマイキンソーもあります。
2週間で腸内細菌叢は変わる!?
便秘に悩む読者・篠田レイさんが、腸内フローラ検査「医療機関向けマイキンソー」を実施。1回目の検査のあと、大腸活のニューヒーロー「短鎖脂肪酸」を育てるビフィズス菌とイヌリン(水溶性食物繊維)のサプリメント(下の2点)を2週間飲 んでもらいました。
イヌリン
ヨーロッパ産チコリの根から抽出した天然のイヌリン。
ほのかに甘い味のパウダーで、飲み物などに混ぜて、手軽に水溶性食物繊維が補給できます。
ビフィズス菌
胃酸に負けない独自のカプセルに閉じ込め、ビフィズス菌を生きたまま腸まで届けます。
1日1カプセルでしっかり腸で働く、機能性表示食品。
そして2週間後の便を再検査。症状の改善はどこまでされて、腸内細菌はどう変わったのかを、今回は特別に松井先生に解説していただきました。
「注目すべきは短鎖脂肪酸の指数です。篠田さんはビフィズス菌、乳酸産生菌、酪酸産生菌すべてが増えていました。排便の悩みが改善され、2週間で腸内環境がいい方向に向かったと判定できると思います」(松井先生)
篠田レイさん(読者)
長年の便秘がすっきり! 腸内変化を実感
「便秘薬の酸化マグネシウム剤を毎日服用しないと便が出ないので、検査結果はもっと悪いと思っていましたが、意外と平均的でひと安心。でも、今回のチャレンジでサプリメントを飲みはじめてから5日目くらいから、便秘薬がなくても出るように。薬で出してもいまひとつ残便感があったのですが、サプリを飲んでからは朝、根こそぎ出る感じで腸内がすっきり! かつてないほどの爽快感でした。
2度目の検査で、腸内のビフィズス菌がしっかり増えていたのもうれしかったです。ビフィズス菌とイヌリンのサプリの摂取は今後も続けるつもりです。また、足りない菌を補う、漬け物や納豆、味噌などの発酵食品、海藻類をとるようアドバイスされたので、これから積極的に食べようと思います!」(篠田さん)
[表・上]1回目の検査では、全体判定はCで標準。腸内細菌の多様性、健康長寿菌判定はいずれも平均的。大腸画像検査は必要なしの結果でした。
[表・中]ビフィズス菌などの短鎖脂肪酸指数は、2回目の検査ですべて向上。明らかに腸内環境の改善が認められます。
[表・下]美容に関しては、肥満の心配はなし、エクオール産生菌も健在です。
(松井先生)
*エクオールは大豆などに含ま れるイソフラボンが腸内細菌に より変化する、女性の健康や美 の有効成分
松井輝明さん
帝京平成大学 健康メディカル学部健康栄養学科、
健康科学研究科健康栄養学専攻長・教授。
日本大学医学部准教授を経て現職。
著書に『大腸活のすすめ』(朝日新聞出版
次回は、最近下痢ぎみなことが多いという編集スタッフTの腸内フローラ検査体験談をご紹介します。
イラスト/ハヤシコウ 取材・原文/山村浩子