便秘に悩む読者が チャレンジ!
頑固な便秘に長年煩わされてきた読者が、慶應義塾大学病院の便秘外来を受診。問診やレントゲン撮影結果をもとに、正岡建洋先生の指導に従って本気の改善に挑戦! 約1カ月間実施したビフォー&アフターの結果を公開します。
美容師の仕事柄、便意を我慢しがちで
慢性的な便秘に(Aさん・54歳)
■悩み■
「20代の頃から排便回数は2~3日に一度が平均的。1週間出なかったり、最近は毎日出ることもあって、すごくムラがあります。出ても量は少なく、残便感はつねにあります。あまりつらいときは、酸化マグネシウム剤を 飲んでしのいでいます」(Aさん)
◆診断◆
「Aさんは内視鏡検査で、腸が長くてねじれていると指摘されたとのことですが、腸のねじれは確かに便秘の原因になります。レントゲン画像を見ると、画面左下のS状結腸のあたりに、硬いコロコロとした便があるようです」(正岡先生)
国際医療福祉大学医学部消化器内科学教授、国際医療福祉大学三田病院消化器内科部長。慶應義塾大学医学部客員教授。専門は、消化器内科、食道、胃、十二指腸、機能性消化管障害など。日本消化器病学会専門医。過敏性腸症候群診療ガイドライン作成委員
レントゲン結果を発表
画面左下にもわっとした白いものが見えますが、これがコロコロ便。
排便しても、このコロコロが出る程度でした。ガスがあるとそこが黒く見えるのですが、
浅岡さんの場合はあまり見当たらないので、腸にぎっしり便がたまっている可能性も…
今までにない快便が続いていた浅岡さんですが、再受診の3日前から調子がダウン。
レントゲンでは思ったほどの効果が見られなかったものの、
左下の白くもわっとしたコロコロ便はなくなり、黒いガスが出現。
「これは便秘改善のいい表れです」と正岡先生
食べた物で翌日の便の様子が
変わることを実感
「接客中は便意を我慢してしまうことも多く、そのせいか20 代から便秘に。通常、排便は2~3日に一度で、1週間出ないことも。以前に受けた大腸内視鏡検査では、普通の人より腸が長く、ねじれていて、これが便秘の原因だと言われました」(A
さん)
今回は、食べた物、薬の量、運動やマッサージなど実践したことや排便の様子を几帳面にノートに記しながら、改善プログラムに挑戦。その結果は?
「かつて経験したことがない快便に! 特に水溶性食物繊維をしっかりとると、次の日とても調子がよかったです。子どもと一緒に縄跳びをしたり、運動も楽しみながら実践できました」
【実行したこと】
●薬の服用
●水溶性食物繊維の食材の摂取
●軽い運動(歩く、縄跳びなど)
●腸タイプに合わせたマッサージ
※以前紹介したねじれ腸向けの下腹部トントンマッサージ③