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自己チェック!あなたは「虫歯になりやすい?」歯を磨いても虫歯になる原因は?/40~50代の口腔悩み

長引くマスク生活で口の中の環境は悪化しがち。体の入り口である口腔をケアすることは、感染症対策にも大切です。今、知っておきたい虫歯の悩みと疑問に、歯科医師の堀 滋先生がお答えします。

 

お話を伺ったのは

堀 滋さん 歯科医師

堀 滋さん
Shigeru Hori

歯科医師。サウラデンタルクリニック院長。海外の最新治療を学び、全身の健康につながる医療を追求

 

虫歯

昔に治療した歯がダメになる…そんな悩みが急増するOurAge世代。虫歯の基礎知識、治療するときに注意したいこととは?

●CHECK

  •  料理でよく砂糖を使う
  •  早食いで、あまり嚙まない
  •  ガムや飴類、スイーツをよく食べる
  •  甘い飲み物をよく飲む
  •  水分補給にスポーツドリンクをよく飲む
  •  炭酸飲料をよく飲む
  •  酢が入ったドリンクをよく飲む
  •  マヨネーズやドレッシングをよく摂取する
  •  柑橘類やキウイフルーツなど酸味のある果物をよく食べる
  •  ゲップなどで胃酸が逆流することがある

 

Aが多い人は虫歯になりやすく、Bが多いと歯が溶けるリスクが高くなります。いずれも歯の健康のためには減らしたい食事習慣です

虫歯ケアイラスト

 

 

 毎日歯を磨いているのに虫歯になるのはなぜ?

 口の中のpHが大きく関係しています

「普段、口の中は中性の状態ですが、食後数分で酸性に傾きます。それはミュータンス菌などの虫歯菌が、食事に含まれる糖を食べて酸を作るから。

 

すると、歯の表面からカルシウムやリン酸などの、歯を構成する成分が唾液中に溶け出します(脱灰<だっかい>)。しかしその後、唾液の力で中和されると、溶け出した成分は歯に戻ります(再石灰化)。

 

つまりミクロの世界では、食事のたびに『虫歯になる→元に戻る』を繰り返しています。ところが、間食が多かったり、唾液が少ないと再石灰化が間に合わず、やがて本格的な虫歯に。これを防ぐには歯磨きだけでは不十分で、間食を控えることが重要です」(堀滋先生)

●規則正しい食生活の場合

規則正しい食生活の場合

●頻繁に間食をする場合

頻繁に間食をする場合

間食をしない人は唾液により中性に戻りますが、間食が多いと酸性の状態が長く続くので、虫歯のリスクが高まります

 

 

イラスト/寺田久美 グラフ作成/ビーワークス 構成・原文/山村浩子

 

 

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