毎日の歯磨き習慣に必要な3つのステップを、歯科医師の佐藤由紀子先生に伺いました。
予防歯科
虫歯や歯周病、歯並びを治しても、口の健康を維持するためには毎日のケアが大切。歯磨きや口の体操など…実践したいこととは?
Q 毎日の歯磨き…どこまで必要?
A 1日1回はフロスや歯間ブラシも加えて!
「細菌の塊である歯垢は、きれいに磨いても約1日で再形成されています。この歯垢の中には数億個の細菌がすみついているといわれており、歯磨きはこれを除去することが目的です。
通常の歯ブラシだけでは、すべてを取り除くことが難しいものです。1日何回か磨く中の1回は、デンタルフロスや歯間ブラシなどを併用して、歯の隙間にある歯垢まで、しっかり落とすようにしましょう」(佐藤由紀子先生)
毎日の歯磨き習慣に
●STEP-1
歯ブラシによるブラッシング
歯ブラシはエンピツ持ちで力を入れすぎないこと。歯と歯茎の境目に斜め45度に当てて、毛先の弾力で汚れを優しく落とします
●STEP-2
デンタルフロスで歯の側面を磨く
フロスは歯に対して直角に挿入して、歯の側面の汚れを落とすように上下に動かします。フロスが入る歯に1本ずつ行います
●STEP-3
歯間ブラシで歯と歯の隙間を掃除
フロスが入らない歯や、歯と歯の隙間の広いところに挿入して、前後に数回動かします。隙間のサイズに合ったブラシ選びが大事
お話を伺ったのは
佐藤由紀子さん
Yukiko Sato
歯科医師。ナグモ歯科赤坂クリニック副院長。日本アンチエイジング歯科学会理事、日本歯科審美学会代議員
佐藤先生の公式サイト
イラスト/寺田久美 構成・原文/山村浩子