認知機能に対応したサプリメントや食品が加速度的に増えているなか、腸内細菌とアミノ酸に注目した2つの機能性表示食品をご紹介します。
各社の本気度が加速! 認知機能改善のサプリ続々
機能性表示食品の制度が普及して、認知機能に対応したサプリメントや食品が加速度的に増えています。
近年に承認されたものをチェックすると、新しい傾向が見えてきました。今回注目したキーワードは腸内細菌とアミノ酸です。
例えば、脳腸相関の研究から、腸内細菌を整えることに着目したのが森永乳業。「ビフィズス菌MCC1274」の認知機能改善の研究を続け、2020年、軽度認知障害の人を対象とした試験で、顕著な効果を確認しました。
また、脳の機能にかかわるタンパク質やアミノ酸に着目したのが味の素です。7種必須アミノ酸「Amino LP7」が、認知機能の一部である注意力や認知的柔軟性、前向きな気持ちをサポートすることがわかりました。
この2社では、いずれもプラセボ対照二重盲検比較試験(DBT試験※)を行っており、信頼性もトップレベル。毎日の食事にプラスするだけの新習慣に期待大!
※被験者群をA群とB群に分け、一方の群には被験薬を、もう一方には対照薬(プラセボなど)を投与。判定側もどちらを飲んだかわからないようにして行う試験
●腸内細菌を整えることに着目!
“世界初”認知機能を維持する働きが認められた「ビフィズス菌MCC1274」を配合。
メモリービフィズス 記憶対策サプリ<機能性表示食品> 60カプセル ¥5,400/森永乳業
●脳の機能にかかわるアミノ酸に着目!
7種の必須アミノ酸が認知機能をサポート。記憶力の衰えを感じる人に。口溶けのいいアセロラ味の顆粒タイプ。
脳活セブンアミノ<機能性表示食品> 60本入り¥9,720/味の素ダイレクト
教えてくれた人
新井平伊さん
Heii Arai
1953年生まれ。順天堂大学医学部名誉教授。アルツハイマー病の基礎と臨床を中心とした老年精神医学が専門。アミロイドPET検査を含む健脳ドックを導入した「アルツクリニック東京」院長。2021年に「健脳カフェ」設立
構成・原文/山村浩子