消化の速さに着目した話題の食事法、アダムスキー式腸活法では、消化の速い「ファスト食材」と消化の遅い「スロー食材」を同時に取らないことがルール。私たちが普段食べる料理の中で、消化の流れがスムーズなのはどちらの料理でしょうか? クイズ形式で解説します。
●ファスト食材・スロー食材については、下の記事から読むことができます。
食材ごとの消化の速さに着目。「ファスト」「スロー」食材とは?/アダムスキー式腸活法<1>
食べるならどっちがベター?
実は世の中には、ファストとスローの食品を組み合わせた料理がほとんど。では、日本でもおなじみの次の料理…「アダムスキー式腸活法」をクリアしているのはどちらでしょうか?
絶対に食べてはいけないというわけではありません。法則性を把握するためのクイズです。
Q トマトパスタ or クリームパスタ
正解 クリームパスタ
<解説>
パスタはスロー。それに合わせる具はスローかニュートラルから選ぶのが正解。卵や乳製品、ベーコンなどの肉類から選ぶのがベター。
トマトはファストなので、基本的に炭水化物やタンパク質類、野菜などと合わせないほうがよいのです。
Q クアトロフォルマッジ or マルゲリータピッツァ
正解 クアトロフォルマッジ
<解説>
ピザ生地はスローなので、合わせる具もスローかニュートラルから。チーズなどの乳製品のほうが、消化器系に優しい組み合わせに。
ただし、ファストのはちみつはなしで! トマトソースがベースになるマルゲリータは混合食べ物。
Q 唐揚げ or タンドリーチキン
正解 唐揚げ
<解説>
鶏肉に限らず肉類はすべてスロー。油や玉ねぎ、にんにくなどはニュートラルなので、使っても問題ないのですが、タンドリーチキンに使う唐辛子やカレー粉がファストなので、合わせるのはNG。
香辛料の使い方には注意が必要です。
Q 牛丼 or カレーライス
正解 牛丼
<解説>
今や日本の国民食であるこのふたつ。カレーライスがNGな理由は、カレー粉などの香辛料がファストだから。
ご飯(米)はスローなので、同じスローな牛肉や卵、ニュートラルの玉ねぎを使った牛丼のほうが、消化管に優しい組み合わせです。
Q 生ハムメロン or 生ハムとチーズの盛り合わせ
正解 生ハムとチーズの盛り合わせ
<解説>
イタリアンレストランなどでよくある前菜。生ハムも肉類なのでスロー。ファストであるフルーツとの組み合わせは避けたいところ。
チーズはスローなので、食べ合わせは抜群。フルーツは単独か、ヨーグルトと合わせるのがベター。
Q 魚のリゾット or かぼちゃのリゾット
正解 魚のリゾット
<解説>
かぼちゃは野菜の中でも、数少ないファスト。スローである米と合わせるのは、同じスローの魚のほうがベター。
ここにスローであるチーズ、ニュートラルのにんにくや玉ねぎを加えても問題ありませんが、ファストのトマトやパプリカはNG。
Q 焼き魚にはレモン or 大根おろし
正解 大根おろし
<解説>
スローである魚には、同じスローの大根のほうがベター。レモンはフルーツなのでファストです。
このほかに、唐揚げなどの揚げ物によくレモンがついてきて、さっぱりしておいしいのですが、「アダムスキー式腸活法」ではNGです。
お話を伺ったのは
澤田幸男さん
Yukio Sawada
1957年生まれ。「澤田肝臓・消化器内科クリニック」院長。医学博士。専門は消化器内科。アダムスキー式腸活法を提唱する『腸がすべて』(東洋経済新報社)の監修を担当。神矢丈児氏との共著『腸が寿命を決める』(集英社新書)も
イラスト/木下綾乃 構成・原文/山村浩子