家族や友人など、身近な人が熱中症と思われる症状になったとき、すぐにすべき応急処置の方法を、国際医療福祉大学医学部心療内科学主任教授の岡孝和先生に伺いました。
すぐに体を冷やし、水分・塩分の補給を!
まわりに熱中症と思われる人がいたら…
「まずは声がけをして応答できるか確認し、すぐに涼しい場所に移動させます。
意識がしっかりしていて水分がとれそうなら、経口補水液かスポーツドリンクなどを飲ませ、できるだけ体を冷やします。
おかしな言動があったら、一刻も早く医療機関へ」(岡 孝和先生)
応急処置の仕方
STEP 1
●意識があるか確認
「大丈夫ですか?」など声がけをして、きちんと受け答えができるか確認します
STEP 2
●涼しい場所に移動&体を冷やす
木陰やエアコンの効いた涼しい場所に移動させ、首や脇などを冷やします
STEP 3
●水・塩分を補給
水、できれば経口補水液やスポーツドリンクを、飲めるようなら飲ませます
STEP 4
●症状が改善しない場合は医療機関へ
軽症の症状が改善しなかったり、中等症の症状が現れたら、すぐに医療機関へ
お話を伺ったのは
岡 孝和さん
Takakazu Oka
国際医療福祉大学医学部心療内科学主任教授。産業医科大学医学部講師、九州大学大学院医学研究院心身医学分野准教授を経て、2017年より現職。’20年より国際医療福祉大学成田病院心療内科部長を兼任
構成・原文/山村浩子