加齢などでまぶたの筋肉が衰え下がり、見えづらくなる症状「眼瞼下垂(がんけんかすい)」について、眼科医の梶田雅義先生が解説します。
まぶたが下垂し、見えづらくなって、目の疲れの原因にも
眼瞼下垂(がんけんかすい)
眼瞼挙筋腱膜が緩み、まぶたが下垂
「まぶたを引き上げる働きのある眼瞼挙筋をコントロールする眼瞼挙筋腱膜は、加齢とともに緩んだり切れたりします。するとまぶたが引き上げられず下がります。これが腱膜性の眼瞼下垂。
また、加齢によってまぶたの皮膚がたるんで起こる皮膚弛緩性眼瞼下垂もあります。正面を見たとき上まぶたが瞳孔にかかっていたら眼瞼下垂と診断されます。眼瞼下垂になると物が見えづらくなり、そのため目が疲れやすくもなります。
ハードコンタクトレンズを使っていると、つけ外しのときまぶたを触ることが多いので、眼瞼下垂になりやすい傾向が。またサギングアイ症候群の人にも多く見られます」(梶田雅義先生)
※サギングアイ症候群の症状は、コチラの記事で読むことができます。
●正常
瞳孔中央から上まぶたの縁までの距離が2.7〜5.5㎜以上なら正常
●軽度
瞳孔中央から上まぶたの縁までの距離が1.5〜2.6㎜なら軽度
●中等度
瞳孔中央から上まぶたの縁までの距離が−0.5〜1.5㎜なら中等度
●重度
瞳孔中央から上まぶたの縁までの距離が−0.5㎜以下なら重度
こんな人がなりやすい
●加齢とともに誰でもなり得るが、目をこする癖がある人、ハードコンタクトレンズを使っている人、サギングアイ症候群の人は特になりやすい
治療法
手術で改善可能。まずは眼科へ
「眼瞼下垂は手術で改善できます。腱膜性の眼瞼下垂なら、まぶたの皮膚を切開して緩んだ眼瞼挙筋腱膜を縫いつける手術、皮膚弛緩性タイプなら、眉毛の下の余った皮膚を切除する手術などを行います。
手術は、眼科や形成外科、美容外科などで受けられます。ただ、筋無力症などの病気の場合もあるので、判別するためにまず眼科へ」
お話を伺ったのは
梶田雅義さん
Masayoshi Kajita
梶田眼科院長。1976年山形大学工学部電子工学科卒業、’83年福島県立医科大学卒業。同大学眼科学講師、カリフォルニア大学バークレー校研究員、福島県立医科大学非常勤講師、東京医科歯科大学医学部臨床教授などを経て現職。The Best Doctors in Japanの受賞も多数
イラスト/中村久美 構成・原文/和田美穂