きちんと3食とっていても、タンパク質は意外と不足しているのが私たちの現状。上手なとり方を知って毎日の食事で実践しましょう。
日本人の7割がタンパク質不足という事実
タンパク質の必要量は若者も中高年もほぼ同じ。なぜなら何歳になっても皮膚や筋肉など、体はつねに新しい細胞と入れ替わるから。また、タンパク質は体の調子を整える働きも。近年、全世代でタンパク質不足の人が増加中。意識して摂取することが必要です。
●タンパク質目標量の達成率
体をつくる+整えるのもタンパク質がカギ!
タンパク質は筋肉や骨などの体をつくるほか、さまざまな生体機能を調整する働きを持っています。例えば、細菌やウイルスから体を守る免疫細胞や、消化機能にかかわる酵素にもタンパク質が必要。幸福感を感じる際に働くセロトニンや、やる気にかかわるドーパミンなどの脳内ホルモンの材料として、心の健康にも関与します。
薬もタンパク質に結びついて吸収されるため、タンパク質不足は薬の効き方にも影響します
●体をつくる
タンパク質は体内で分解・吸収・再合成されて細胞に。脳細胞もタンパク質から作られるため、認知症予防にも必須
●体を整える
摂取したビタミンやミネラルを運ぶのもタンパク質。良質な睡眠に欠かせないホルモンのメラトニンもタンパク質から作られます
タンパク質が不足かも? 自宅で簡単にチェック!
自宅で採尿して郵送するだけでOK。現在のタンパク質摂取量と不足量に加え、栄養・運動アドバイスが送付されます。
たんぱく質充足検査「フレミーチェック」¥2,750/ヘルスケアシステムズ
ひめのともみクリニック院長。豊富な心療内科の経験をもとに、オーソモレキュラー医学に基づいた栄養療法を指導。『心療内科に行く前に食事を変えなさい』(青春出版社)ほか著書多数
構成・原文/瀬戸由美子