汗は夏場に気になるもの、と皆思い込んでいますが、実は冬のほうが汗のにおい自体がきつくなります。衣類や靴も、寒い季節こそ清潔第一を心がけて!
意外? 冬に気になる汗のにおい。
休眠汗腺が急に動き出すと思わぬにおいの元に!
「寒くて体が冷えている冬は、お休みしている『休眠汗腺』が多いのです。暖房や暖かいコートやブーツで体温が上がり、急に汗腺が働き出すと、ベトベトした濃い汗が吹き出します。そんな汗は乾きにくく、皮膚表面の常在菌も活発に。皮膚ガスの面からいえば、菌と作用して臭さを増す『イソ吉草酸』と、汗中の成分が揮発する『酢酸』が大活躍。夏場よりにおいが強く感じるのは当然です」(関根嘉香先生)
冬のほうが汗のにおいが強い、と思っていた人は大正解でした。制汗剤やデオドラント剤は、冬にもっと活躍させましょう。
●冬の脇汗、どれくらい気になる?
4割を超える女性が「冬場の脇汗が気になっている」と回答!
ベト汗臭の対策には
朝風呂で休眠汗腺を呼び起こす!
休眠汗腺が急に働き出し、ミネラル分の多いベトベトした汗が出るシーンとしては、夏にクーラーの効いた部屋から外に出たときなども同様。朝一番に汗腺を目覚めさせると、汗の吹き出しを防ぐことができます。朝風呂や朝のウォーキングがおすすめです。
進化している! 制汗剤やデオドラント剤
●ワキガ臭にも使えるデオドラント剤
とにかくしっかりケアしたい人におすすめの制汗剤、リフレアシリーズ。ワキガのにおいにまで対応。
【左】メンソレータム リフレア デオドラントリキッド<医薬部外品> 30ml ¥858(編集部調べ)/ロート製薬
【右】メンソレータム リフレア デオドラントクリーム<医薬部外品> 55g ¥1,380(編集部調べ)/ロート製薬
教えていただいたのは
1966年生まれ。専門は環境化学、環境鑑識学。皮膚ガスと健康状態の関連を研究、体のにおいで健康診断するのが目標。においのエキスパートとして、TVに出演するなどメディアでも活躍
イラスト/カケハタリョウ 構成・原文/蓮見則子