Q. くいしばり、嚙み合わせを改善するストレッチはありますか?
A. 体の左右バランスを整えることから始めましょう
嚙み合わせやくいしばりは体のバランスが影響しています。頸椎、腰椎などにねじれや歪みがあると体が左右に傾き、それに合わせて下あごも歪みます。重要なのは、ブレない体幹、体の軸を持つということです。アスリートも、体幹がしっかりしていると無駄なくいしばりがなく、最大限の力を発揮できるのです。まずはブレない軸づくりを心がけましょう。
1. 足を少し開き、親指付け根の母指球に力を入れます。お腹に力を入れ背すじを伸ばします
2. 両足を動かさず、腹式呼吸で息を吐きながら上半身を左へ回旋。さらに後ろへ深く回旋
3. 同様に右も2段階で深く回旋を。前傾しないように注意。左右とも3~4回行います
Q. くいしばり、嚙み合わせを診てくれるクリニックが見つかりません。上手に探すポイントは?
A. 口腔内だけしか診ない医師ではなく、体の不調についても聞いてくれる歯科医を選びましょう
歯と骨格、体の関係を指摘する歯科医は残念ながらまだまだ少数派です。本来は、歯科だけでなく整形外科や脳外科、理学療法士などと組んで歯を診ていくことが必要だと思っています。せめて、口腔内だけでなく体全体の不調などを聞いてくれるかどうか。質問にも答えてくれる歯科医かを確認してみるといいでしょう。
【教えていただいた方】
東京・日本橋にある桜通り歯科クリニック院長。嚙み合わせを専門に、歯だけでなく頸椎(けいつい)や頭蓋骨、全身の骨格バランスなどを診てケア
イラスト/かくたりかこ 構成・原文/伊藤まなび