40歳を過ぎた頃からもの忘れが多くなったり、意欲の低下を感じたことはありませんか? 実はそれ、脳の老化現象かもしれません。
2008年に企業や個人のパフォーマンスを上げる会社を設立。著書は『80歳でも脳が老化しない人がやっていること』(アスコム)など、海外も含めシリーズ32万部突破
まずは、あなたの脳の老化が始まっているかどうかをチェック!
◆老化脳チェックリスト
もの忘れが多くなった
集中力が続かない
ミスが多くなった
「あれ、それ」と言うことが多くなった
新しいことをするのが面倒
人に会うのがおっくうになった
人に対して無配慮になった
耳が聞こえにくい
睡眠が浅くなった。すぐに目が覚める
身なり(化粧、髪型、衣服)にかまわなくなった
ひとつでも心あたりがあったら、脳の老化が始まっています
いくつになっても成長する機能があった!
脳細胞を元気にする方法
脳の老化の約40%は生活習慣が関係している
「年をとると記憶が曖昧になるだけでなく、同じ主張を繰り返したり、すぐに感情的になる人がいます。実はこれも脳の老化現象のひとつです」(西剛志さん)
一方で、スーパーエイジャーと呼ばれる、80歳や90歳になっても新しいことに挑戦して、若い人顔負けではつらつと暮らす人たちもいます。この違いはなんなのでしょうか?
「もちろん体質や性格など遺伝的な要因もありますが、約40%は後天的なこと、日々の思考や行動の積み重ねが関係していることが、世界中の脳の研究からわかっています。つまり、日々の習慣を変えることで、脳の老化を防ぐことができるのです」
そのポイントは、いかに多くの情報を受けて脳を活性化するか!
「例えば、難聴の人は認知症になる確率が高くなります。それは耳から入る情報が減るからです。年齢を重ねると脳神経はどんどん死滅していく一方というイメージがありますが、実は90歳を過ぎても脳神経の新生が起こることがわかっています。脳を上手に活性化すれば、いつまでも若々しさを保つことができます」
あなたは大丈夫?
こんなことが多発したら老化脳かも!?
「脳は通常、30代頃から少しずつ萎縮が始まり、60代中頃にはMRI検査の画面ですぐにわかるくらい、明らかな萎縮が起こっています。そのまま何も対処しなければ、脳は確実に老化していくはずです」(西剛志さん)。
脳の老化で誰でも自覚しやすいのは、記憶力や集中力の低下だと思いますが、ほかにも新しいことをするのが面倒になったり、人に会うのがおっくうになったら要注意! マンネリ環境は老化脳を促進させる大きな原因です。
構成・原文/山村浩子