「保湿」重視だから、毎日のシートマスクは基本!
連載第2回で、素敵ドクターズたちは保湿と日焼け防止を徹底していることが判明しました。なかでも、日々のケアにシートマスクやパックを愛用している先生方が多数。「シートマスクは必ずしています」(今泉明子先生)、「毎日、夜はパックをして保湿」(土屋眞弓先生)、「摩擦による色素沈着予防と時短のために、朝時間にパック」(二宮典子先生)など、それぞれに一日の中でタイミングを決めて取り入れているようです。
ここからは、他の先生方がこっそり実践している美容法をご紹介します。
フェイスラインのたるみ予防に効果抜群!
宝田恭子先生は、朝起きてすぐにできる美容法を実践しているそうです。
「朝起きたら、寝たままの状態でバンザイスタイルを。肩関節の可動域を狭めず、180度しっかり動かします。下あごをリラックスさせるように行いましょう。広頸筋、胸鎖乳突筋の血流が上がり、首まわりのたるみ予防になります」(宝田恭子先生)
全身の力を抜いてリラックスし、バンザイをしたまま少し口を開いて、舌を上唇方向に出してしっかりと10秒間笑います。
日本アンチエイジング歯科学会 監事、認定バクテリアセラピスト、メディカルアロマセラピー研究会、日本睡眠改善学会、認定睡眠改善インストラクター。東京歯科大学卒業、同保存科勤務ののちに宝田歯科三代目を継承する。現在も毎日診療をしながら、テレビ出演、講演会活動を行うなど多方面で活躍中。著書に『「顔面地滑り」をくい止める! 宝田式 速効5分 顔筋リフトアップ』(PHP 研究所)がある。
胸鎖乳突筋をマッサージ。顔の筋肉もほぐれます
パソコン作業などでも詰まりがちな胸鎖乳突筋を意識しているのは、飛田砂織先生です。
「入浴中に、頸部の胸鎖乳突筋を優しく押しほぐします。また洗髪中には、丁寧に頭皮のマッサージをしています。昼間は意外と気づかないものですが結構こっていて、血流がよくなるのを感じます。顔の筋肉も、頸部と頭部のマッサージでほぐれて、リラックスできます」(飛田砂織先生)
クリニックシュアー銀座院長。 1995年群馬大学医学部卒。東京大学医学部附属病院にて研修後、東京大学や北里大学の救命救急センターで救急医として勤務。激務により肌のトラブルを経験し、美容皮膚治療の大切さを痛感。東京女子医科大学附属青山女性医療研究所美容医療科を経て、2015年に「クリニックシュアー銀座」を開設。国際学会へ積極的に参加し、世界最新の美容治療情報を得て治療を行っている。
脚のながらトレーニングで、O脚がよくなってきました
住吉周子先生は、オリジナルのトレーニングで体の気になる部分を解消。
「歯磨き中などの“ながら”トレーニングですが、脚をきれいにするためのトレーニングを毎日やっています。トレーナーの先生に教えていただいた膝を意識的に回す動きです。まだ始めて半年ちょっとですが、O脚の具合がよくなってきています。内転筋、臀部の筋肉も意識できてヒップアップにもつながります」(住吉周子先生)
両足を床につけて真っすぐ立ちます。左右の指とかかとはくっつけるように意識。
土踏まずを引き上げて、膝のお皿が外に向くよう外旋させます。同時に、ふくらはぎもぐるっと回して左右のふくらはぎをくっつけます。
Shuko Clinic 美容皮膚科・漢方内科 美容クリニック院長、ラッフルズメディカルクリニック皮膚科部長を経て、2017年より「Shuko Clinic」院長に。
専用の検査をして腸内環境を改善。現在、テロメア年齢は35歳!
水野寿子先生は、腸活で老化にアプローチしているといいます。
「便の検査を行い、個人ごとに不足する有用菌(善玉菌)が好むとされる食物繊維を摂取。腸活に励んでいます。明らかな体調の変化はありませんが、半年間の服用で、テロメア年齢が約6歳ほど若返りました。老化に対するエビデンスのある介入方法は、今のところ腸内細菌しかありませんが、少なくともテロメアレベルでは確かなのでは、と実感しています。年齢は61歳ですが、現在テロメア年齢は35歳です」(水野寿子先生)
腸内細菌の検査を取り扱っている医療機関にて購入することができます。案内に従って便を採取し送り返すことで、自分に不足している有用菌(善玉菌)が喜ぶ食材が判明。より効果的な菌活が可能になります。価格は取り扱い施設にて確認を。
腸内細菌検査MicroBio Me(マイクロバイオミー)/キリン
旭川皮フ形成外科クリニック院長。 旭川医科大学卒業後、北里大学形成外科を経て、2003年品川イーストワンスキンクリニックを開設。2015年親の介護のため、地元の旭川に移転開業。医学博士。日本形成外科学会認定専門医。
頭皮を入念にケアすることで、血流がアップ
フェイスラインの引き上げにもなるマッサージを教えてくれたのは、渡邊千春先生。
「入浴時に、ukaのスカルプブラシと、リファイオンケアブラシで頭皮をマッサージ。頭皮をケアすることで血流がよくなり、美髪はもちろん美肌効果もあります」(渡邊千春先生)
上はukaのスカルプブラシ ケンザン、下はリファイオンケアブラシ。
千春皮フ科クリニック総院長。 1997年、板橋中央病院皮膚科医長。1999年、東京医科大学皮膚科勤務。2000年、東京医科大学皮膚科助手。2003年、肌クリニック大宮院長。2008年、 肌クリニック大宮 ベルビー赤坂総院長。2012年、千春皮フ科クリニック開院。2019年 、千春皮フ科クリニック広尾院開院。 保険診療と自費診療、両方に力を入れ、肌のことをしっかりと学んだ医師が美容皮膚科もやることで、トラブルがあったときにもきちんと対応ができ、保険も自費もトータルで肌の悩みに対応できることを大切にしている。皮膚科専門医、レーザー専門医、注入指導医。ボトックスやヒアルロン酸注入などのコンビネーション治療も得意。
素敵ドクターズとは?
「素敵ドクターズ」とは、over42歳のOurAge世代で、若々しくイキイキと輝いている医師たちのこと。超多忙なはずなのに、ずっと美しく健康でいられるのはなぜ? 皮膚科、婦人科、歯科、形成外科など、それぞれの専門知識を生かしたアドバイスから、本人が実践していること、愛用の私物まで惜しみなく教えてくれる100名の医師たちです。
取材・文/野々山 幸(TAPE)