内からも外からも「冷やさない」ことが必須
素敵ドクターズの多くが心がけているのが「体を冷やさない」こと! 冷えは万病のもとともいわれますが、医師たちも冷えには気をつけていました。対策としては、「なるべく冷たいものは飲まないようにしています」(住吉周子先生)、「できるだけ常温以上の飲み物を飲むように心がけていると、腸の調子が整う気がします」(飛田砂織先生)、「足首の冷えは全身の血流低下を招いて、体の冷えで唾液力も下がります。真夏でもソックスを履いて冷え対策」(石井さとこ先生)など、内からも外からも、季節問わず冷え対策は必須のようです。
ここからは、他の先生方が「やらない」と決めていることをご紹介します。
グルテン、カゼイン、砂糖はとらない
健康の基本である食事へのこだわりを教えてくれたのは、姫野友美先生。
「グルテンフリー、カゼインフリー、シュガーフリー。また精製された炭水化物はとらないようにしています。揚げ物やジャンクフードも食べません。3食の食事と間食はバランスのいいメニューになるよう、栄養などをかなり意識してとっています」(姫野友美先生)
上から、姫野先生のある日の朝食、昼食、間食、夕食。炭水化物は控えめにして、タンパク質をたっぷり摂取。間食も甘いものなどではなく、ゆで卵に。カゼインフリーで、ヨーグルトは豆乳ヨーグルトをセレクトしています。
ひめのともみクリニック院長。豊富な心療内科の経験をもとに、オーソモレキュラー医学に基づいた栄養療法を指導。『心療内科に行く前に食事を変えなさい』(青春出版社)、『ストレス脱出レシピ』(主婦の友社)ほか著書多数
お酒は毎日飲まない、ジャンクフードや添加物はとらない
土屋眞弓先生は、健康的な生活を維持するため、いくつもの「やらないこと」があるそう。
「タバコは絶対に吸わない。
お酒は飲みすぎない。
夜更かしはしない。
ジャンクフードや添加物の入った食品は食べない。
など、生活の中でいろいろとルールを決めています。特にお酒は、週2日は休肝日を作るように意識しています」(土屋眞弓先生)
土屋産婦人科院長および目蒲病院理事長。土屋産婦人科では、婦人科一般、美容皮膚科診療担当。“Total Care For Women” 、女性のライフスタイルを総合的にサポートしたいと考えている女性のためのクリニックで、東京都練馬区で産婦人科・婦人科・美容皮膚科の診療・治療をしています。1959年の開院以来、2代目として地域に密着した、患者さんに負担のない診療を心がけています。
合成界面活性剤やフッ素入りの歯磨き粉は使わない
食品以外でも、口の中に入れるものに気をつけているのは丹羽祐子先生です。
「いろんな情報はありますが、口腔粘膜からの吸収は意外と影響があるので、まずは合成界面活性剤の入っている歯磨き粉や賛否両論あるフッ素入りの歯磨き粉は使わないようにしています。また、強いアルコール成分のうがい薬も粘膜を傷つけるので使いません。シャンプーや石鹸なども、天然由来のものを愛用して、なるべく体に負担のないものを選ぶようにしています」(丹羽祐子先生)
合成界面活性剤を使わず、安心な成分で作られた自然派歯磨き粉「LAKLE 歯磨き粉」。
丹羽先生愛用の洗口液「ナノデンタルアルファ プロ」。
医療法人社団橋本会理事長/橋本歯科医院院長 特定非営利活動法人日本咬合学会認定医、日本顎咬合学会認定医、日本歯科東洋医学会理事・認定医、YNSA学会(山元式新頭鍼療法)理事・認定講師、点滴療法研究会マスターズクラブ会員など
小麦をとりすぎると便がベタベタに。パンは主食では食べない
二宮典子先生は、好きなものでも食べすぎないように気をつけているそう。
「パンを主食にしないこと。もともとパンが好きで、1日2〜3回パンでもいいと思うほど食べていましたが、小麦をたくさん食べすぎると、便がベタベタになり便器が汚れると気づいて。朝食や昼食などの主食にしないようにしたところ、おならや腹痛の回数が減り、生理痛も軽くなりました」(二宮典子先生)
医療法人 心鹿会 理事長。泌尿器科専門医・指導医、性機能専門医、漢方専門医。最近注目されているフェムケアやGSMにいち早く取り組み、婦人科、泌尿器、性機能、外見のコンプレックスなどの、相談しにくい悩みにも対応。下ネタ医療系YouTuberとしての顔も持ち、若い世代から更年期世代、シニアまで幅広い層に人気。
お付き合いの集まりには、無理して行かない
気持ちをラクにするためのこんな心がけを教えてくれたのは、石井美夏先生です。
「なるべくお付き合いの集まりは避けるようにしています。還暦を過ぎた頃から、無理をせずやりたくないことはできるだけ断ろうと思っています」(石井美夏先生)
美夏クリニック院長。昭和大学形成外科とその関連病院、亀田総合病院などで勤務。形成外科専門医、国際形成外科学会会員、日本皮膚科学会会員、日本美容外科学会会員。「楽しく幸せな気持ちになってお帰りいただきたいと皆で頑張っています。心身ともに調和のとれた美しさを目指し、患者さんにとって無理なく続けられ、健康で個性を生かした治療をしたいと思っています」
素敵ドクターズとは?
「素敵ドクターズ」とは、over42歳のOurAge世代で、若々しくイキイキと輝いている医師たちのこと。超多忙なはずなのに、ずっと美しく健康でいられるのはなぜ? 皮膚科、婦人科、歯科、形成外科など、それぞれの専門知識を生かしたアドバイスから、本人が実践していること、愛用の私物まで惜しみなく教えてくれる100名の医師たちです。
取材・文/野々山 幸(TAPE)