東京と千葉を最短で結ぶ東京湾アクアライン。車を運転される関東近辺の方なら、一度は通ったことがあるかもしれませんね。
千葉県のサイトにはこのように書かれています。
“東京湾アクアラインは、東京湾の中央部を横断する全長15.1kmの自動車専用の有料道路で、木更津と対岸の川崎を15分で結びます。木更津から4.4kmが橋梁、川崎から約9.5kmがトンネルとなり、橋梁とトンネルの接続部に海ほたる(木更津人工島)があり、トンネルの中央部に風の塔(川崎人工島)があります。”
ちなみに海ほたるの名前の由来は、ウミホタル科ウミホタル属に属するごく小さな甲殻類から。プランクトンの仲間で、光るらしいです。
このアクアラインを走ることができるマラソン大会が二年に一度開催されているのをご存じですか。そうです、あの海の上の道路を走れるのです!
念願かなって先日出走してきたので、その感想をお知らせしますね。
海の上を走るという不思議な感覚
ちばアクアラインマラソンは、実は意外にも難易度が高め。木更津市潮浜公園をスタートしてアクアラインに入り、海ほたるを折り返して高速出口までの間に約40m(ビルにして約10階以上)の高低差が2カ所もあります。さらに後半は袖ケ浦市や木更津市の市街地を走りますが、坂が多く、なかなかタフなコースなのです。
そんなアクアラインマラソンですが、なんといっても東京湾を自分の足で横断できることが魅力でしょう。普段は車でしか渡れない海の上を、自分の足で走っていると思うとやっぱりテンションはあがります。
ちなみに実はこの大会、フルマラソンだけでなくハーフマラソンもあります。スタート時間は違いますが、前半は同じコースを走るので、海ほたるまでの行きかえりにすれ違うことができます。(スライドといいます。) テンションマックスの中で、すれ違う人たちとエールを送りあうのはとても楽しかったです。
心温まる応援に大感動
コースの後半は、市街地を走ります。アクアラインマラソンは、ある意味アクアラインの上を走れることが一番のウリ。後半はあまり特徴のない市街地を走ることもあり、実はハーフマラソンのほうが人気があります。
(私はハーフに落選して、フルを走りました。)
そんな後半のコースですが、実際に走ってみてびっくり! 沿道から袖ケ浦や木更津の地元の方たちが暖かい声援を送ってくれるだけでなく、子どもたちが鈴なりのようにずらりと並んで応援してくれるんです。本当に、自分が有名ランナーになったのかと錯覚するほどです。
さらには、大会のエイドだけでなく、私設エイド(個人が好意で準備してくれるエイド)もびっくりするほどたくさん設けられており、食べ物あり、飲み物あり、歌あり声援ありで、気遣いが半端ない! 本当にありがたい気持ちでいっぱいになりました。
これを体験しただけでも、フルを走ったかいはあったような気がします。(負け惜しみではありません。)
だって、見てください。
持ち運べるように一つ一つラップにくるんだ梅干し。心遣いに本当に頭が下がります。
次回の開催は2026年の予定。
またこの大会を走るのか(抽選に当たって走れるか)はわかりませんが、やはり普段走れない場所を走ることができる、という体験は格別です。これはランナーの特権ですよね。
車の交通規制などを考えると、二年に一度でも準備も大変だと思いますが、ぜひ長く続けてほしい大会の一つだと思います。