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50代、アレルギー検査で徹底チェック!…体質は“アレルギーぎみ”だけど、原因は不明!?

花粉、食べ物、虫刺され、などなど。気になるアレルギーを採血で調べてみたら、結果は39項目すべて陰性! さらに追加で気になる「グルテン」「藪蚊」を検査するも、“オール0”という結果に! それでも体感症状はある私ですが…。先生との対話から見えてきた、“検査をすることの意味”とは?

土屋佳奈
土屋佳奈さん
つちやファミリークリニック 浅草院 院長
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皮膚科専門医。東京都生まれ。東京医科大学医学部卒業。つちやファミリークリニック副院長などを経て現職。年間約3万人の患者の肌の悩みと向き合っている。新しい薬品や施術は、まずは「自ら試す!」がモットー。季節や生理周期に合わせたケアが得意で、肌そのものの力を信じ、トラブル無縁の赤ちゃん肌を目指す親切な診断が好評。肌への摩擦を少しでも軽減する「ミニマムスキンケア」を提唱。著書に『美容皮膚科医が試してわかった! 美肌・新常識33』(小学館)がある。

 

【測ってもらった人】

ライター・イオちゃん
フリーランスで編集・ライター・出版プロデュースなどを行う50代。「50代、30代TikToker女子にメイクを学んで大変身」の連載がキッカケで、昭和メイク→今どきメイクのコツに目覚め、自分の美と健康に向き合い始める。

「もしかしてアレルギー?」から検査を決意

 

忙しさにかまけて健康診断すら後回しにしてきた私ですが…。最近ちょっと気になるのが、肌のかゆみや小麦(グルテン)による不調。「もしかしてアレルギー?」と疑いつつも、何に反応しているのかはさっぱりわかりませんでした。そこで今回、思い切って血液によるアレルギー検査を受けることに。

第3回の血液検査でもお世話になった、つちやファミリークリニック 浅草院・土屋佳奈先生のもと、アレルギー検査と診断を受けることになったのですが、さて結果はいかに…?

検査方法はシンプルで、採血だけ。ダニや花粉、食べ物など、39種類に反応するかを調べられるそうです。

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結果は「体質的にアレルギーあり」

 

結果用紙を見ながら、先生と確認すると…。

総IgE値(アレルギー体質の目安)は268。基準値(170以下)を少し超えていました。つまり「体質的にアレルギーを起こしやすい傾向はある」ということ。

 

土屋:個別のアレルゲンはすべて陰性。つまり、特定の花粉や食物などに明確な反応は見られませんねぇ。

 

イオ:えっ、じゃあ結局、何に反応しているのかは不明…?

 

土屋:そうですね。“体質的にややアレルギーぎみ”とだけ言える状態です。

 

イオ:なんと〜。

 

見てください! この健康体。39項目、すべてクリアでした♡

 

土屋:でも、この39項目セット以外にも、気になる項目を13種類まで、選んで調べることができますよ。


イオ:そうなんですね。あっ、グルテンもできるんだ! 小麦を食べるとお腹が痛くなることがあったし、藪蚊に刺されると腫れが長引くのも気になってました。こうなったら、徹底的に検査しましょう!

 

普段の体調や生活で、「これかも」と思うものがある人は、こうして個別検査を追加するのもひとつの方法ということでした。

 

後日の結果も「オール陰性」

 

期待半分、不安半分で待った追加検査の結果は、というと…。

 

土屋:やっぱり、何も出ませんでしたね(笑)。

 

イオ:とことん、健康だった私…!

 

ただし、先生はこう続けます。「数値が0でも、体感的に腫れる・かゆいなどの反応が出ることはあります。数字に出ない軽度の反応や、体調による変化もあるので、“自分の体の反応を知る”ことがいちばん正直ですね」

土屋先生から説明を受ける私。大したことがなくてよかったです。

 

検査を受けるメリットとは…。「陰性なら意味がないのでは?」と思いきや、先生はこう説明します。

  • 花粉症がある人は食べ物でも反応することがある → 数字を知っていれば注意できる
  • 食べ物アレルギーなら「絶対に食べない」という必要はなく、体調を見ながら調整できる
  • 花粉やダニは避け切れないので、数値が高ければ早めに薬で備える、という目安になる

 

また、アレルギーは年齢や環境で変化することもあるため「気になる症状が出てきたときに、再度受けるといい」とのこと。

 

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蚊に刺されやすい人ほど腫れやすい?

 

私が特に気になるのは「藪蚊に刺されたあとの腫れ」。刺された直後よりも、時間差でボコッと膨らむことがあります。

 

土屋:藪蚊の場合は、刺された回数が多いほど反応が早く出るんです。子どものうちは刺された経験が少ないから、半日後や翌日に腫れることが多い。でも大人でもよく刺される人は、即時反応で大きく腫れるんですよ。

 

イオ:なるほど…。年齢よりも“刺された回数”が、腫れやすさを左右していたとは…。

 

土屋:早くひかせたいならステロイドの外用薬を塗るといいですよ。市販薬でもいいけれど、皮膚科ならより効果的に対処できます。

先生に処方された薬。蚊に刺されたとはいえ、やはり処方箋のほうが効果的!/アンテベート(処方箋薬)

 

 

増えるアレルギーと“肌バリア”の関係

 

さらに先生によると、近年はアレルギー体質の人が増えているのだとか。

「免疫力の低下もありますが、実は“肌バリア”の弱さが大きいんです。洗いすぎや乾燥でバリアが壊れると、刺激やアレルゲンが侵入しやすくなる。だからスキンケアも大事なんですよ」

アレルギーは、目や鼻の症状だけでなく、肌のかゆみやチクチク感として現れることも。敏感肌ケアとアレルギー対策は、実はつながっているのです。


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「何もなかった」ことも安心材料に

 

私の場合は「体質的にはややアレルギー傾向があるけれど、花粉や食べ物には強い反応はなし。藪蚊には弱い反応あり」という結果に。一見オチのないような検査結果ですが(笑)、これはこれで「少なくとも大きな原因アレルゲンはない」とわかった安心材料になりました。さらに、藪蚊という“身近な弱点”が確認できたのも収穫です。

 

「数値が出なくても体の反応は正直」という先生の言葉通り、これからも体調や生活の変化に敏感になっていきたい、と思いました。

そして、年に一度の血液検査はやっぱり必要。

「何もなかった」と確認できることも、十分な安心材料になるからです。私の体調管理について、ここまでお付き合いいただいた土屋先生にも、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 

 

※商品はすべて税込み価格

 

 

撮影/藤澤由加 取材・文/井尾淳子

 

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