以前、深夜に災害が発生した際の持ち物や出入り口の確保について書きましたが、加えて大事なことがありました。
まずは「空間を確保する」こと。
我が身を守り、ケガをしない第一関門です。
特に地震の場合ですが、就寝時の暗い中で上から何かに覆い被さられてしまうと、それだけで脱出が困難となり、最悪の想定をしなくてはならないこともあります。
現在の建築基準では震度7までは耐えられるように設計されているようですが、能登半島地震の時は死因の約8割が家屋の倒壊で亡くなられています。国も耐震性に関しての問題は急務としているようですが、自宅の寝室のみならず、特に旧耐震基準(1981年)以前にに建築された家屋は注意が必要ですね。
地震の場合は、その地域の地形、地層なども影響しますし、その方の住んでいる家が木造なのかコンクリートなのか建築様式も異なります。
平屋なのか、柱は補強されているのか、部屋はどの位置にあって、近隣が山なのか住宅なのかなど、ありとあらゆる状況が複雑に絡みあって、同じ地震にあったとしてもその被害状況はかなり差があったりします。
こればかりはリハーサルなどできませんから、できる範囲の対策を徐々にでも講じるというのが順当なのではないかと思います。
各地域で防災への補助金制度も
先日、「就寝中の大地震から命を守る」の見出しが目に止まりました。それは地域広報誌。
防災ベッド、耐震シェルター補助金が10万円アップして、防災ベッド20万円、耐震シェルターは40万円までの補助上限が認められるようになったようです。(当方の住む地域のみとなります。広報誌の写真掲載許可はいただきました)
ご存知の通り日本は地震の多い国。南海トラフ、東海地震、首都直下型地震などいろいろ予知するために研究もされていますが、起きては欲しくなくても準備は必要ですよね。
このような補助金は、もちろん実施されていない地域もあるかもしれませんが、地震に敏感な区や市町村など地震に対して手を打っているところも多く、一度ご自分の住んでいる地域にもこのような制度があるか調べてみるのもひとつの防災になります。
この防災ベッドは一階で寝ている時に上の階が潰れる、もしくは周囲の壁や家具が倒れることがあった際は、自らのベッドに丈夫な屋根がある感じとなり、人を守る空間ができます。シェルターに関してはもっと広い空間を創出することになります。
補助金には各自治体において基準がありますが、当てはまるようであれば、役に立ってほしくはないけれど、こういったものも命を守るひとつの手段として、防災対策を検討することもありかもしれません。(補助金の詳細についてはお住まいの自治体にご確認ください)
できることからコツコツと。
眠る時は安心して、心置きなくぐっすり眠りたいですから、少しでも安心安全な空間は必要ですね。
では、今宵も良い眠りを。
眠りの力があなたを変えるネムリノチカラ代表、快眠コンシェルジュのヨシダヨウコでした!