「うちは家族3人だから13とか14枚くらいかな」「私はひとり暮らしだけど季節によって変えるから5~6枚あるかも」と、意外にもこの持ち物は人の好みやライフスタイルを反映しているアイテムかもしれません。
睡眠の必需品○○。…それはシーツ。
ベッド、布団を問わず、シーツを敷かずに眠る人はほとんどいないと思います。
シーツの進化と目的は?
このシーツ、奈良時代に皇室で使われていたものが正倉院に保管されており、これが日本最古のものではないかと言われています。その後、裕福な家庭に少しずつ浸透し、一般的に使われるようになったのは1960年代になってからだそうです。
我が家は布団屋でしたので売るほどシーツはありましたが(当たり前ですが)、昔は今ほど素材やサイズ、用途の別などありませんでした。
一般的に白でパリッとした綿が主流だったと記憶しています。
今のシーツはフラットシーツ、ワンタッチシーツ、パッドシーツに分かれています。
フラットシーツはいわゆる昔からある敷布タイプで、敷布団の上に乗せて周囲を敷布団の下に折り込むように使うものです。
ワンタッチシーツは敷布団をそのまま包み込むようなタイプのもので、ズレ防止のゴムなどが裏側に縫い込まれていて、簡単に皺なく装着できます。(ベッドのマットレスを包み込むようなマチ付きのものはボックスシーツとも呼ばれます)。
あとはパッドシーツですが、これは汗や汚れ防止のベッドパッドのようなものから、吸湿発熱素材(冬用)やドライタッチ素材(夏用)の敷パッドを太目のゴムなどで引っ掛けるタイプのものになります。
種類は違えど用途はほぼ一緒です。
まずは布団の汚れを防ぐ。清潔に保つための寝具としての役割です。就寝中に汗をかき、髪や皮脂などが直接触れる事で布製品の布団が汚れます。それをカバーして洗濯交換できるのがシーツです。
今はこの清潔さをキープする目的だけなく、保温や吸湿、さらに季節によって涼感をプラスするなど機能面が重視されてきています。
また、肌触りやデザイン、色も好みによって変えられるため、季節だけでなく、寝室全体のコーディネートにも役立ちますよね。
これからだんだんと寒さが厳しくなってきます。以前も書きましたが、寒さ対策には布団を重ねるよりも敷布を変える方が有効です。
ムートンシーツとかボアのものなど、ご自分の好みにあった形で暖かく過ごせるものを選んでみてくださいね。
ちなみに私は真夏用、春秋用、それに真冬用と三段階に分けてシーツを揃えています。
触れる面積も大きいですから、季節、素材、機能、インテリア的要素などを加味して、模様替えも一緒に楽しんじゃいましょう。
では、今宵も良い眠りを。
眠りの力があなたを変えるネムリノチカラ代表、快眠コンシェルジュのヨシダヨウコでした!