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横森理香の更年期チャレンジ『コーネンキなんてこわくない』スペシャル「台湾✨大人女子力の秘密 前編」

横森理香

横森理香

作家・エッセイスト。1963年生まれ。多摩美術大学卒。 現代女性をリアルに描いた小説と、女性を応援するエッセイに定評があり、近著『40代 大人女子のためのお年頃読本』がベストセラーとなる。代表作『ぼぎちんバブル純愛物語』は文化庁の主宰する日本文学輸出プロジェクトに選出され、アメリカ、イギリス、ドイツ、アラブ諸国で翻訳出版されている。

著書に『50歳からの自分メンテナンス術』『50歳から誰より輝くアンチエイジング魂』など。

OurAgeの更年期チャレンジ連載をまとめたエッセイ『コーネンキなんてこわくない』好評発売中!

また、「ベリーダンス健康法」の講師としても活躍。主催するコミュニティサロン「シークレットロータス」でレッスンを行う。日本大人女子協会代表。

 

52歳から、更年期の不調から脱するため、様々なことにチャレンジしてきた作家・横森理香。

その体験が一冊にまとまった『コーネンキなんてこわくない』(集英社刊)は、

女性誌やテレビやラジオで取り上げられ、

それぞれの”コーネンキ”を、明るく乗り越えようというブームを牽引した。

そんな彼女が、閉経状況と、大人女子の体に優しい台湾旅をリポート!!

 

 

※2018年2月6日、台湾東部・花連県沖を震源とした地震がありました。

被災された皆さまには心よりお見舞い申し上げます。

このリポートは、横森理香さんが年末年始に台湾を旅した時のものです。

 

 

 

 

もうすぐ閉経! 体力&気力が満ちてきた・・・♡

 

 

すわ閉経!  と大騒ぎしつつ、桂枝茯苓丸を飲み続けてはや三年。効いてんのか効いてないのか知らないが、相変わらずホットフラッシュはあり、生理もあるw。

 

とはいっても、最後にあったのは七カ月ぶりの生理で九月。半年に一回がどのぐらい続くか分からないが、一年ないと「閉経」ということだ。

 

それにしても、毎月のものがないと、ここまで体調が良くなるものかと感動する。やはり、生理は女性の素晴らしいデトックスであると同時に、貧血の要因となる。血が満ちると、栄養が全身にいきわたる感じ。体力と気力が戻って来た。

 

更年期は、閉経の前後五年間だというが、私個人の感覚では、閉経までの十年間だった。ほぼ生理がない今、どすこい気分もすがすがしく、閉経万歳(^^)/ といったところ。この連載も、タイトル改め「ヘーケイ万歳(^^)/」にしたいぐらいだ。

 

体力と気力がアップしたところで、私は「一般社団法人日本大人女子協会」なるものを立ち上げてしまった。大人女子の「健康」、「美」、「幸せ感」をレベルアップし、生涯現役、ピンピンコロリを目指すよう、活動を開始したのだ。

 

ミッションは、日本に素敵な大人女子を増やすこと✨

 

この活動は私の主催するコミュニティサロン「シークレットロータス」で十年間やってきたものだが、それを全国展開しようというもので、夢は大きい。私自身の人生も残り三十年あれば御の字なので、心血注いでこのミッションに尽力する所存である。

 

どなたでも参加できるので、詳しくは、こちらを見てみてくださいね。

 

大人女子友達に会いに台湾へ!!

 

 

ところで54歳、もうすぐ55ともなると、家族旅行もメンドクサクなるものだが、ここは近場で✨ということで、この正月は三泊四日、台湾旅行と決め込んだ。それもぎりぎり大晦日に旅立ち、三日には帰ってきてしまうというw。

 

台北には、大人女子友達ジェシーがいるのだ。

 

ジェシーとは、ベリーダンスの師匠ミッシェルの紹介でバリ島にて出会い、意気投合♥ 三年ほど前、東京に来た際には、我が親友もっちゃんも一緒に観光案内し、以来たまにラインでグループチャットをしている。

 

もっちゃんは一足先に秋、会いに行き、年末年始に私たち一家が押しかけたわけだ。

 

 

台湾大人女子ジェシー?ミニスカートだが、裏起毛のぶ厚いタイツで冷え対策!!

 

 

「理香、台湾にはいい漢方医がいて、ホントにコーネンキなんてこわくないのよ!  一度いらっしゃいよ、私が案内してあげるから」

 

と、前々から誘われていた。

 

台湾・・・羽田から三時間だし、物価は安いし、ジェシーと台湾茶楼でお茶したいし、正月も秋口ぐらいの温かさだというし・・・私は早割格安チケットを家族分押さえた。九月にw。

 

 

憧れの台湾茶楼。こんなところでゆっくりお茶したい! そう思って予約した台湾旅行。

 

 

それから三カ月、年末に夫が風邪を引き、インフルか?!  と大騒ぎして検査し、大丈夫でやっとこさ旅立った。向かい風で行きは四時間というフライトすら、長く感じる。

 

ふー、映画の新作二本見れたのは嬉しいが(もはや劇場も行かないしw)、寄る年波、長旅は面倒になってきて、今後、国内旅行派になることは間違いないなと実感する。

 

台北、松山空港にジェシーが迎えに来てくれていたので、タクシーも安心。言葉通じないのはやっぱり不安だもの? ベトナムでも超怖い思いしたし。台湾はタクシーも安く、空港から十分程で台北中心地に到着した。

 

夫の鼾が物凄いので、ホテルの一部屋に泊まるのはきつく、2ベッドルームあるアパートメントホテルに滞在した。そこは、台北駅直結のショッピングモール「Qスクエア」の真上にある。便利なことこの上なく、チェックイン後、すぐさま歩いて観光に出た。

 

台北駅直結のQスクエア真上に滞在。どこに行くにも便利♪

 

観光がてら歩いて二十分ほどで、有名な問屋街「ディホアジェ」に到達。

 

ジェシーがいるから通訳付き✨ 彼女は大学で英語講師をしているので、私たちとは英語で喋る。中国語喋ってるジェシーを初めて見たw。

 

 

クラッシックな佇まいの問屋街ディホアジェにて。お土産も卸値で♡

 

 

 

 

夫が腹減ったというので、地元の食堂に入り、まずは腹ごしらえ。

 

「えー、こんな汚いお店でいきなり食べて、だ、大丈夫?!」

 

と、前の年ベトナムで水当たりした私は恐々としたが、大丈夫だった。

 

何もかも新鮮で美味しく、あっさりしていて、四人で食べて1000円ぐらいの安さだった。

 

 

薬膳スープに、青菜炒め、水餃子に混ぜそば、チャーハンで1000円!

 

 

「屋台だともっと安いよ。台湾は外食が安いから、自分で作らなくなっちゃうの」

 

ジェシーはアラフィフお一人様♡ メイド代も安いから、ベトナム人のメイドさんに週二回来てもらっているという。

 

「ヘナも塗ってくれるんだよ。彼女たちは小遣い稼ぎできるし、万々歳じゃない?」

 

いいなー、お炊事と家事が年々大変になるお年頃、すぐキラキラ白髪が出て来るからヘナはたびたび塗んなきゃなんないしさ~、もう台湾に移住するか?!

 

ディホアジェは漢方薬局が立ち並ぶことでも有名なエリア。

 

さっそく漢方薬局に入り、もっちゃんが土産に買って来てくれた薬膳スープのもとを大量購入。

 

 

ずら~っと並ぶ漢方薬材

 

薬局のお兄さんは、手作業で漢方薬材を計って混ぜてブレンドしてくれる♡

 

 

 

色々種類があるのだが、もっちゃんが買って来てくれたのは「八珍湯」。これ、八種類の漢方薬材が入っていて、鶏肉と塩で煮込んで、ロータスのみんなで飲んだところ、大人女子に大変良いものだということが発覚✨

 

気血を養ってくれ、体が温まってデトックスにもなり、と、いいこと尽くしのブレンドなのだ。「四珍湯」とか、「十珍湯」とか、色々ある。

 

「生理が始まってからずっと、お母さんが生理の後、これ、作ってくれたんだよ」

 

とジェシー。

 

彼女は今でも、冬場はいつも生姜湯をポットに入れて持ち歩いているし、年間通して薬草茶を常飲。

 

そのおかげかめっちゃ食べるし、元気だ。漢方の力ってやっぱりすごいし、日本人にも合っている気がする。

 

台湾大人女子御用達の生姜湯と漢方茶。

 

 

 

漢方薬局の戦利品。薬膳スープのもと各種、コーネンキ用漢方薬、五香粉、愛玉ゼリーのもとなどを購入。

 

夫が人混みを歩いているうちに具合が悪くなってきたから、

 

「朝鮮人参ドリンクでも飲む?」

 

と、ケースに入ってたドリンク剤を買おうとすると、

 

「風邪、ひいてるときに人参なんか飲んじゃダメだよ!  強すぎるから、弱ってる体にはキツイんだ。治ってから飲んで!」

 

漢方薬局のオジサンに一括されてしまった。

 

「医者の薬飲んでるなら、生姜湯ぐらいで体あたためて。風邪ひいてるときは甘くしちゃダメだよ。体冷やしちゃうから」

 

「えー、じゃ、これはどうかな?」

 

私は、そこに売られていた「酸梅湯」を指さした。これは夫の好物で、横浜のチャイナタウンでもリキッドのものを購入、飲んでいたのだ。

 

「あ、それは良い。甘くしないで、あたたかい状態で飲んで」

 

アパートメントホテルなのでキッチンがあるから、早速煮出してみた。

 

酸梅湯のもと、一袋をナベいっぱいの水で40分煮出す。

 

 

これは、梅の黒焼きが主成分の漢方湯なのだが、消化を助け、夏バテに効くと言われている。日本でも市販されているリキッドのものより甘くなく、燻製味が強い気がした。いつも食べ過ぎておなかを壊す夫なので、旅行中これを飲んでいれば間違いないかも。

 

 

ビルの向こうに見えるのが台北駅。

 

 

その日は精進料理をフードコートで購入、部屋で紅白を見ながら早寝した。

 

スマホの歩数計を見ると、1万7千歩✨

 

「うわ~、歩いたわ~」と我ながら感心したが、翌日はさらなる過酷な旅が待ち受けているのだった。

 

 

・・・後編へ続く・・・

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ちら読み、本の内容、詳しくはこちらをごらんください★

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