今年の冬は凍える寒さです。
こんな厳しい冷え込みは
身体にこたえる”更年期”です。
漢方薬剤師・漢方ライフクリエイターの
樫出恒代です。
関節の痛みに悩んでる方は
45歳すぎると増えてきて
主訴(もっともつらい症状)ではなくても、
2番目か3番目くらいにつらい症状と
して「関節痛」があがります
場所はさまざま
膝の関節、足首足指、手首手指の関節や、
股関節等々・・・
先日も、もともとは、
更年期のホットフラッシュのお悩みで、
漢方カウンセリングにいらした方が
「ホットフラッシュは治ってきたのですが、
最近、中指の第二関節がちょっと触れるだけでも痛くて。。。
もう50だから、いろいろ出てくるんですねー」
と、ちょっと悲しげに
おっしゃってました。
確かに、更年期世代はいろいろな不調や変化が出やすい時ではあるのです。
ホットフラッシュは治って
よかったけど、それより、
指の関節が痛いのが、今は辛いですね。
関節は曲がる場所であり、
ここは身体のゴミがたまりやすく炎症が
起きやすい。
部屋のすみっこ(四隅)も
ふと見るとゴミやほこりがたまってる、ということ、
よくありますよね(笑)
関節はまるで部屋の四隅のよう。
身体も部屋もいつも
スムーズによい氣が流れるように
しておきたいものです。
更年期世代の関節痛の原因は?
特に更年期世代の
関節の痛みの原因としては、つぎのようなことが考えられます
①女性ホルモンの低下
〈女性ホルモンのエストロゲンが骨の形成を助けたり、関節の潤いを守っている〉
②冷え
〈更年期は、冷えのぼせがおきやすくなる傾向が。冷えは血流障害、関節に [血]栄養を運べなくなる。冷えることにより[水]も巡りが悪くなり関節に溜 まりやすくなる〉
③体重増加傾向
〈代謝が落ちやすくなり、体重も増加し関節に負担がかかる〉
④氣(エネルギー)の低下
〈女性ホルモンのバランスの乱れにより、
「氣・血・水」の乱れも生じる。特に「氣」は自律神経の乱れに通じ、痛みに敏感になる。このまま痛みが続くのではないか、と不安にもなりすい〉
痛みが長く続くようなら
整形外科などを受診し
調べてもらうことも忘れずに。
その上で自分に合う
漢方薬&養生法をとりいれてみて下さいな。
前出の指の関節が痛かった方は
整形外科を受診し
リウマチなどの検査結果は
大丈夫だったとのことでした。
この方は、ホットフラッシュとともに冷えとむくみが氣になっていたので
「桂枝加苓朮附湯(けいしかりょうじゅつぶとう)」という
関節のいらない水をさばき、あたため、
痛みを取る漢方薬をお出ししました。
身体を温め、(痛い指はマッサージしないで)特に腕と肩をマッサージをしてくださいね、
とお話し、しばらく続けて頂いたところ
1ヶ月くらいで、ほとんど
痛みは消えたと喜ばれました。
私もとっても嬉しかったです。
この方の場合は
肩から腕にかけて特に冷えていたので血流が悪くなり
(パソコンと家事で腕と手を使いすぎていたこともあり)
その先の指で
痛みとして発していたのかな、と
私は思いました。
漢方は「痛み」だけに注目するのではなく、
その方の弱みに寄り添い
やさしくサポートしてくれるもの。
更年期を嘆かないで。
関節ものびやかに
部屋の四隅もすっきりと!
注:漢方薬については
漢方専門の医師や漢方薬剤師
漢方アドバイザーなどにご相談・
カウンセリングの上お飲みください。
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