「更年期」って何か、ご存知ですか?一般的には、閉経前の5年間と閉経後の5年間とを併せた10年間を指します。つまりどんな女性にも「更年期」は訪れるのですね。
女性が閉経を迎える平均年齢は、50.5歳と言われています。平均寿命が閉経年齢とほぼ同じだった時代に比べ、今や日本女性の平均寿命は87.26歳(厚労省の2017年調査による)。元気で美しい60代、70代女性も増えてきた現在、”更年期=女人生の終わり”なんてイメージもなくなってきました。その一方で、人生100年時代、閉経を迎えても50年近く生きるかもしれない。私たちは今、かつて経験したことのない、大変な時代を生きているともいえます。
MyAgeでは、さまざまな更年期の不調について取材してきました。「ああ、その不調わかるー」な症状から「えっ、これって更年期に出やすいの?」と驚いた症状まで。するとアンケートやオンラインでの反響で「私も悩んでる!」というお声に接して、さらに驚いたりしたものです。
そんな5年の取材で判明した5つのトラブル。
気になるその5つとは…
・骨盤底筋
・膣のトラブル
・手の不調
・足の不調
・下半身の筋肉不足
です。
たとえば骨盤底筋。
骨盤底筋とは骨盤の底で子宮や膀胱、直腸を支えている深部筋肉(インナーマッスル)の集まりを指します。腟や尿道の入り口や、肛門を取り囲んでいる筋肉が、その周辺の組織を支えている靭帯、神経などと重なり合い、ハンモック状に張り巡らされているのです(更年期の不調1:西村知美さんと学ぶ「骨盤底筋」 骨盤底筋はこうなっている!)。
その最も大切な役割は、腟口、尿道口、肛門の3つの開口部を開け閉めして、月経の際の経血、尿、便の排泄をコントロールすること。日頃、私たちが尿意や便意を我慢できたり、排泄を自分の意思でコントロールできたりするのは、骨盤底筋のおかげ。なので加齢とともに骨盤底筋の働きが低下すると、尿もれなどのトラブルも起きやすくなるのです。
「尿もれに悩んでいる」とメディアでカムアウト、その勇気ある姿勢が話題を呼んだタレント西村知美さん。骨盤底筋の働きや大切さについて、産婦人科医の松峰寿美先生に教えてもらいました。尿漏れ防止や将来のQOLのためにもいかに骨盤底筋が大切か、2人で対談しながら理解していきます。松峯先生考案の「骨盤底筋トレーニング」にもトライ!(更年期の不調1:西村知美さんと学ぶ「骨盤底筋」松峯先生直伝の骨盤底筋トレーニング(前編)呼吸法)
大反響を呼んだ「痛み、しびれ、こわばり…手の不調、どうしてなるの?」の記事。「私も」「私も」の声の多さに、編集部一同驚愕したものですが、このテーマも再取材しました。
ヘバーデン結節、ばね指、ドケルバン病…手の不調の症状を整理し、確認ができます(更年期の不調3:「手の不調」あなたの手指のトラブルはどのタイプ?)。今回監修いただいた前田利雄先生の「指トレ」もご紹介。「ペットボトルが開けられない!」という編集Uの体験談など、リアルな悩みの声も。
…と、このように更年期の不調について再取材し、さらに最新知見を集めたのが…
最新号『MyAge 2019 春号』のBOOK in BOOK
更年期「5つの不調」の最新処方箋
です!
「膣のトラブル」では皮膚科医、婦人科医の2人の女医が、最新ケア法をご紹介。「足の不調」は日本で唯一の”足の専門医”ポダイアトリストの川股先生が登場します。「下半身の筋肉不足」では「お尻を鍛える簡単3ステップで、笑っちゃうほど階段がラクに!」で、お尻エクササイズを教えてくれた松尾タカシ先生が「たった3つでOK」なお尻エクササイズを指導してくれました。
他では読めない詳細な情報が詰まっています。もしあなたが今、5つの不調に悩んでいたら、迷わず手に取って開いてみてください。悩みを解決するチャンスに出会えるはずです!