こんにちは、
漢方薬剤師 の樫出恒代です
先日の真夏のある一日
「氣」のはなしと漢方ごはんのセミナーを開催しました。参加してくださったみなさまが、「氣」というものに興味をもってくださってうれしかったです。漢方ごはんは薬膳茶のKaon茶でおかゆとかんてんをつくり、ご試食いただきました。
漢方は「氣」の医学とも言われます。
「氣」って、見えないけれどあるもの。
氣が病むと書いて「病氣」。
氣をつけて
氣持ちがいい
勇氣
雰囲氣
色氣
氣配
天氣
全部、見えないもの
見えないけれどあるのです、
感じるものなのです。
[氣はなぜ気ではなく氣と書くのかは
連載第7回「氣候不安定な今年の春 更年期は前向きに?」をみてください
陽の光に感じる 氣
旬のものに感じる 氣
見えないもののひとつに
「言葉」があります。
書くことで存在はしますが、人の口から出る
言葉は見えないもの。手にとれないもの。
想像してみてください。
ぐっすり寝て、普段と変わらぬ朝を迎え、
会社に行ったら
朝いちばんに会った同僚から
「おはよう!今日も元氣そうだね」
と、言われた時と
「おはよう!あれ、ちょっと顔色悪いね」
と言われた時。
この言葉だけで、
あなたの1日は変わってしまうかも。
顔色がいいと言われた日は、ちょっと元氣がなくても、元氣になり、仕事を張り切ってこなせます。
そもそも元氣という言葉は
氣が元にもどるということ、氣が外に出ていってしまって、氣のない状態から自分のところに氣がもどると「元氣」になる。自分らしくなる。本当の自分にもどれる。だから、張り切れる。
一方
顔色悪いねと言われた日は、えーっと鏡をのぞき、そういえば最近あんまり眠れないし、胃の調子もよくないし、などと悪いところを思い出し、わたし病氣かもしれない、と不安になってその日から眠れなくなるかも知れません。ガーン!
たった一言で、
その人の1日を変えてしまう
これが、「氣」のちから。
言葉に「氣」が宿る
「言霊」のちからですね
言霊に感じる 氣
ときどき、漢方のんで性格も変わりますか?なんてご相談ありますが、
答えは「変わります」ですよ。
性格は「氣」の表れだと私は思っているから。「氣」が変われば行動や言動や目つきや声のトーンも変わってくる。
なんか、やる氣ないなぁ、
といつも思っている人は、だらだらした行動になるし、ネガティヴな言動で目に力がないし、声も何言ってるかわからないような声だったりする。
そんな方でも、漢方カウンセリングして自分がどうしたいのか、自分が何を求めているのか、これをしたかった、こうなりたいに氣づいてくると、まず、目つきが変わり言葉が変わってくるのです。その上で「氣」を補う漢方薬をからだに取り入れることで、ますます変わります。
こうなりたい自分がむくむく出てくる
だからこそ、からだを治したい、と思う。
漢方薬をなんのために飲むのかの理由がわかると効くのも早い。
その人の本来もっている素晴らしい「氣」が充実してくるのです。
そうすると、まず、疲れにくくなる。
ぐっすり眠れるようになる。
ごはんが美味しくなる。それは
やりたいことをやってるから。
そして
毎日が楽しくなる、そりゃときどき辛い日もあるかもしれないけど、それさえ
感謝できるようになる。
生きてること、すべてありがたいと。
「氣」が満ちてくるってそういうことです
そうなったら、
この人、変わったなって
周りの人はきっと思うでしょう。
自分をよくしたい
まわりもよくしたい
人生って楽しい
もっと楽しみたい
そのために
氣を良い方向に運んでくれる、
すなわち「運氣」をあげたかったら、
「氣」を意識する
言葉を大切にする、それだけ。
頑張らなくてもできることですね
「氣」は言葉にやどります
だから「どうせ、歳だから」という友人には
あまり近づかないほうがよい
どうせのあとにはマイナス言葉
それを「そんなことないよ〜」と
なぐさめるのは3倍も4倍もしんどくて、
「氣」をつかうものだから。
「氣」を充実させるためには
自分を信じ、自分が選び、そして
今を楽しむこと。
美味しい
楽しい
嬉しい
幸せ
ありがたい
という言葉を
連発して生きていけたら
いいですね。
「運氣」、必ずあがります!
注意
漢方薬はひとりひとりのタイプによって違いますので
漢方薬剤師や漢方アドバイザーにご相談ください。
漢方カウンセリングルームKaon