朝晩、肌寒くなってまいりました。
空氣も澄んできました。
漢方薬剤師・漢方ライフクリエイターの
樫出恒代です
この秋
嬉しいことがありました。
実家の庭にりんごがなりました。
こんな大きなりんごや、小さいかわいいりんごたち。
食べてみたら、とっても甘くて柔らかくて
美味しいのです。
狭い庭ですし、肥料も与えず、
剪定もせず、農薬もなしで、
こんなりんごがなるなんて、
自然の力ってすごいなぁ、と思います。
草むしりも怠けてたのに、
でも、それがよかったのかな。
「奇跡のりんご」で知られる木村秋則さんの
ことを描いた本を読んでそう書いてありました。
自然の力を信じてあげることが
大事と。
信じて待つと、いいことあります。
10数年前にこのりんごの木を
植えてくれた、いまは亡き父に
ありがとう、です。
ところで、
みなさま、「冷え」は
氣になりませんか。
果物は一般的に身体を冷やすものが多いのですが、りんごは冷やしません。
その上、水溶性食物繊維が多く整腸作用があり、なお、血圧降下作用、美肌効果、疲労回復効果も。
だから、
「りんごが赤くなると医者が青くなる」と、昔から言われているのですね。
「冷え」が氣になる方は
漢方カウンセリングにもたくさん
いらっしゃいます。
「冷え」と一口で言っても
いろんなパターンがありますから、
これからこのコラムでも度々、取り上げていこうと思っています。
今回は更年期世代によくある
勘違い「冷え」について。
「私、昔すごーく冷え症だったんだけど、
今はすっかり治って暑がりになったんですよ〜、ほらねっ」
と、手のひらを私の手において
とても温かいことを教えてくれる
そのうえ
「足のウラも熱くて、お布団から足を出して寝ないと眠れないし」
と。
これが、怖い
「お腹冷え」
あるいは、「内蔵冷え」とも言います。
「冷え症」が治ったのではなく
実はすすんでいるのですね。
このタイプの方は
ぜひ、手のひらをお腹にあててみてください。
お腹が温かくて氣持ちい〜〜いって
なりませんか?
それくらいお腹が冷えてる、サインです。
太ももや腰も触ってみてください。同じように
温かくて氣持ちよいはず。
これは、大事な内蔵をしまうお腹や腰、そして
下半身が冷えているということ。
冷えとは、簡単にいうと血流障害。
血流が全身に巡らず、下半身は冷え
上半身には熱がこもっている状態ですね。
(だからイライラもおこりやすいし、眠りも浅い)
当然、手は熱くて足は冷たい。
でも、足の裏だけは熱がこもりやすく、戻りにくいところなので、
火照ってしまうことも多いのです。
だから寝るときに足だけお布団から出す方もいらっしゃいますね。
火照ってしまうのは、実は冷えているから。
のぼせもそうです。
冷えのぼせ、という言葉があるように
冷えるからのぼせるのです。
お腹は内蔵を冷えから
なんとか守ろうとして
お腹に余分なお肉がついてくる、
いやなパターン。
だから、
手のひらが温かく(熱く)感じる人は上半身に熱がこもり、
逆にへそから下のお腹、下半身は冷えて代謝が悪く、
太りやすくなるのです。
特にお腹だけぽっこりになりやすいのです。
この関係、漢方的な考え方です。
バランスが崩れたときに
不調や病氣がでるのです。
漢方は*バランスの医学*
全身をくまなく、さらさら流れる血
そして、水、氣。
意識して。自分の身体に氣づいて。
更年期も冷えしらず
ダイエットいらずでいきましょう!
対処法につきましては