そろそろ
梅雨前線が北上してきます。
なんだか、じめじめの空氣を感じるこの頃。
季節は夏の前の梅雨に入ります。
こんな時は氣があがらなかったり
うつうつしやすい、いわゆる
「梅雨うつ」になる方も多いようです。
漢方薬剤師・漢方ライフクリエーターの
樫出恒代です。
「先生、わたし、うつじゃないですか?」
などとカウンセリング中に聞かれることが
ここ数年とても多くなりました。
うつが一般的になった証かな。
「うつじゃないですか?と聞く人は
たいてい大丈夫ですよ」
と答えることが多いです。
なぜなら「客観視」できてるから。
自分のことをすこしでも見ようとすることは、それだけで冷静になれますから、
大丈夫なんです。
これからの梅雨の時期。
身体が重くなりますよね、
なんかジトジトして、憂鬱ですね
蒸し暑いから、ちょっと動くとひたいに汗がでるし。
でも、冷房がはいるから、足元は寒いし。
こんな悪条件の季節は
自律神経乱れるから
イライラしやすく
うつうつしやすい
湿氣が肌から入ってきて
身体にまとわりついて
さらには体内に入り
腸に影響を及ぼし、しぶり腹となり
下痢と便秘を、くりかえす
梅雨におこりやすい症状です
漢方的には「水毒」にあたります。
水はとても大切だけど、余計な水は毒になるのです。
そして、こころにも「水毒」
たまります。
なんかやる氣がおきない
笑顔になれない
出かけたくない
友だちにも会うのもめんどう
うつかな?
梅雨うつかな?
「梅雨うつ」かも、と
おもったら
まずは原因の大元
「湿」をとりのぞくための食べ物をとりいれてみませんか。
「湿」をとりのぞく、身近な食材とは?
大豆・小豆・黒ごま・ひじき・こんぶ
ニガウリ・トウモロコシ・そら豆・枝豆などを
無理せず、おいしく食べる
漢方的におすすめは
「紫蘇の葉」
漢方生薬で「蘇葉 そよう」といいます。
これは採りたての紫蘇(無農薬栽培です)
紫蘇の葉を乾燥させた「ゆかり」のふりかけはおなじみですね
食欲をそそられますね。
紫蘇の葉の効果としては
◎食欲を増進させる、消化をたすける
◎自律神経のバランスを整え、氣をめぐらせる
◎利尿作用
◎発汗作用
◎解毒・防腐の効果
◎アレルギー症状を軽減させる
◎つわりの吐き気をやわらげる
この紫蘇の香りに
氣をめぐらせる力があって
これだけでも
うつうつが、ながれるイメージ。
そして「蘇葉」は氣の落ちたときの風邪にも効果がある「香蘇散 こうそさん」という漢方薬もあります。
香蘇散
⚪︎蘇葉(そよう)⚪︎香附子(こうぶし)⚪︎陳皮(ちんぴ)⚪︎生姜(しょうきょう)⚪︎甘草(かんぞう)
あんまり、体力がなくて疲れてて氣分もよくなくて氣が滅入ってるときの風邪の症状に
優しい、優しい
紫蘇のちからをお借りします。
そうです、梅雨うつのときは
何かのちからを借りてください。
例えば、
上にあげた、食べ物の力。
不安でイライラしたら
心許せる人との会話。
話したい、と思っていたことを
話してみて。
話すことは
離すこと、放すこと。
いやなことを自分の中から手ばなすこと。
また、付け加えるなら
苦手な人との距離もバランスとって、
自分をゆるめてあげてください。
そのうち暑〜い夏がきて
いっぱい汗をかいて
すっきりです
自然のちからの中にいる私たち
それを忘れず
たまには、雨にぬれる紫陽花を
ながめてボケーっとするのもいいですね。
注:漢方薬については
漢方専門の医師や漢方薬剤師
漢方アドバイザーなどにご相談・
カウンセリングの上お飲みください。
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