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Part 2/更年期との上手な付き合い方③私の不調改善法・その2

和田 秀樹

和田 秀樹

1960年生まれ。精神科医。和田秀樹こころと体のクリニック院長。専門は老年精神医学、精神分析学、集団精神療法学。

 

権威ある自己心理学の国際年鑑に、日本人として初めて論文を掲載するなど、海外での評価も高い。著書は600冊以上。公式サイト http://www.hidekiwada.com

知識を持って、ポジティブに向き合ったもの勝ち!

正しく知りたい「更年期」

 

 

「更年期って何?」「私って更年期なの?」「このつらさ、いつまで続くの?」etc。40代、50代といっても年齢によって、また人によって、更年期についての知識や、現れる症状にはかなり差があります。

 

ホルモンのバランスがくずれることで、実は誰にでも来る更年期は、不調の感じ方や症状の程度に差こそあれ、私たちの体に大きな影響を及ぼします。今と将来の自分の健康を考えるために、ここでしっかりと更年期のこと、学んでみませんか?

 

 

 

Part2

真っただ中の人に朗報

 

あの手この手で

更年期もHAPPYに過ごす!

 

 

今までとは違う疲労感、不眠、だるさ、のぼせ、多汗…、さまざまな症状が出ている人こそ、目をそらさずに向き合ってください。

 

約10年間の更年期をネガティブになることなく快適に過ごす方法と、元気で素敵な60代、70代にステップアップするための知恵を身につけたい!

 

ここでは、ちょっぴり辛口でちょっとエッチ、痛快なコメントを繰り出すことで有名な精神科医の和田秀樹先生にお話を伺いました。

さらに、2回に分けて12人の女性たちの不調改善法をご紹介。今回は前回に続き、7人の女性の体験談です。

 

 

 

和田流 更年期の不調を乗りきる 3カ条

 

1. 食べ物をバカにするな

2. 思考パターンを変えよ

3. もっと恋をしよう

 

 

 

精神科医の視点で更年期の過ごし方を教えてくれる指南書

 

『思秋期ー感情的な人ほど早く老いる!?』

和田秀樹 著/ブックマン社

myage_010_050-和田先生著書「思秋期」

 

成人から老人になる間の時期(40~60歳くらい)を

「思秋期」と名づけている和田先生。

「岩崎宏美さんの歌を思い出す人もいるかもしれません」

と語るようにご自身も50代半ば、思秋期真っただ中。

精神医学やアンチエイジング医学の立場から、

ここ10年ほど勉強を続けているのがこの時期のこと。

思秋期を賢く乗りきり、ハッピーな老年期を迎えるヒントが満載!

 

 

 

 

 

『思秋期』の著者、和田秀樹先生に聞く

更年期との上手なつき合い方

 

 

女性ホルモンを増やすのは
ときめく気持ち

 

 

そして、 和田先生が更年期世代の女性に強く伝えたいこと。それは女性ホルモンを増やすための、ときめきの大切さ。

 

「韓流スターやジャニーズの追っかけをしている女性。年甲斐もなくロックコンサートに行っちゃう人、そういうのをバカにしちゃいけない。いい年してキャーキャー言っている彼女たちに、更年期の症状がある人はあまりいない。これが実は大事なこと。そういうときめきはつねにあったほうがいいわけです。

 

ホルモンの低下は食べ物だけではフォローしきれない。やはり女性ホルモンを出すような生活をしてほしい。脳と卵巣はつながっているので、脳を活性化させること、恋をすることは大切です。カルチャーセンターでもスポーツクラブでもいい、パートタイマーでもいい、『ポケモンGO』を試しにやるのでもいい。出歩いているうちに素敵な男性に出会えるかもしれない。おしゃれして同窓会に行ったら、元カレに声をかけられてドキドキするかもしれない。前頭葉を萎縮させないためには守りに入っちゃいけない。

 

え? ご主人がいるのにって? それもね、頭を柔らかくして考えたらいい。女性が他の男性と食事するのは絶対ダメだとか言わず、そんなことにももっと寛容になってもいいんじゃないかと。

 

もちろん、お互い大好きでベタベタしている夫婦はそれでいい。でも、更年期で不調を抱えている女性の中には、夫との不仲がストレスになって、不定愁訴を引き起こしているケースも少なくないはず。家庭でも冒険をしてみるとか、たまには気分を変えてセクシーに迫るとか、真面目に考えてみて。そういうことで再び恋ができれば、不調から抜け出すきっかけになると思います」(和田先生)

 

 

myage_010_054-055イメージイラスト

 

 

 

 

 

大切なのは更年期を認めること、
自分に合う方法を見つけること

 

 

 

●「ピクノジェノール」が名パートナー●

 

中村英理さん
(1958年生まれ・医療法人理事/NRサプリメントアドバイザー)

皮膚科医の父の影響で美と健康を追求。ジュニア野菜ソムリエ、ジュエリーアドバイザー、裏千家・茶名など幅広い分野の資格を取得。QVCのゲストや女性誌の読者モデルとしても活躍中

皮膚科医の父の影響で美と健康を追求。ジュニア野菜ソムリエ、ジュエリーアドバイザー、裏千家・茶名など幅広い分野の資格を取得。QVCのゲストや女性誌の読者モデルとしても活躍中

 

 

49歳でサプリメントアドバイザー資格試験の勉強をしていた真っ最中のこと。ひどい多汗、うつっぽく、泣いてしまうこともしばしば…。月経困難症もあったので、更年期症状にもエビデンスがあるというサプリ「ピクノジェノール」を飲んでみると、3週間ほどで症状も気持ちも落ち着いて、半年程度でかなり症状は改善されました。その後1~2年、やや症状はありましたが、このサプリを飲み続けたことで、ひどくならずにすんだ気がします。結局、資格を取ったあとに自らピクノジェノールのサプリを開発。同世代女性におすすめして喜ばれています!

 

 

中村さん開発「エス エフ ビー ピクノプラス」。ピクノジェノールにプラセンタなどを配合。詳細はWebサイトで。http://www.sfb-shop.com

中村さん開発「エス エフ ビー ピクノプラス」。ピクノジェノールにプラセンタなどを配合。詳細はWebサイトで。http://www.sfb-shop.com

 

 

 

 

 

●不眠が解消! アロマテラピー●

 

後田仁美さん(1967年生まれ・保育士)

 

よく眠れない、浮遊感のあるめまい…など、40代前半ですでに更年期の症状。アロマテラピストの友人に相談すると、更年期にはこれ! と紹介してくれたのがローズ、クラリセージなどのアロマオイルでした。これがとてもよく、眠りの深さはまるで変わりました。それからは自分でも勉強して、ホルモンアップによいオイルなど、いろいろ試しています。

 

 

 

 

●遠回りしてもHRTが一番●

 

宮地真樹子さん(1959年生まれ・ライター)

 

最も悩まされたのは50代に入った頃からの睡眠障害(早朝覚醒)。HRT(ホルモン補充療法)を受けると、飲んだ翌日からよく効きました。職業柄もっといい先生がいるのではないかと、6カ所ほどのレディスクリニックを転々としたり、薬を変えてもらったり。漢方薬も試してみたけれど私には効果がなく、HRTに戻りました。

 

HRTは本当に即効性があると思います。やめるとやはり症状が戻ってしまうので、心を決めて続けることが大切ですね。

 

 

 

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●救世主「ソアラα」との出会い●

 

相原登貴さん(1961年生まれ・会社員)

 

明らかにホットフラッシュの症状が出たのは閉経前の52歳。全身温熱療法「ソアラα」を知りました。クリニックで体温を2℃上げるのですが、更年期症状に効果があるという臨床データもあるとのこと。私の場合は週2回で約1カ月。5回目ぐらいで楽になり、10回で症状がなくなったどころか女性ホルモン値が正常に。友人も症状が緩和されたので、この療法は本物だと感じています。

 

 

 

 

 

●「糖質コントロール」で更年期も気持ちよく●

 

島田淑子さん

(1966年生まれ・東洋医学ライフクリエーター)

日本かっさ協会・東洋医学ライフクリエイティブ協会会長。2014年、東洋医学を柱にした生活全般のプロデュースを行う「気流LABO」をオープン。 http://www.kiryu-bws.jp/labo/

日本かっさ協会・東洋医学ライフクリエイティブ協会会長。2014年、東洋医学を柱にした生活全般のプロデュースを行う「気流LABO」をオープン。
http://www.kiryu-bws.jp/labo/

 

 

 

だるさ、むくみ、目の痛み、夕方の低血糖などに悩んだのは45歳の頃。それまでずっと玄米に野菜と魚の食事でしたが、健康食を調べているうちに「糖質オフ」に出会います。試しに2週間、炭水化物を抜いてみたら、ひどかったむくみが改善。その後ゆるく低糖質な食事を続けていると、他の症状も劇的に改善されたのです。それ以降は低糖質食を継続中。

 

糖質をまったく食べないわけでないのですが、体調が悪いときはまず糖質を抜くことを心がけています。何より、周囲にも糖質オフで更年期の症状が改善された女性が多くなり、その効果を痛感。

 

 

 

 

 

●たったひとつの漢方薬がお守り●

 

滝沢あいさん(1964年生まれ・学校職員)

 

夏でもないのに汗ダラダラ。時々、動悸もするのが私の症状。レディスクリニックで漢方薬を出してもらうと、劇的に効いたんです。健康保険内で出してもらえる加味逍遙散ひとつだけでした。漢方はじわじわ効くイメージでしたが、調子が悪いと思った朝に飲むと、心も落ち着いて症状が出ないから不思議。症状がほとんどなくなった今も、お守りみたいに持ち歩いています。

 

 

 

 

 

●HRTと鍼灸の相乗効果で今や怖いもの知らず!●

 

山田かほるさん(1963年生まれ・会社経営)

 

1年前からホットフラッシュにうつ、やる気の出ない感じ。ひたすらだるくてつらかったので、HRT(ホルモン補充療法)を選択。薬剤パッチを2日に1度貼り直すのを現在も継続中です。始めて3日目ぐらいでホットフラッシュが治まり、1週間でとても朗らかになったのは驚きでした。さらに評判の鍼灸院に月に1〜3度通い、気の流れを整えてもらっています。

 

今はふたつの療法でめちゃくちゃ元気! 20代、30代の頃の集中力と気力が戻ってきて、とにかく前向きです!

 

 

 

 

 

イラスト/平松昭子 構成・原文/蓮見則子

 

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