知識を持って、ポジティブに向き合ったもの勝ち!
正しく知りたい「更年期」
「更年期って何?」「私って更年期なの?」「このつらさ、いつまで続くの?」etc。40代、50代といっても年齢によって、また人によって、更年期についての知識や、現れる症状にはかなり差があります。
ホルモンのバランスがくずれることで、実は誰にでも来る更年期は、不調の感じ方や症状の程度に差こそあれ、私たちの体に大きな影響を及ぼします。今と将来の自分の健康を考えるために、ここでしっかりと更年期のこと、学んでみませんか?
Part2
真っただ中の人に朗報
あの手この手で
更年期もHAPPYに過ごす!
今までとは違う疲労感、不眠、だるさ、のぼせ、多汗…、さまざまな症状が出ている人こそ、目をそらさずに向き合ってください。
約10年間の更年期をネガティブになることなく快適に過ごす方法と、元気で素敵な60代、70代にステップアップするための知恵を身につけたい!
不調に負けずホルモンバランスを底上げ!
日常生活の中でできるセルフケア
専門家の助けも借りたいけれど、24時間ケアできるのは自分だけ。 一度は自分と向き合って、生活を更年期仕様にチェンジしたい。
前回に引き続き、日々の生活の中でちょっとした工夫、心がけでできる更年期セルフケアをご紹介します。
■呼吸法の工夫■
腹式呼吸が更年期世代を救う!?
ストレスがあると、呼吸は無意識のうちにどんどん浅くなりがち。これとは逆に、お腹まで空気を入れる深くゆったりした腹式呼吸が自律神経のバランスを整えるのに役立ちます。大きな呼吸は副交感神経を働かせ、リラックスした状態に。また、血流がよくなり、冷え症改善にも効果抜群です。
■アロマテラピー■
わずか1滴の好きな香りが
不調から救ってくれるかも!
イライラや、うつうつとした気分をコントロールしてくれるものといえば、なんといってもアロマテラピー。本格的である必要はありません。心から「この香り、好き!」と思える良質なオイルを選んで、ティッシュに1滴垂らすだけでもOK。もちろん、サロンでトリートメントなどを受けてみるのも効果大。
■ときめくこと♡■
たまには気分をアゲて♬
交感神経を刺激したい
[更年期との上手な付き合い方②私の不調改善法・その2]の回で精神科医の和田秀樹先生も言っています。趣味を増やすこと、好奇心を持つこと、恋をすること、何か好きなことを見つけるのが大事だと。リラックスすることばかり求めるのではなく、ドキドキワクワクしたり、興奮したり、はしゃいだりすることが、ホルモンアップにつながります。無理してまで社交的になる必要はありませんが、毎日のときめきを忘れずに。
次ページに続きます。
■入浴で体温をUP!■
ぬるめのお湯にゆったりつかるだけ
一日の終わりにゆったりバスタイムを過ごすこと。ぬるめのお湯につかることは、眠りにつきやすくする魔法です。また、39℃程度のお湯に10分間つかると体温は1℃上昇します。じんわり体温を上げることは、[注目の更年期ケア・最新事情③]の回で紹介した温熱療法からもわかるように、自律神経を整え、ヒートショックプロテインを増やし、免疫力もUP。体調が変わっていくことは間違いありません。
■更年期対応の市販薬■
ホルモン不足を感じている人は
漢方のチカラをちょっぴり借りて
「更年期障害」のキーワードが目を引く市販薬は、ドラッグストアなどでも気になる存在。漢方処方が中心となり、更年期の諸症状に対応しているものがほとんどです。ホルモンバランスを整えることに狙いを定め、製品によっては、ビタミン類などの栄養素もプラス。飲みにくいイメージの漢方薬ですが、糖衣錠なので飲み慣れた市販薬と同じ感覚で服用できます。婦人科に行くほどでもないけれど、気になる症状がそろそろ…という人は、まずこういった市販薬から試してみてはいかが?
体全体のバランスを整える
日本生まれの漢方処方
積極的にとりたい栄養素や
生薬をそのまま詰め込んで
イラスト/平松昭子 構成・原文/蓮見則子