女性ホルモンは40~50代のからだや心の不調を気づかせてくれる大事な存在
体の専門家を味方につけて
この先もやりたいことに取り組みたい。
草刈民代さん(女優 1965年生まれ・54 歳)
世界的なバレリーナから女優に転身して約 10 年。今年春には歌手デビューも!
更年期のつらい症状はないものの、
HRTで女性ホルモンを補充し体調を整えながら、ますます活躍の場を広げています。
将来の健康を考えて 予防的にHRTを開始!
長年、日本を代表するバレリーナとして世界で活躍し続け、鍛え上げ られた心身は今なお健在!
「健康や体力には自信があります。少し前に人間ドックを受けたときも、各数値に異常はなく、体内年齢は 10~ 15 歳くらい若いと言われました。今年 54 歳になりましたが、更年期の症状もほとんどありません」
しかしながら、2018年秋のドラマで、更年期外来を専門とするレディスクリニックの院長役を演ずるにあたり、どんなところか調査も兼ねて、婦人科を受診。
「そこで、女性ホルモン値を測ったところ、同年齢の基準より低いことがわかったのです。体を酷使してきたことが原因でしょうか?そして先生から、女性ホルモンの働きや、更年期に入って分泌が減ることで体にどのような変化があるのか、HRT(ホルモン補充療法)で少しずつ補充しながら体を慣らしていくメリット、 60 歳頃からは体質的に弱い部分に病気が現れやすくなる…といった説明を受けました」
そこで将来の健康維持、病気の予防も考えてHRTを始めることに。月1回の注射と、塗り薬を処方されてスタートしました。
「大きな症状はないものの、昔より体が冷えることやドライアイが気になっていました。HRTを始めてこれらが軽減し、確かに心身の調子がよくなった実感はあります。トゥシューズで踊るのは重労働。踊っていた頃の疲れ具合を考えたら、多少の不調は気になりません。病気になっても気づかないかも(笑)。でも、今は確かに体が変わっていく年齢です。専門家について、きちんとメンテナンスをしていく必要性を感じました」
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今年歌手デビュー。初ライブも経験
4月には東京と名古屋で初ライブを。本格的な歌手デビューに備えて、ボイストレーニングに加え、踊る体から声を出す体へ改造。やるからには妥協しない姿勢が草刈さんらしい
新たに始めた歌のために体の改革も!
更年期症状がなくても、体は確実に変化しています。
いつまでも自分らしくあるための健康管理は大事!
草刈さんは今年の春、歌手としてもデビューを果たしました。
「歌を始めて、声を出すための体と踊るための体は、まったく違うことを改めて知りました。体を緩めないと、声が響かないのです」
体の改造を始めて約 10 カ月が過ぎ、やっと体が緩んできて、内臓の位置が少し下がったのだとか。同年代は通常、下がることをくい止める努力をしますが…、その逆!
「鍛えすぎも良し悪し。歌を始めて、初めて知りました(笑)」
さらに、今年 10 月には二人芝居の舞台を自身でプロデュースするなど、つねに新しいことに挑戦しています。
「人生 100 年ともいわれる時代です いくつになっても、ちゃんと生きていられるように、健康管理も考え直そうと思います。長く生きていくのは大変なことです。だからこそ、自分を甘やかさずにストイックに。いくつになっても挑戦をおっくうがらない人になりたいですね。人生の終わりに向かって、私はそういう生き方に挑戦していきたいです」
草刈民代さん Tamiyo Kusakari
1965年生まれ。日本を代表するバレリーナとして世界で活躍。
’96年に映画『Shall we ダンス?』で女優デビュー。
2009年より本格的に女優に転身。映画やドラマ、舞台のほか、
’19年4月には歌のライブを開催。
10月の自ら企画した二人芝居
『PURGATORIO あなたと私のいる部屋』の舞台に意欲を注ぐ
次回は、美容ジャンルの仕事をしている更年期前の40代の方々3名による、「40代の不安と疑問」についての座談会でのお話をご紹介します。
撮影/浅井佳代子 ヘア&メイク/高城裕子 スタイリスト/宋 明美 取材・原文/山村浩子