意外とイメージしづらい内性器の構造を、イラストを使用してご紹介します。
位置関係を横から見てみると…
女性の生殖器は、体の外側にある外性器と体内にある内性器に大別されます。横から見ると生殖器の位置関係がよくわかります。
子宮と腟は、膀胱と尿道、直腸と肛門の間に挟まれるように位置します。卵巣と卵管は子宮の左右にありますが、その先端は遊離状態です。
正面からの内性器の構造
骨盤内の下側に収まっている子宮・卵巣・腟。おへそより数㎝下から恥骨のあたりに位置しています。
内性器を下から順に見ていくと、腟の開口部は正しくは「腟口」と呼びます。そこから続く管状の腟は7〜8㎝で子宮の入り口に達し、子宮につながっています。
子宮は鶏卵ほどの大きさで、中が空洞になった袋のような形状。卵巣と卵管は子宮の両側やや上の後方にあるのが普通で、卵巣は親指の先ほどの大きさ、卵管は先端の卵管采まで入れて10cmほどです。
お話を伺ったのは
対馬ルリ子さん
Ruriko Tsushima
1958年生まれ。対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座・新宿理事長。産婦人科医、医学博士。女性の生涯にわたる健康推進活動に積極的。『「閉経」のホントがわかる本 更年期の体と心がラクになる!』(集英社)が大好評。
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八田真理子さん
Mariko Hatta
産婦人科医。1998年、千葉県松戸市で女性のためのクリニック「ジュノ・ヴェスタクリニック八田」を開業。著書に『産婦人科医が教えるオトナ女子に知っておいてほしい大切なからだの話』 (アスコム) など。
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イラスト/かくたりかこ 構成・原文/蓮見則子