HAPPY PLUS
https://ourage.jp/kounenki_no_chie/about-menopause-period/279903/

更年期はいわば「卵巣の老化」。卵巣を休ませるという選択肢も

最近話題の更年期不調により仕事やキャリア等を失う「更年期ロス」も、知識が最良の治療になります。女性ホルモンについて学び、婦人科医に相談しながら健康の意味を考える姿勢が大切です。

 

女性ホルモンについて学び、自分に役立つツールを増やす

「卵巣は排卵すればするほど衰えます。衰えるだけでなく、子宮筋腫や内膜症など、子宮にも病気のリスクが及ぶことに。

 

出産回数が少なく排卵回数が増えた現代女性は、少し卵巣をお休みさせてあげることも大切。閉経前の揺らぎ期には低用量ピルを使ってみるのもいいと思います。

 

更年期の長い10年間、女性の体、自分の体について学び、ホルモンに関する薬を自分の人生に役立つツールとして使えるようにする。

 

閉経後、さらに不調が起きたときでも、漢方やホルモン補充療法(HRT)などを、すっと体調管理の選択肢に挙げられる女性でいましょう。予備知識はいくらあってもじゃまにならないものです」(対馬ルリ子先生)

更年期はいわば「卵巣の老化」。卵巣を休ませる選択肢も⑪

 

更年期の不調、改善する鍵は?
新薬発売で、より身近になるホルモン補充療法(HRT)

●根本解決はホルモンを補充すること

がんの既往歴がない人の最初の選択肢はホルモン補充療法(HRT)。飲み薬のほか皮膚に貼るパッチ剤や塗るクリームなどの薬が使われます。

 

エストロゲンだけでは子宮体がんのリスクがやや高まるため、黄体ホルモンを併用するのが普通。最近、その黄体ホルモン剤に「天然型」の新薬が加わり、より安全に実施できると期待されています。

女性ホルモン(エストロゲン)のグラフ

ホルモン補充療法(HRT)は、女性ホルモンを若いときの量にするわけでなく、微量を補充する療法です

 

閉経移行期のホルモンのアップダウンを緩やかにする治療として使われる、「ミレーナ」についての記事は、下のリンクから読むことができます。

 

月経困難症に保険適用され、閉経移行期のホルモンの波を穏やかにする「ミレーナ」とは?

 

不調を起こす「3大要因」を取り除く

更年期に不調が起きる要因は、大きく分けて3つといわれます。3つが重なっている人ほどつらい症状が出やすいもの。これらの要因を取り除くことが不調改善の鍵。今すぐできそうなこと、ありませんか?

●卵巣の老化により機能が低下

女性ホルモンが急激に減ること

ホルモンケア/婦人科へ相談

 

●生まれつきの気質や体質

性格やストレスへの感受性、抵抗力など

メンタルケア/ストレスをためない

 

●そのときおかれている環境

親の介護、家族との関係、人間関係など

環境の改善/人生の見直し

 

 

お話を伺ったのは

対馬ルリ子先生

対馬ルリ子さん
Ruriko Tsushima

1958年生まれ。対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座・新宿理事長。産婦人科医、医学博士。女性の生涯にわたる健康推進活動に積極的。『「閉経」のホントがわかる本 更年期の体と心がラクになる!』(集英社)が大好評。

ホームページはコチラ

 

八田真理子先生

八田真理子さん
Mariko Hatta

産婦人科医。1998年、千葉県松戸市で女性のためのクリニック「ジュノ・ヴェスタクリニック八田」を開業。著書に『産婦人科医が教えるオトナ女子に知っておいてほしい大切なからだの話』 (アスコム) など。

ホームページはコチラ

 

 

イラスト/かくたりかこ 構成・原文/蓮見則子

 

 

MyAge

大人のからだバイブル vol.2 「痛み知らずの体になる!」

OurAgeの人気記事が1テーマムックに!
何度も読み返せる保存版OurAgeです。

MyAge
試し読み Amazon Kobo 7net

この特集も読まれています!

子宮筋腫特集~症状から治療まで
フェムゾーンの悩み解決
ツボ・指圧で不調を改善
40代からでも「絶対痩せる」
広瀬あつこさんの「若返りメイク」
閉経の不安を解消

今すぐチェック!

トラブルが出やすい肌におすすめのデリケート肌向けスキンケア! 期間限定でマイルドなモイスチャークリーム3本が付いたお得なセットが販売中なのでお見逃しなく!

トラブルが出やすい肌におすすめのデリケート肌向けスキンケア! 期間限定でマイルドなモイスチャークリーム3本が付いたお得なセットが販売中なのでお見逃しなく!

PR
<前の記事

<前の記事
第10回/更年期の不調トップ10は? 不調はなぜ起こる?/更年期不調の理由(後)

次の記事>

次の記事>
第12回/あなたにもGSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)症状があるかも? セルフチェック

この連載の最新記事

「子宮脱」って子宮がどうなるの? 臓器脱の種類と治療法は?/更年期からの骨盤臓器脱(後)

第15回/「子宮脱」って子宮がどうなるの? 臓器脱の種類と治療法は?/更年期からの骨盤臓器脱(後)

「骨盤臓器脱」はあなたにも起こる!? その初期症状と原因は?/更年期からの骨盤臓器脱(前)

第14回/「骨盤臓器脱」はあなたにも起こる!? その初期症状と原因は?/更年期からの骨盤臓器脱(前)

フェムゾーンはGSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)になると、具体的にどう変わるの?

第13回/フェムゾーンはGSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)になると、具体的にどう変わるの?

この連載をもっと見る

今日の人気記事ランキング

今すぐチェック!

OurAgeスペシャル