HAPPY PLUS
https://ourage.jp/kounenki_no_chie/about-menopause-period/345754/

【更年期の乾燥/ドライシンドローム】ドライアイや口の乾き…他の病気(シェーグレン症候群など)の可能性も!

更年期にはエストロゲンの減少により、体中が乾燥してきます。ただ、それだけでなく極端なドライアイや口の渇きを感じるようなら、シェーグレン症候群など膠原病の可能性も。その症状を知っておき、気になったら早めに受診しましょう。

Q. 更年期の不調はほとんどないのに、ドライアイや口の乾きがひどくなってきた気が…?

A. シェーグレン症候群などの膠原病の可能性も! かかりつけの婦人科がなければ内科、眼科、耳鼻咽喉科などを受診しましょう

 

「更年期には全身のあらゆる場所が乾燥するので『ドライシンドローム』などと呼ばれたりします。ほかに症状がなくても肌や粘膜の乾燥が進むこともあります。婦人科であれば、更年期の症状なのか、あるいはほかに原因があるのか診断してくれるはず。

 

目と口腔内の乾燥症状であれば、リウマチなどと同じ膠原病、なかでも自己免疫疾患のシェーグレン症候群を疑います。指定難病にもなっている病気なので、軽視してはいけない病気です。かかりやすい年代も更年期と重なるため、きちんと調べてもらうことをおすすめします」

 

シェーグレン症候群とは?

シェーグレン症候群は全身性の自己免疫疾患で、悪性関節リウマチなどと同じく難病に指定されています。病気の原因は不明ですが、40代〜60代の女性に多く発症。症状は目の乾燥とそれに伴う目の痛み、かゆみ、充血。唾液の減少による口の乾燥とそれに伴う口内炎や味覚障害など

砂漠/イラスト

 

Q. 肌の乾燥がひどくなり、今まで使っていたソープや化粧品がどれもしみます。スキンケアはどうすれば?

A. 更年期は、何度目かのお肌の曲がり角。今使える化粧品で極力いたわりましょう。一生続くわけではないのですから

 

「肌の潤いを保っていたはずのエストロゲンがなくなるので、乾燥するのは当然です。加齢によっても体内の水分量は減っていくため、肌の乾燥はエストロゲンの減少だけが原因とは限らないのですが、更年期は確かに人生何度目かのお肌の曲がり角。長く愛用していた好きな化粧品がヒリヒリして使えなくなったりするのはよくあることです。それだけ肌が乾燥したり、バリア機能が低下して敏感になっています。

 

そんなときは、低刺激のアイテムを探し、お肌をいたわって。この状態が一生続くわけではありません。好きなアイテムもしばらくは我慢して、使える日がきたらまた使おうと考えましょう」

 

 

吉形玲美
吉形玲美さん
産婦人科医、医学博士
公式サイトを見る

浜松町ハマサイトクリニック特別顧問。大学病院で医療の最前線に立ち、女性医療・更年期医療のさまざまな臨床研究にも数多く携わる。女性予防医療を広めたいという思いから、現クリニックへ。更年期、妊活、月経不順など女性の体のホルモンマネジメントが得意。著書に『40代から始めよう! 閉経マネジメント』(講談社)

 

 

イラスト/AZUSA 構成・原文/蓮見則子

 

 

この特集も読まれています!

子宮筋腫特集~症状から治療まで
フェムゾーンの悩み解決
ツボ・指圧で不調を改善
40代からでも「絶対痩せる」
広瀬あつこさんの「若返りメイク」
閉経の不安を解消

今すぐチェック!

やや無骨な名前とは裏腹に、上品で優しい芋焼酎! 原日出子さんの簡単おつまみもご紹介中です

やや無骨な名前とは裏腹に、上品で優しい芋焼酎! 原日出子さんの簡単おつまみもご紹介中です

PR
<前の記事

<前の記事
第25回/あなたも更年期のメンタル不調に?「引き金になりがちな出来事」と「起こりやすい症状…

次の記事>

次の記事>
第27回/更年期うつは普通のうつ病と違う? 何科に行けばいいの?/高尾美穂医師が解説

この連載の最新記事

【更年期】骨密度を上げる3大栄養素「カルシウム、ビタミンD、ビタミンK」の働きと適切な摂取量は?

第45回/【更年期】骨密度を上げる3大栄養素「カルシウム、ビタミンD、ビタミンK」の働きと適切な摂取量は?

更年期に起こりがちな不眠悩み。薬に頼らず改善させる方法は?

第44回/更年期に起こりがちな不眠悩み。薬に頼らず改善させる方法は?

【更年期の気分の落ち込み】婦人科で受けられるメンタル不調の治療法とは

第43回/【更年期の気分の落ち込み】婦人科で受けられるメンタル不調の治療法とは

この連載をもっと見る

今日の人気記事ランキング

今すぐチェック!

OurAgeスペシャル