HAPPY PLUS
https://ourage.jp/kounenki_no_chie/about-menopause-period/344879/

あなたも更年期のメンタル不調に?「引き金になりがちな出来事」と「起こりやすい症状」は/高尾美穂医師が解説

更年期にメンタル不調に悩まされる人は多くいます。そのきっかけになりやすい出来事、そして更年期のメンタル不調がどう表れるのか具体例を知っておきたい。その日が来た時にあわてず対処できるよう心の準備を。

Q. 小さなことでイライラしたり、不安感に襲われます。これも更年期症状?

A. そうかもしれません。メンタル不調だけでいくつもあります

 

家族のささいなことにイライラ、気力がなくて何もする気が起きない、買い物に出たが何を買うのか忘れる、仕事場でも集中力が低下してはかどらない、わけもなく不安になる、電車に乗るとパニック状態になる。

 

「気持ちのアップダウン、もの忘れ、集中力の低下などの心の不調は更年期症状としてもよくみられます。それに加えて、ちょうど更年期世代はライフステージ的にもさまざまなことが重なりがち。例えば、子どもが独立したことによる喪失感、親の介護、近しい人の死、仕事での重圧、さまざまな人間関係など。これらが引き金になることもよくあります」(高尾美穂先生)

 

こんなことが引き金に!

子どもの独立

特に自分を犠牲にして家族のために尽くしてきた人は、子どもの独立を機に大きな喪失感が

親の介護

子育てが一段落したとたんに、親の介護が始まるケースも。これも大きな引き金に

近しい人の死

親、夫、同世代の友人など身近な人や、ペットとのお別れ。この悲しみは心の大きな負担に

キャリアの変化

女性の社会進出に伴い役職についたり、不本意な部署への異動など、仕事の変化も誘因に

人間関係

職場、家族、親戚、ご近所さんとの人間関係も、心の抵抗力が低下し始めるこの頃にはきつい

 

更年期によく起こるメンタル不調

  • ・倦怠感
  • ・イライラ
  • ・怒りっぽい
  • ・パニック
  • ・自信喪失
  • ・不眠
  • ・判断力の低下
  • ・悲観的
  • ・情緒不安定
  • ・落ち込み
  • ・もの忘れ
  • ・不安
  • ・集中力の低下
  • ・食欲の低下

 

多くの人が経験するのがメンタルダウンの症状。今までなんとかやり過ごしてきたことでも大きな負担になり、さまざまな症状が現れます

猫/イラスト

 

落ち込んだりイライラしたり、疲れが抜けなかったり…。そんな人には「まず8時間寝てみて」と言います!(高尾美穂先生)

 

 

・高尾美穂
・高尾美穂さん
産婦人科医
公式サイトを見る
Instagram Instagram

イーク表参道副院長。産婦人科専門医。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。ヨガ指導者。婦人科の診察を通して女性の健康を支える。テレビや雑誌、Webなどでの心や体の悩み相談をはじめ、音声発信アプリstand.fmで毎日発信している「高尾美穂からのリアルボイス」は、再生回数1100万回を超える人気番組。著書多数

 

 

イラスト/AZUSA 構成・原文/山村浩子

 

 

この特集も読まれています!

子宮筋腫特集~症状から治療まで
フェムゾーンの悩み解決
ツボ・指圧で不調を改善
40代からでも「絶対痩せる」
広瀬あつこさんの「若返りメイク」
閉経の不安を解消

今すぐチェック!

やや無骨な名前とは裏腹に、上品で優しい芋焼酎! 原日出子さんの簡単おつまみもご紹介中です

やや無骨な名前とは裏腹に、上品で優しい芋焼酎! 原日出子さんの簡単おつまみもご紹介中です

PR
<前の記事

<前の記事
第24回/【更年期】HRT(ホルモン補充療法)の開始・終了のタイミングは? 受けられない人…

次の記事>

次の記事>
第26回/【更年期の乾燥/ドライシンドローム】ドライアイや口の乾き…他の病気(…

この連載の最新記事

【更年期】骨密度を上げる3大栄養素「カルシウム、ビタミンD、ビタミンK」の働きと適切な摂取量は?

第45回/【更年期】骨密度を上げる3大栄養素「カルシウム、ビタミンD、ビタミンK」の働きと適切な摂取量は?

更年期に起こりがちな不眠悩み。薬に頼らず改善させる方法は?

第44回/更年期に起こりがちな不眠悩み。薬に頼らず改善させる方法は?

【更年期の気分の落ち込み】婦人科で受けられるメンタル不調の治療法とは

第43回/【更年期の気分の落ち込み】婦人科で受けられるメンタル不調の治療法とは

この連載をもっと見る

今日の人気記事ランキング

今すぐチェック!

OurAgeスペシャル