潤いを閉じ込めると新陳代謝が活発になる
昔は、傷を治す時、濡らさないように気をつけて、乾燥させて傷口の手当をしていましたが、最近では真反対。
「モイストヒーリング」と呼ぶのですが、傷修復の考え方が、保湿、うるおいを閉じ込めて傷を治すように変わってきました。潤いがある状態だと、新陳代謝が活性化し、細胞の再生が良くなるというデータが出ています。
乾燥させないことが老化予防にともとても重要です。
閉経後、60越えの乾きは尋常ではありません。
女性ホルモンのエストロゲンは女性のうるおいの元でもありました。
今、高齢者となった私の卵巣から出る女性ホルモンはゼロ。更年期の乾きも大変でしたが、60歳を超えての乾きは、顔も体も本当に深刻です。全身カピカピです。
そして、分かったことは、潤い貯金はできないということ。毎日保湿し続けるしかないのです。
さらに、その時に、何をつけるか?使うのか?
私の結論は、「バーム」のちょこちょこいつも使いです。
今日は、私が行き着いた、乾燥による老化を予防する「バーム」の使い方についてお話し致します。
クリームでも間に合わない。私が選んだのは水無し「バーム」
乳液やクリームなどの化粧品は水と油を乳化剤で乳化して作ります。
乳液よりも水分が少なく、油分が多いのがクリーム。使い心地が少し重くなる反面、カバーする力は高まります。
さらに、「バーム」はというとほぼ水無し。「重たくなる、油っこい。」というデメリットはありますが、「保護する力、潤いを守る力」は抜群です。水ものが入っていないので、基本、乳化剤や防腐剤が必要ありません。
肌がデリケートで、使うものに用心深くなっている人にも使ってみて欲しいと思います。
私が選ぶのは植物油と蜜蝋で作った天然バーム
ワセリンなどもバームに入りますが、私は、植物や自然の力を利用したいので、植物油と蜜蝋を使ったものを選んでいます。
「バーム」、英語で書くと「balm」。油分のみでできた、固形または半固形の「軟膏」は、永遠に乾燥と付き合っていく私達の必携アイテムです。
下の写真は、私が最近とても好きで使っているネオナチュラルのバームです。
名前がチンクエパワーマスクと変わった名前でついていますが、バームです。このバームは、蜜蝋でなく、植物油のほかに馬油を使っています。
「タマヌ」という環太平洋の島々では、火傷や日焼けの時に使ってきた植物のオイルを配合しています。バームの良さを再発見させてくれたバームです。
Natures for チンクエパワーマスク 20mL 公式サイト
―バームの使い方―
① 朝晩クリーム代わりに使う。洗顔後の化粧水や乳液、美容液の後に。
② 素肌に直接でも良いので、乾く前につける。
③ 寝る前に顔全体、乾きやすい部分(頬、瞼、口の周り等)に十分付け足す。
④ 家に帰ってきたら、メイクの上からでも良いので、指先で乾きにつける。
⑤ 花粉の時期は、帰宅後、顔を水洗いし花粉を落とした後、すぐバーム。
⑥ 外へ出かける前にメイクの上からでも良いので、指先で乾きにつける。
⑦ 乾く前にメイクの上からでも良いので、ちょこちょこつける。
庭仕事や畑仕事、山歩き、犬の散歩の時など、紫外線の元に長くいる時は、バームをべったり塗った上にU V、日焼け止めをしっかり塗りましょう。
入院中など、エアコンで乾燥した場所にいる時、ほこりや人ゴミの中にいる時などもバームをしっかり塗りましょう。
バームってね、バリアなのです。
顔、体、指先、爪、どこでも使ってください。
唯一の欠点は、油分が多いから、化粧が滲むこと。バームの性格を理解して、上手に使ってください。
上の写真は、ワフィトのフィトバームバリア。私のポケットの中にありました。まさに、の名前がついてます。
18gのアルミ缶は。小さくて軽い、いつも持っていたいサイズです。
セントジョンズワートとカレンドラという、まさに弱く傷んだ肌に最適な植物が配合されています。ベースはオリーブオイル。滑らかでビタミンEを豊富に含みます。肌の老化予防に最適です。
私は、電車の中でも、バスの中でも気づくと塗っています。
映画館で映画見る時もね。バーム塗って、ポップコーン食べてって。
目尻にも、唇にもお使いくださいね。
とにかく、バームを塗っていて!
乾いて、パサパサしているとシニアはみじめな感じに見えます。
少々、艶々と光っているくらいがいいのでは。元気よく見えますから。
最後に、
保湿に近道はなし。
これだけは、ケチケチせずに、たっぷりと。チョコチョコと乾く前につけ続けてください。皮膚も手入れが悪いと病気になります。乾いて痒くて掻きむしり、水疱ができて、跡になってしまいます。
さあ、バームでする「モイストヒーリング」、これからの習慣に致しましょう!