何かと慌ただしくなる師走のこの時期。「アレもコレも年内のうちにやらなくちゃ」なんて気だけは焦っているものの、心身の疲れから既に息切れ…なんてことになってませんか?
「過労や加齢、不眠、神経衰弱、胃腸虚弱、血流障害などによる慢性消耗状態を漢方医学では虚労(きょろう)病と捉えます。今も昔も本質的な病態の差はありませんが、その要因は大きく変遷しています」
そう説明してくださったのは、北里大学東洋医学総合研究所の川鍋伊晃(ただあき)先生。ライフスタイルの変化により、現代人は環境や精神的な要因から疲れている人が多く、その症状は多様化してきているんですって。
ライターの私は、夜になっても頭が冴えてなかなか寝つけず、睡眠不足に陥ってますます疲れを溜めている気が。一方、一緒にセミナーに参加した編集部員は「疲れすぎて毎晩バタンキュー出来ているけど、寝ても疲れが取れないまま」と言っていました。確かに、私たち2人だけでも症状はまったく違います。
川鍋先生曰く、漢方では病気に焦点を当てるのではなく、1人ひとりの体質を見て対処法を探るとのこと。栄養状態や抵抗力を判断する「陰陽」と、代謝や活動性を判断する「虚実」がどちらにシフトしているのか、そして気力や血液など体を構成する「気・血・水」がバランスよく循環しているかどうか…。
これらのバランスを顔色や舌診、脈診、腹診、そして体臭や口臭などと細かく確認して、処方する漢方薬を決めるのだそうです。
その人に合う生薬をいくつか組み合わせて砕き、煎じて飲むのが本来の漢方薬。これを手軽にしたのが病院で処方される漢方エキス剤ですが、さらにもっと身近になった漢方薬が登場しました。
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同じ疲れでも人それぞれに原因が違う〈現代人の疲れ〉にはまさに漢方のチカラがぴったり、としてこの秋に小林製薬が「漢方ヒロレス」(第2類医薬品)を新発売。一人ひとりの心身全体の状態を把握した上で、お薬を調合してくれる漢方薬局の考え方をヒントに開発されました。
左から、体力低下で疲れやすい人のおすすめの「漢方ヒロレス 十全大補湯錠(ジュウゼンダイホトウジョウ)」、血行不良で疲れやすい人におすすめの「漢方ヒロレス 当帰芍薬散錠(トウキシャクヤクサンジョウ)」、眠れなくて疲れやすい人におすすめの「漢方ヒロレス 酸棗仁湯錠(サンソウニントウジョウ)」、気が休まらずに疲れやすい人におすすめの「漢方ヒロレス 加味帰脾湯錠(カミキヒトウジョウ)」。
下記のブランドサイト内には、疲労の原因タイプチェックが用意されており、4タイプある「漢方ヒロレス」の中から自分にあったものを見つけることが出来ます。
「疲れた〜」なんて言ってられないこの時期、こんな漢方のチカラが頼もしい味方になってくれそうですよ。
「漢方ヒロレス」
取材・文/佐藤素美