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免疫力が問われる時代に、漢方のちから

樫出恒代

樫出恒代

漢方薬剤師・漢方ライフクリエーター。漢方カウンセリングルームKaon代表。Kaon漢方アカデミー代表。新潟薬科大学薬学部卒業後、一人ひとりのこころとからだにていねいに向き合う漢方カウンセリングを提唱。連載の味わいあるイラストは、本人によるもの。
美容家吉川千明氏との共著に「内側からキレイを引き出す 美肌漢方塾」(小学館)
OurAgeインタビュー「信じていなかった漢方の力に救われて、この道を究め続ける薬剤師」はこちら

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風邪、インフルエンザ、新型ウィルス。。。
免疫力、大事ですね!

 

漢方ライフクリエーター
漢方薬剤師の樫出恒代です

 

 

免疫とは「疫(えき=病気の意味)を免(まぬが)れる」という意味。文字どおり病気からからだを守る仕組みのこと。

 

私たちの体内の異物(ウィルス・菌・ガン細胞など)を排除して、健康に保とうとする力。それが、免疫力。

 

この冬は、インフルエンザの流行に加えて
新型ウィルスの流行により、
「免疫力、上げなきゃ」という声が
多く聞かれます。

 

先日も「漢方は免疫力を上げますか?」というご質問。

 

もちろん、イエスです!

 

 

そもそも漢方は

 

その時の症状を治すことも大事と考えるけれど、また、ぶり返しては
本当に治ったことにならない。

その人のもっている、
免疫力〈自然治癒力〉を最大限に活かして、
病氣にならない身体をつくり、
外邪(がいじゃ)からのバリアを張ることができる。

もし、病氣になっても
なるべく早く、すっきり治すことのできるからだをつくることが目的。

 

でも、ただ免疫力を上げればよいわけではなく(上げすぎると過敏になり、花粉などに反応しアレルギーなどを引き起こす)
免疫力がちょうど良く働いてくれる身体をつくることが大事!

 

こんな風に考えられているのです。

 

 

漢方で考える
免疫の力が働かなくなるわけは
。。。。

 

身体をめぐる「氣・血・水」の
不足や停滞や
五臓〈肝・心・脾・排・腎〉のバランスの乱れ、はたらきの低下など

 

「氣」が少なくなることや
「腎」のちからが弱ることで、
〈恐れ〉やすくなることも
免疫力が低下する原因のひとつ。

 

「心配しすぎること」
「不安」
「悩み」
「緊張が続く」
「疲れが溜まる」

 

これらは自分自身の「氣」エネルギーが
減っている状態

 

免疫力が
ちゃんと働かなくなります。

 

 

これだけではなく、
加齢も原因のひとつ。

 

「年かな。。更年期すぎたら
風邪がなかなか治りにくくなったわー」
などとおっしゃる方も。

 

一人ひとり
免疫力が正常に働く身体をつくることが、
漢方のできること。

 

今こそ必要な漢方のちからです!

 

〈こんな方にこんな漢方薬〉

 

○胃腸が弱い方

 

すぐに下痢をする、便秘も。
食欲がなく、食べるともたれる。。。
食べることで栄養を取り、エネルギー〈氣〉を取り込むことができず、
〈氣〉が不足し、免疫力が低下。

 

六君子湯・補中益気湯・人参湯・小建中湯・
双参など

 

 

○更年期以降の方

 

〈腎〉のはたらきが落ちてきて
ホルモンの乱れや尿の回数が多くなったり、
腰痛・肩こり・耳鳴り・難聴などの症状が出たり、
心配・不安など精神的に安定しなくなるため
免疫の働きが低下する

 

六味丸・八味地黄丸・補中益気湯・加味逍遙散・霊鹿参(鹿の角〉

 

 

○ストレスを感じやすい方

 

些細なことでも、氣になって仕方がない。
すぐにカッとしたり、
イライラしたり
落ち込んだり。。。
もんもんと考えることも多い
不眠・動悸・自律神経の乱れ・うつ・パニックなど。
「氣」が安定せず、血は頭の方に上がりやすくのぼせやほてりも起こりやすいため、
全身のめぐりが悪くなり免疫力もちゃんと働かなくなる

 

抑肝散加陳皮半夏・桂枝加竜骨牡蠣湯・
柴胡加竜骨牡蛎湯・四逆散・加味帰脾湯など

 

 

自分のタイプに合った漢方薬を
飲むだけでなく、

 

○腸の働きを整えること
○疲れをためないこと
○深い睡眠をとること
○ストレスをためないこと
○くよくよしないこと
○バランスのよい食事をとること

 

などを
意識してみてくださいね。

 

樫出さん 免疫力

そして
できるだけ

 

なんでも笑いに変えること(^。^)
ワクワクすること☻
ポジティブに考えること(╹◡╹)

 

ぜひ、習慣にしてください

 

「氣」が増えて、「氣」がめぐり
免疫力もパワーアップしますよ。

 

 

免疫力はだれもが必ず持っているもの。
その働きを充分に
発揮できるからだにしましょうね。
それは、
いつまでも自分らしく生きるため、
こころ豊かに元氣で生きていくために
必要なことです

 

もう、立春。
春はそこまできていますね。

 

 

注:漢方薬については

漢方専門の医師や漢方薬剤師

漢方アドバイザーなどにご相談・

カウンセリングの上お飲みください。

 

 

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