HAPPY PLUS
https://ourage.jp/kounenki_no_chie/chinese-medicine/248257/

いいかげんになれる漢方は?

樫出恒代

樫出恒代

漢方薬剤師・漢方ライフクリエーター。漢方カウンセリングルームKaon代表。Kaon漢方アカデミー代表。新潟薬科大学薬学部卒業後、一人ひとりのこころとからだにていねいに向き合う漢方カウンセリングを提唱。連載の味わいあるイラストは、本人によるもの。
美容家吉川千明氏との共著に「内側からキレイを引き出す 美肌漢方塾」(小学館)
OurAgeインタビュー「信じていなかった漢方の力に救われて、この道を究め続ける薬剤師」はこちら

記事一覧を見る

風が氣もちよい
季節になりました

 

漢方ライフクリエイター、漢方薬剤師の
樫出恒代です。

 

 

前回のコラムは、

 

いいかげんのすすめ
漢方養生

 

というテーマで
書きました。

 

そのコラムの最後に

 

「実は、、、いいかげんになる漢方もあるんですよ」

 

なんて、書いちゃったから
今回は「いいかげんになれる漢方薬」の話を。

樫出さん 太陽

 

いいかげんは、良いかげん

 

いいかげんには、良くない意味もありますが、
肯定的な意味もあります。それは、
好い加減または良い加減

 

自分が氣持ちの良い状態でいるために、考えることや行動することを、
足してみたり引いてみたり。

 

知らず知らずのうちに、あるいは意図的に、
加減することはありませんか?

 

もう無理するのはやめておこうとか、
今日はもう少し頑張るかとか。

 

それが、
なんとなく自然に自由に加減できる時は良いのです。
ところが、肉体的に疲れたり心配事や不安を抱えたりした時などは、
その加減がうまくできなくなる。

 

頑固になったり、無理をしたり、強がったり、
お布団かぶってまるまったり…
いろいろなことがあるけれど、

 

‘いま’の自分や状況を、素直に受け入れて
“らしく”対応していけたら、

 

今ある、
こんな頭痛はもっと楽になるのでは、
胸のつかえもすっきりするのでは、、、

 

私の好い加減はどこにあるの?

 

バランス良く自分で加減することなんてできるのかな?

 

うん!
できますよ。

 

 

そんな自分になるための漢方薬

 

自分の良いかげんを
つくるために、漢方で大事にするのは
《お腹》

(前回もお腹のマッサージをご紹介しましたね)

 

例えば

○六君子湯(りっくんしとう)
「氣」を補ってめぐらせ
胃腸の働きを良くし、美味しく食べられるようにしてくれる。
食べてすぐに下痢をする、もたれる、気持ち悪くなる、そんな症状にも。

 

○補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
「補中益気湯」の「中」は胃腸を指し、「益氣」には「氣」を増すという意味。
胃腸の消化・吸収機能を整えて「氣」を生み出し、身体の抵抗力を上げ、自然治癒力をあげます。
胃下垂など、下がっているものを引きあげる効果、お肌のたるみにも。
目に力がない、声の出が悪い、食欲が湧かないなどにも。

 

○加味帰脾湯(かみきひとう)
胃腸の働きを整えながら、足りない「血(けつ)」を増やし「氣」を巡らせる。
血色が悪く、貧血気味で、精神的なストレスや不安感、焦燥感、不眠などの症状に。
氣持ちを落ち着かせ、精神を安定させる。肌の乾燥、動悸などにも。

 

などなど

樫出さん お茶

良いかげんは
すなわち、良いバランス

 

しなやかに伸びやかに
今を受け入れる、少しの勇気。
ふりこのように氣があっちこっちに揺れても
自分自身にもどれる力
—–氣の充実

 

自分をはげます
自分を元氣にする
自分をたすける

 

漢方カウンセリングに通ってくださる方が、
だんだん変わってくる。
良いかげんになってる自分に
「氣づき」ました、と
笑顔になる。
からだもこころも
楽なんです。
自分を許す
だから、まわりの人を許すこともできる
そんな氣がします。

 

私も本当に嬉しくなります。
良いかげんで元氣になるなんて
素敵な「いいかげん」♬

 

 

注:漢方薬については
漢方専門の医師や漢方薬剤師
漢方アドバイザーなどにご相談・
カウンセリングの上お飲みください。

 

漢方カウンセリングルームKaon
Facebook
https://www.facebook.com/kampokaon
ブログ
https://ameblo.jp/kaon2010/
HP
http://kampokaon.com/

MyAge

大人のからだバイブル vol.1 「更年期と閉経、私の場合。」

OurAgeの人気記事が1テーマムックに!
何度も読み返せる保存版OurAgeです。

MyAge
試し読み Amazon Kobo 7net

この特集も読まれています!

子宮筋腫特集~症状から治療まで
フェムゾーンの悩み解決
ツボ・指圧で不調を改善
40代からでも「絶対痩せる」
広瀬あつこさんの「若返りメイク」
閉経の不安を解消

今すぐチェック!

汗ばむ頭皮とうねる髪。不快な夏の必需品、シートタイプのドライシャンプーで1日中快適!

汗ばむ頭皮とうねる髪。不快な夏の必需品、シートタイプのドライシャンプーで1日中快適!

supported by 花王
<前の記事

<前の記事
第123回/いいかげんのすすめ~漢方養生~

次の記事>

次の記事>
第125回/夜中に何度も目がさめる、 漢方養生

この連載の最新記事

【更年期の漢方の選び方】「もっと強い漢方薬ないですか?」と患者さん。強い漢方、弱い漢方って?

第151回/【更年期の漢方の選び方】「もっと強い漢方薬ないですか?」と患者さん。強い漢方、弱い漢方って?

【更年期の漢方】咳やのどのつまり、疲れ、シミが気になったA子さんを公開 漢方カウンセリング!進め方と結果は?

第150回/【更年期の漢方】咳やのどのつまり、疲れ、シミが気になったA子さんを公開 漢方カウンセリング!進め方と結果は?

自分軸でいられない更年期。充電切れを補う漢方を

第149回/自分軸でいられない更年期。充電切れを補う漢方を

この連載をもっと見る

今日の人気記事ランキング

今すぐチェック!

OurAgeスペシャル