健康管理には西洋医学と
自然療法を上手に組み合わせて!
吉川千明さん(美容家・オーガニックスペシャリスト)
1959年生まれ。「ビオ代官山」代表、認定メノポーズカウンセラー。
産婦人科の医師、対馬ルリ子氏とのセミナー「女性ホルモン塾」を定期開催。
ナチュラルで美しいライフスタイルをさまざまな角度から提案。
アワエイジの連載「ハッピー女神プロジェクト」も毎回、大好評
60 歳からは体の弱いところに不調が現れる!
閉経を 52 歳で迎え、還暦を目前に控えた現在は、さまざまな更年期症状は落ち着きましたが、定期健診で新たな問題が発覚! 吉川さんは女性健診に加え、毎年全身の健診を受 けています。
そこでわかったのが、血糖値が上がっていて、糖尿病予備軍であること。動脈硬化も見つかり、肝機能の低下、甲状腺の値も悪くなっていました。そして数年前に骨折も経験。
「女性ホルモンは体のあらゆるところに影響を与え、体を守ってくれていたのだと改めて実感しました。特に 60 歳くらいからは、体の先天的に弱いところに不調が出やすくなるようです。まずは定期的に健診を行い、つねに自分の体の状態を知っておくこと。そして病気になる前に、予防として体のメンテナンスをしていく必要があると感じています」
吉川さんはオーガニックスペシャリストであり、自然療法家ですが、主治医と相談しながら薬も上手に取り入れています。
例えば、現在飲んでいるのは、骨の健康維持のためのビタミンD剤とカルシウム剤、動脈硬化の予防のためのDHA・EPA製剤です。
「サプリメントでもいいのですが、やはり薬は効き方が違います。また、私もそうですが、閉経後には甲状腺の病気や頻尿に悩まされることも多いよう。これも我慢せずに、医師と相談して薬を取り入れています」
サプリでさびない体づくりを
[右より]強力な抗酸化作用があるピクノジェノールやホルモンバランスを整えるパントテン酸、亜鉛など、女性にうれしい成分を配合した、対馬ルリ子先生開発の「ミラピス EX」。美容に欠かせない「B-コンプレックス」
骨や血管の健康、頻尿対策は医薬品で
[右より]カルシウム補給の「L-アスパラギン酸Ca錠200㎎」、活性型ビタミンD3製剤「エディロールカプセル0.75㎍」、頻尿の薬「ベシケア錠5㎎」、EPA・DHA製剤「ロトリガ粒状カプセル2g」。薬は医師の指導のもと服用
漢方では胃を温めたいときは六君子湯(りっくんしとう) を、交感神経過多なときは抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)などを臨機応変に。
「HRTも継続中で、今は経皮吸収させるエストラジオール製剤のジェル状塗り薬を愛用。まだこれから5年や 10 年は大胆に自分のやりたいことをしたいし、精力的に働きたいので、少なくても 65 歳までは続けるつもりです」
筋肉や骨の健康のために、ヨガやランニングを。2018年 12 月のホノルルマラソン 10 ㎞ランにも参加しました。食事は食物繊維を先に食べて、血糖値の急激な上昇を防ぐ工夫を。魚や発酵食、タンパク質や良質なオリーブオイルもたっぷりと。
「人生 100 年時代、体が大きく変化する今、できることを重ねていくことで、この先の人生も自分らしく生活していきたいです」
ヨガとランニングの運動習慣はマイペースで
ホノルルマラソン10㎞ランは過去に2回参加。ランニングは個人コーチについて楽しく走っています
撮影/ 塩谷哲平(t.cube) 取材・原文/山村浩子