セルフケア以外にも、おもにハイフと呼ばれる機器を使った「超音波系」と呼ばれる最先端のフェムゾーン医療について、医学博士の喜田直江先生に伺いました。
超音波系
緩みや尿もれなどが気になる人に向いているケア
クリニックによってメニューや機器の呼び名が異なりますが、おもにハイフと呼ばれる機器を使うのが「超音波系」と呼ばれる治療。
喜田直江先生のクリニックでは、「ウルトラ ヴェラ」と呼ばれ、丹羽咲江先生のクリニックでは、「ヨニハイフ(HIFU)」と呼ばれています。
「ハイフは、腟の緩みケアなどに有効な機器です。レーザー治療とは大きく異なる治療です。仕組みとしては、腟壁に60~70℃の熱を当てることで、古い組織の崩壊・変性を促します。
その後、その部分は人間の再生能力によって線維芽細胞が増殖し、新しいコラーゲンが生成・再生されます。
それによって、腟壁の弾力がアップし、腟の緩みが改善されるのです。レーザーに比べてダウンタイムが少ないのも特徴のひとつで、出血やおりものの増加などもありません。
腟壁のエイジングケアとして画期的なマシンなのです」(喜田直江先生)
なおえビューティークリニックのハイフは、「ウルトラ ヴェラ」と呼ばれています。照射時間は20分と短く、痛みもほとんどなし
お話を伺ったのは
喜田直江さん
Naoe Kida
なおえビューティークリニック院長
医学博士。2001年に京都府立医科大学卒業後、産婦人科医として多数の分娩・手術症例を経験。形成外科医として多くの女性が悩みを抱える婦人科形成の専門クリニックを2011年に開院
丹羽咲江さん
Sakie Niwa
咲江レディスクリニック院長
産婦人科医。1991年名古屋市立大学医学部卒業。日本産婦人科学会専門医、日本性科学会幹事。性科学者。2002年開院。性交痛などの相談、治療、フェムゾーンケアの情報発信を積極的にしている
構成・原文/安藤由美