レーザー医療でのケアも進んでいる最先端フェムゾーン医療。いったいどんなものがあるのでしょうか? 産婦人科医の丹羽咲江先生に伺いました。
レーザー系
性交痛などの腟萎縮の症状が出ている人にはこちらを!
更年期世代の腟萎縮などには、レーザー系の機器。レーザーの中でも「炭酸ガスレーザー」が効果的といわれています。
クリニックによって使用している機器が違うため治療名は異なり、喜田直江先生のクリニックでは、「フェムタッチ」、丹羽咲江先生のクリニックでは「モナリザタッチ」と呼ばれています。
「炭酸ガスレーザーを腟壁や外陰部に照射し刺激することで、腟粘膜の線維芽細胞を活性化して新たなコラーゲン生成を促していきます。その結果、弾力がなくなり、薄くペラペラになっている腟壁に厚みと潤いを取り戻していきます。
腟がふっくらして締まりもよくなり、弾力や潤いも取り戻せるので、腟萎縮の進行をくい止めることができます。ハイフに比べると少し違和感はありますが、痛みはほぼ感じません。
ただし、施術後3日間は性交渉を控えていただきます。1回で実感する人も少なくありません」(丹羽咲江先生)
「フェムタッチ」は腟表面に当てることも。内部に深めにアプローチしたときは、性交渉は施術後10日目から
お話を伺ったのは
丹羽咲江さん
Sakie Niwa
咲江レディスクリニック院長
産婦人科医。1991年名古屋市立大学医学部卒業。日本産婦人科学会専門医、日本性科学会幹事。性科学者。2002年開院。性交痛などの相談、治療、フェムゾーンケアの情報発信を積極的にしている
喜田直江さん
Naoe Kida
なおえビューティークリニック院長
医学博士。2001年に京都府立医科大学卒業後、産婦人科医として多数の分娩・手術症例を経験。形成外科医として多くの女性が悩みを抱える婦人科形成の専門クリニックを2011年に開院
撮影/ケビン・チャン 構成・原文/安藤由美
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