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更年期? 病気? 症状をまずチェック/不調コントロールのためにできること②

更年期の症状は病気の症状と見分けがつかないこともあるので、日常生活を見直すと同時に婦人科を受診するのが賢明。不調緩和に向けて一歩踏み出して。

 

お話を伺ったのは

八田真理子さん 産婦人科医

八田真理子さん
Mariko Hatta

産婦人科医。1990年、聖マリアンナ医科大学医学部卒業。順天堂大学、千葉大学、松戸市立病院を経て、98年、千葉県松戸市で女性のためのクリニック「ジュノ・ヴェスタクリニック八田」を開業。幅広い世代の女性の診療を行い、クリニックはいつも女性でいっぱい。著書に『産婦人科医が教えるオトナ女子に知っておいてほしい大切なからだの話』(アスコム)など。

 

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更年期の症状だと思ったら重大な病気だったということもあれば、逆に、心臓病かと思ったら自律神経の乱れによる動悸だったといったケースもあります。

 

前回ご紹介した更年期指数(SMI)セルフチェックの結果だけを見て自己判断してしまうのは避けて、婦人科で診断してもらうことが肝心です。

 

「問診や更年期指数で問題を具体化したあと、器質的な病気がないかを診ます。子宮や卵巣、乳房の検査、採血によるホルモン値や甲状腺ホルモンのチェックなど。それでも更年期の症状かどうか疑わしい場合は、HRT(ホルモン補充療法)をちょっとだけ試してみることもあります。

 

実質的に女性ホルモンを補うHRTは即効性があるので、1週間程度で効果がわかります。症状が改善すれば、やはり女性ホルモンの低下が原因ということに。『こんなに楽になるのなら、もっと早く始めればよかった!』と悔しがる患者さんもたくさんいるんですよ」(八田真理子先生)

 

もちろん、その後にHRT以外の治療法がとられることも。不調の種類やその程度、本人の希望によって、漢方薬やプラセンタなども選択肢になります。婦人科で可能な不調の治療は意外に多いのです。

 

 

更年期の症状? それとも病気?
判断が難しいことも!

 

更年期の症状は多岐にわたるため、本当に更年期のせいなのか、ほかの病気なのか、見分けがつかないことも。自分で勝手に決めつけず、医師の診断を仰ぐことが大事。間違いやすい代表例は以下を参考に。

判断が難しい更年期の症状

 

 

構成・原文/蓮見則子

 

 

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