更年期の不調かも…と気がついたら、セルフケアも大切ですが婦人科を受診するのが賢明です。ここでは婦人科で対応してくれる治療の例をご紹介します。
お話を伺ったのは
八田真理子さん
Mariko Hatta
産婦人科医。1990年、聖マリアンナ医科大学医学部卒業。順天堂大学、千葉大学、松戸市立病院を経て、98年、千葉県松戸市で女性のためのクリニック「ジュノ・ヴェスタクリニック八田」を開業。幅広い世代の女性の診療を行い、クリニックはいつも女性でいっぱい。著書に『産婦人科医が教えるオトナ女子に知っておいてほしい大切なからだの話』(アスコム)など。
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不調を改善したいとき婦人科で可能な対応は?
各種検査(女性ホルモン値含む)
更年期による不調かどうか見極めるための検査。問診や血液検査などで判断します
OC(低用量ピル/閉経前の場合)
女性ホルモンの低下による不調と判断されれば、閉経前なら低用量ピルが第一選択肢に
HRT(ホルモン補充療法)
女性ホルモンの低下があり、閉経間近〜閉経後なら第一選択肢はHRT(ホルモン補充療法)
プラセンタ注射
プラセンタ注射も使われます。使う製剤によって、保険適用・適用外の両方があります
漢方薬
漢方薬も一般的な婦人科で処方されます。もちろん、更年期症状には保険適用に
腟まわりケアアイテム
腟の乾燥や性交痛などの症状であれば、デリケートゾーンのケアアイテムも提案されます
カウンセリング
保険内の受診は15分程度ですが、自由診療ならカウンセリングも可能です
エクオールなどのサプリメント
改善の底上げとしてサプリメントをすすめることも。エクオールが代表的
*上でご紹介している内容は、更年期の治療に積極的な女性外来での治療の例です。医療機関によって対応が異なるため、ホームページなどで調べてから受診しましょう。
さまざまな症状改善に役立つ!
市販もされている「エクオール」サプリ
エクオールはエストロゲンとよく似た働きをする成分。次々に効果がわかってきていますが、八田先生によれば、手指のこわばり、ヘバーデン結節などにも効果が認められるとのこと。写真は婦人科での扱いも増えている「エクエル(112粒)」
¥4,320/大塚製薬
特に40代以降で婦人科を受診したことがない人は、閉経前後の体の変化をきっかけに、勇気を出して婦人科へ。
構成・原文/蓮見則子