HAPPY PLUS
https://ourage.jp/life/book-culture/249163/

実業家としても大成功!グウィネス・パルトローの鋭い“ビジネス感覚”とは?

中島由紀子

中島由紀子

映画ジャーナリスト

ロサンゼルスでハリウッド映画のことを書き始めて25年。

ゴールデン・グローブ賞を主催する「ハリウッド外国人記者クラブ」会員で、ゴールデン・グローブ賞への投票権を持つ、3人の日本人のうちのひとり。

記事一覧を見る

最近は、ビジネスの方に情熱を注いでいる感じのグウィネス・パルトロー。女優業は休業中という感じもします。それでも2019年、2020年と2年続けて彼女にインタビューしてるのは、彼女がネットフリックスの『ザ・ポリティシャン』(2シーズンで終了)というテレビシリーズで、主役の高校生の母親役をやっていたからです。

 

パンツスーツ姿のグウィネス・パルトロー

©HFPA

 

高校からすでに始まる、政治的な裏工作&策略を描くこのシリーズ。プロデューサー&ライターの1人が、グウィネスの夫ブラッド・ファルチャックです。なかなかのやり手で、人気テレビシリーズをいくつも世に送り出してます。

 

このシリーズの脚本も彼女の夫が書いてるのですが、グウィネスは「私はグープ(“GOOP”、グウィネスが経営する会社)の方が忙しすぎて出られない」と、ブラッドの誘いをずっと断っていたそうです。

 

「この役は君にインスパイアされて書いている。他の人には頼めない」と、ブラッドは諦めなかったそう 。仕事を妨げないようにスケジュールを組むと言われ、彼が書いた脚本も素晴らしく、ブラッドが監督もするというおまけまでついたので、出演を決意したとグウィネスから聞きました。

 

彼女がオーナー社長として君臨するGOOPは、彼女が11年間かけて築きあげたオンライン・ブランドです。心身共に健康で、輝くように満ち足りた人生の“ウェルネス(wellness)”を目指す人の、お手伝いをするブランドだそうです。食品、サプリ、化粧品、衣類、靴やハンドバッグなど、健康な人生を総合的にサポートする商品ラインがずらり。

 

あまりお手頃な値段ではないのも特徴です。例えば下着(ショーツ)が150ドルします。wellnessは比較的最近使われるようになった言葉ですが、グウィネスは言葉の使い方に、新しい意味合いを含ませるのが得意です。コールド・プレイのクリス・マーティンと13年間の結婚に終止符をうった時も、「私たち離婚します」と言う代わりに「“conscious uncoupling” しました」と発表しました。簡単に言うと「意識的にカップルではなくなることにしました」という意味です。しばらくは、このuncouplingという言葉が、ちょっと冗談ぽくメディアを賑わしました。

 

人気絶頂の頃、「ハリウッドで一番嫌われてる女優のトップ」と言われたこともあるグウィネスですが、それとは裏腹に人気も落ちず、彼女の名前が出るだけで話題を呼びます。GOOPの成功も、彼女がいかにパワフルな立場にいるかを物語っています。今では250人の従業員をもつGOOPの年商は上がるばかり。年間150億円とも200億円とも言われてます。

 

ドレス姿のグウィネス・パルトロー

©HFPA

 

彼女のビジネス才覚から来るのか、彼女を囲むブレインが時代を読む感覚に優れているのか、時代の先端を行く商品を次から次から発表します。色とりどりのアートオブジェまがいのセックストーイ。確かに形も色もなかなかです。宣伝文句の一つが“ベッドサイド・テーブルを飾るアートピースのようなバイブレーター”(この商品の彼女のインスタグラムお披露目は、260万のヒット数が出ました)。

 

それと大胆なネイミング。“Smell Like My Vagina”というラインがあるのです。なんて訳したら良いのか戸惑います。オンライン販売ですから、お店に行って「“Smell Like My Vagina”のキャンドルください」(*編集部注 Vaginaは女性器のこと)と言わなくてもよいことを知っていての大胆さかもしれません。オンラインで買える特典も考え抜いているのでしょう。彼女がイニシアティブを取ってるのですから、やはり彼女のビジネス感覚は、ただものではありませんね。

 

グウィネスは自分を、”完璧主義者“と呼んでます。「同じ失敗を繰り返す事を許しません。厳しいボスだと思います」と告白します。

 

17歳の娘、アップル・マーティンのインスタグラム動画で「ママは朝早くから時間をかけてGOOP商品を使った自分磨きに忙しい」と言われてます。あっけらかんとセレブ・ママの事を暴露してしまう娘の言葉を、にこやかに受け入れる、自信のある良いお母さんの姿も見えてきます。

 

笑顔のグウィネス・パルトロー

©HFPA

 

親の七光りの“お嬢さん女優”と揶揄されたグウィネスの世界は、無限に広がって行く感じがします。

MyAge

大人のからだバイブル vol.2 「痛み知らずの体になる!」

OurAgeの人気記事が1テーマムックに!
何度も読み返せる保存版OurAgeです。

MyAge
試し読み Amazon Kobo 7net

この特集も読まれています!

子宮筋腫特集~症状から治療まで
フェムゾーンの悩み解決
ツボ・指圧で不調を改善
40代からでも「絶対痩せる」
広瀬あつこさんの「若返りメイク」
閉経の不安を解消

今すぐチェック!

トラブルが出やすい肌におすすめのデリケート肌向けスキンケア! 期間限定でマイルドなモイスチャークリーム3本が付いたお得なセットが販売中なのでお見逃しなく!

トラブルが出やすい肌におすすめのデリケート肌向けスキンケア! 期間限定でマイルドなモイスチャークリーム3本が付いたお得なセットが販売中なのでお見逃しなく!

PR
<前の記事

<前の記事
第37回/『ザ・クラウン』でのダイアナ妃役でスターダムに!エマ・コリンに要注目!

次の記事>

次の記事>
第39回/“ブラック・ウィドウ”公開直前!スカ-レット・ヨハンソン登場

この連載の最新記事

ジョニー・デップ、次回作ではフランスの“最も嫌われたキング”に!?

第40回/ジョニー・デップ、次回作ではフランスの“最も嫌われたキング”に!?

“ブラック・ウィドウ”公開直前!スカ-レット・ヨハンソン登場

第39回/“ブラック・ウィドウ”公開直前!スカ-レット・ヨハンソン登場

実業家としても大成功!グウィネス・パルトローの鋭い“ビジネス感覚”とは?

第38回/実業家としても大成功!グウィネス・パルトローの鋭い“ビジネス感覚”とは?

この連載をもっと見る

今日の人気記事ランキング

今すぐチェック!

OurAgeスペシャル