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仕事を続けていくのが嫌になったら?

地曳いく子

地曳いく子

non-no、MORE、Oggi、eclatなど雑誌を始めとし、タレントの衣装も担当。イタくない大人のスタイリングを得意とし、テレビ、トークショーなどで活躍、キャリア30年のスタイリスト。大人のおしゃれを考え直す「50歳、おしゃれ元年。」(集英社)をはじめ、「服を買うなら、捨てなさい」(宝島社)、「ババア上等! 余計なルールの捨て方 大人のおしゃれDo!&Don’t 」(集英社)など著書多数

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<お悩みその8>

仕事を続けていくのが嫌になったとき、どうやって気持ちを盛り上げますか?(50歳・会社員・埼玉県)

 

 

<お答え>

 

仕事が嫌になるとき、私ももちろんありました。

 

30、40代ですかね。声をかけていただいた仕事を、欲張って全部請け負ってキャパオーバー。「できます」っていい顔をしたくて、自分を追い込んでいました。あと、気の合わない人の仕事を受けて疲れきったり。さらっと終わらせればいいところを、つい熱心にやっちゃうんですよね。

 

そんなころを過ぎ、50代になると体力、気力がさらに落ち、60を過ぎたらどっと疲れが増すようになりました。そんな状況でも、仕事をする相手を選び、なんとか楽しくやっていますが。

 

50歳ぐらいで体力や気力や記憶力なんかが落ちて、昔ほど軽快に仕事ができなくてしんどいな、と思った時ほど実はチャンス! 力任せにこなしていた仕事量や、実はあまり相性の良くない仕事相手とか、苦手や無理な仕事を考え直す良いチャンスです。

 

自分ってダメだな、疲れたよ、と思っている方は特にです。人生折り返し、これからのために仕事の仕方を考え直しては?

 

体力は落ちても、いままでの経験という貯金や知恵で補える、とかもあります。周りの人に頼ればいいことは頼り、何でも一人で抱え込まない!  キャパオーバーは手放す。

 

仕事って、ある意味自分を切り売りして賃金を得ることだとは思いますが、バランスが大事。今の辛さはその賃金に見合うでしょうか?

 

私、つくづく思うんですが、毎日ずっと楽しく仕事をしている人って少ないのでは。なんで仕事をするかって言ったら、はっきり言ってお金のため。そう割り切るのがいいのではないでしょうか。割り切れなくて、そして他にお金を得る手段があるならその仕事はやめてもいいです。私なんかは、仕事でストレスがあって割り切れないと、そのぶん焼け酒をしたり買い物をしたりしちゃうので、結局お金がなくなってしまいますからね!笑

 

割り切ると決めたなら、身の回りのものにちょっと贅沢するのをおすすめします。ポーチ、スマホケース、定期入れ、キーホルダー、ペンとか。リバティプリントで張り込んで揃えたり、思いっきり自分好みにするんです。毎日使うものだから、そのたびに気持ちを上げてくれますよ。

 

ネイルもいいですね。手元って一日中目に入りますから。最近はコロナをはじめ暗いニュースばかりだけれど、ネイルをピンクにしておくだけでパッと気持ちが上がるもの。マニキュアが禁止されている職場でも、きちんと無色透明でケアして、目障りにならない程度にきれいにしておく。それだけでも自信がもてます。

 

私が愛用しているのは「uka」のネイルオイル。アロマがさりげなく香って、人の迷惑にならないのがいいんです。電車で周りの人のニオイが気になるときは、そっと首や手首に塗ってエスケープ(笑)。こういう小さいことで「上げて」いくと、仕事の辛さもましになります。「パーソナルなものに投資」、ぜひやってみてください。

 

イラスト/松元まり子

 

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