今回も痛快な「いく子節」がさく裂♡ 思わず笑ってしまう回答に悩みも吹っ飛びそうです!
お悩み:その30
高圧的な上司の態度や発言に手が震えます。いい対処法ありますでしょうか?(51歳・会社員・埼玉県)
地曳さんのお答え
ご心労お察しします。
手が震えるってよっぽどの恐怖を感じてるんだと思います。そういうストレスって胃や腸にもくるから心配です。
できることなら部署を変えてもらうとか転職するとかしたほうがいいけど、残念ながらどこに行っても高圧的な人って一定数いますからね。
そもそも、なぜ高圧的な人を「怖い」って思うかわかりますか? それはあなたが弱いわけではなくて、人間は理解の範疇を超えた、得体の知れないものは本能的に「怖い」って思うんですよ。「何をしでかすかわからないヤバい奴」ってのいうは純粋に怖い。電車に乗ってるときに不審者がいたら怖いのと同じです。
電車だったら車両を変えちゃえばいいだけだけど、職場ではそうもいかないから…そういう厄介な人はね、避けられなければ、もう神様だと思っちゃいましょう!(笑)
首塚が有名な平将門とか、菅原道真とか、日本では古くから祟りがあったりして厄介な人っていうのは、逆に神様にして祀っちゃうという風習があるんです。
何を言われても神様からの有難いお言葉だと思うようにして(笑)、「ご指摘恐れ入ります!」「ありがとうございます!」と食い気味にガンガン返してあげましょう。
普通に考えれば、「上司」って時点で既にアドバンテージがあるわけで、別にわざわざ部下に圧をかけなくてもいいんですよ。それでも高圧的な態度を取るってことは、向こうは「認められたい」っていう自己承認欲求でやってる。周りに高圧的な態度を取ることでアイデンティティを確立してるんです。自分を守るための鎧なんでしょうね。もうカブトガニと一緒ですよ(笑)。
だから、それを逆手に取って満足させてあげればいいんです。そしたら、相手は「勉強になってるんだな」「指導してやってるんだな」って勝手に気持ちよくなって治まるから(笑)。
「小さい犬ほどよく吠える」とか思ってても、絶対に態度に出しちゃダメですよ! 何度も言いますけど、相手は神様だから(笑)、不遜な態度を見せたら烈火の如く怒り出して、もっとひどい災いごとに巻き込まれちゃいます。敬虔な気持ちで崇め奉りながら、一定の距離を取り続けましょう(笑)。
若い頃、よく女性誌でお仕事をさせていただいていましたが、みんな「高圧的」だけで生きているみたいな時代でしたから、私もよく怒られましたよ。
ダメ出ししかしない人もいて、何をやっても怒られる。だから、下手に口答えせずに「はい! 勉強になります!」って返すようにしてました。心の中では「この人、趣味悪~い」なんて思ったりしてても(笑)
…と言っても私も生意気だったんで、あまりにもムカついたらタクシーで帰っちゃったりしてたけど(笑)。「あなたじゃなくても、この仕事をしたい人は何人もいるんだから!」って言われても「では、是非その方に!」って満面の笑みで言い返して(笑)。
厄介な人は、日本古来のやり方に倣って神様扱いして崇めちゃう!(本当は馬鹿にしてるけど笑)
それでも辛かったら身体を壊す前に辞める勇気も大切だと思います。
お悩み:その31
年下の上司との関係について悩んでいます。(51歳・会社員・大阪府)
地曳さんのお答え
すみません。
私、昔から「仕事」と「年齢」は関係ないって思っているので、はじめにお悩みを拝見したときに、正直何に悩んでいるのかわからなかったんです。恋愛相談? とも思っちゃって。
だから、本連載の担当に「これってどういう意味?」って聞いたら「年齢は自分のほうが上なのに、年下の人間が上司で、そのチグハグな上下関係にお悩みなんだと思います」と言われたので、そのつもりでお答えしますね(的外れだったら私の担当のせいで!笑)。
まず、年齢の上下と、役職の上下は全く別のものなので、分けて考えましょう。
昔は年功序列だったから何年か勤めていたらエスカレーター式に出世できて、年齢の上下と役職の上下がほぼ一致していたけど、今はもう能力主義だから役職に年齢は関係ありません。
上司っていうのはあくまで司令塔であって、部下を管轄する人です。そこに年齢は関係ありません。上司というロール(役)を担っているだけで、別にあなたのプライベートの上司でもなんでもないんです。逆に、仕事上では、あなたはその上司の部下なわけですから、部下というロールを担えばいいだけのこと。
私なんてもうこの年齢になったら編集者、カメラマン、ヘアメイクなど、現場スタッフの中で常に最年長者ですよ。同年代の会社員だった友人たちは、もう定年退職していますからね。
会社員の役職の上下とは少し違うかもしれませんが、「年下の上司」なんて私にとってはデフォです(笑)。
現場では自分の意見を言うときもあるけれど、誰の指示に従うかはその場その場によって違うので、咄嗟の判断です。そこに年齢は全く関係ありません。
人間、20歳を過ぎると経験とかでいろいろ差が出てくると思うんですよ。あなたの上司はたまたま仕事の分野において「上司」と認められることをしたから、その地位に就かれただけなので、仕事もプライベートもすべてを一緒くたに考えてはいけません。仕事は仕事! 仕事の環境に年齢を持ち込まない! それが21世紀です。
あと、たまに「年下のくせに生意気だ!」なんて言う人もいますけど、今の時代においてそれは立派なエイジズム(年齢差別)です。
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