お悩み:その41
更年期特有ののぼせや、ほてりのホットフラッシュに悩んでいます。症状を感じさせないファッションを教えていただきたいです。(50歳・公務員・千葉県)
地曳さんのお答え
まず、ホットフラッシュで一番大切なのは、体温調整です。
特にこれからの季節は「外は寒いのに室内に入った途端暑い!」と、ただでさえ調整が難しい時期。しかも、今はマスクをするから余計に首から上がカ~ッと暑くなってきちゃう。
症状は大なり小なり個人差がありますけど、服一枚で解決するなんて到底無理です。重ね着で調整! 我慢はしない! ホットフラッシュを乗り切るには、これに尽きます。
そのためには、一番下には見せてもおかしくないTシャツやカットソーを着ることです。その上からカーディガンやセーター、パーカーなどを着て「暑い」「暑くなりそう」と感じたら、こまめに脱ぎ着をする。突然暑くなってきて今すぐ脱ぎたいのに、ババシャツが恥ずかしくて脱げない…という状況にしない! 歌舞伎や映画を観るときでも、とにかく脱ぎ着できるものを選ぶようにしましょう。室温が一定している場所にいるからといって侮らないで。
だけど、半袖Tシャツだと肩回りや二の腕が気になる方もいっしゃいますよね。そういう場合は適度にゆったりした長袖Tシャツを着て、気になる部分を隠すのもいいと思います。チノ(CINOH)の長袖Tシャツは一枚で決まるのでおすすめです。
あとは、更年期が始まる前のおしゃれと同じように考えない! たしかに、ホットフラッシュが始まると、着たい服が着たいように着られなくなるし、これまでのコーディネート通りにはいかなくて、はっきり言ってイライラします。
私の場合、タートルネックがすごく好きなので冬のインナーは基本タートルネックでした。だけど、ホットフラッシュが始まった途端、もう首回りを「い~っ!」と引きちぎりたくなるくらいに暑くて着られない。もうこればかりはしょうがないから、数年間は丸首型のクルーネックにして乗り切りました。
そんな私も今年63歳になりましたが、また大好きなタートルネックが着られるようになったんです! 少なくなった女性ホルモンバランスに身体が慣れてきたから前のようなホットフラッシュがなくなったんですね。
あなたもまた着たい服が着られるようになります。今は「期間限定のおしゃれを楽しむ」くらいに考えて、これまでのおしゃれは一旦お休み。とにかく自分が快適に過ごせる服を選びましょう。
お悩み:その42
地曳さんはおしゃれで素敵な生活をしているイメージがあります。現在、コロナ禍でゆったりとした生活をしている中で工夫していることは何ですか?(46歳・会社員・栃木県)
地曳さんのお答え
私にいいイメージを持っていただいて、ありがとうございます!
私はインスタグラム(@ikukoluv)やツイッター(@FukuBot)などのSNSをやっているので、きっとご覧くださっているんですね。
はい、もちろんいいところだけしか見せていません(笑)。せっかくいいイメージを持っていただいているのに、裏切るようですみません。
だけど、コロナ禍の時間を使って変わったことがあります。
まず、おしゃれに関しては、時間が有り余っているので、家で眠っているアクセサリーを全部出してみたんです。そうすると、今でも似合うもの、今着けても「いいな」と思えるものは少なかった。たとえば、ついこの間買ったものだと思っていたチョーカー。よく考えたら20年以上も前にニューヨークで買った代物で、今着けるともう首が苦しいんです。あれれ、いつの間にチョーカーがちっちゃくなっちゃったのかしらって(本当は私の首が逞しくなってるんですけど笑)。
そうやって、今の自分に合うものを厳選することでひとつひとつのアクセサリーをより大事にできるようになりました。
マスクの付け外しでダイヤのピアスとパールのピアスを2個ずつ失くしました。前だったら「ま、いっか」とか思っていたけど、自分で選び抜いたものだけを持つようになると「絶対に失くさないようにしよう」と思うようになる。チェーンのピアスはかわいいけど、マスクの紐で引っ掛かって紛失率が高いから、普段の日はフープタイプのものにしよう、とか。
新しいもの、買ったばかりの品物のほうが価値があるように思えるけど、いま既にあるものを一旦整理することでさらに大切にしようと思えるので、定期的な整理は続けようと思いました。
生活に関しては、外出の機会が減っていて季節の変わり目や旬なものに鈍感になりがちなので、ベランダ園芸で自然を感じるようにしています。トマトを育てたり、ゴーヤを育てたり(今年の夏は暑かったので、ミントやバジルだけがもりもりと成長しました)。あとはオーガニックの梅を取り寄せて梅干しを作ったりもしています。
こうした取り組みひとつで生活が単調にならないので、ベランダ園芸はおすすめです。
もうひとつ。コロナ禍以降、打ち合わせもZoomが多くなって家から出ることが減ると、身体が鈍っちゃって大変なことに…。自宅ではなかなかできない性格なので、コロナに気を付けながらジム通いを増やしました。以前は週1、2回しか行っていなかったジムに、今は週4回以上通っています! もうこの歳になると、いかに筋肉を落とさないかが重要なので、面倒くさくてもサバイバルのつもりで通っています。すると、徐々に二の腕が引き締まってきて、楽しくなってきました。
これが、いま私が工夫していることですね。
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