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においがきつい人にどうやって言えばいい?【40代読者のお悩み】

地曳いく子

地曳いく子

non-no、MORE、Oggi、eclatなど雑誌を始めとし、タレントの衣装も担当。イタくない大人のスタイリングを得意とし、テレビ、トークショーなどで活躍、キャリア30年のスタイリスト。大人のおしゃれを考え直す「50歳、おしゃれ元年。」(集英社)をはじめ、「服を買うなら、捨てなさい」(宝島社)、「ババア上等! 余計なルールの捨て方 大人のおしゃれDo!&Don’t 」(集英社)など著書多数

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お悩み:その56

香水や整髪料のにおいがきつい人が苦手です。
職場で上司がにおいをプンプンさせていても、デスクが近いから逃げられません。でも、本人には言いづらいです…。どうすればいいでしょうか?(45歳・会社員・神奈川県)

 

地曳さんのお答え

私もにおいには超敏感で、特にケミカル臭が昔から苦手です。

 

一昔前、きつい香りの柔軟剤が流行った頃はかなり悩まされました。

 

ただね、においというのは好き嫌いがあるものです。自分が不快だと思っても相手はそれがいいと思ってやっていたとしたら、「くさいからやめてくれ」と言うのは、自分の価値観を押し付けることになるし、においが原因で言い合うと確実にトラブルになります。

なので、私は常に携帯用のオゾン脱臭機を持ち歩いています。
「あ、ちょっとこのにおい、無理かも…」と思ったら、電車でも映画館でもすかさずオゾン脱臭機をオンにして、自分の周りのプライベート空間だけ消臭!

 

 

小型でUSB充電できるものがアマゾンで3000円くらいで売っているので、騙されたと思って3日だけ使ってみてください。効果抜群です! 小さいものから大きいものまでありますが、私は筆箱サイズのものを使っています。旅行先で部屋のにおいが気になるときも効果を発揮しますよ。

 

イラスト/松元まり子

 

においといえば、夏の汗のにおい問題もあります。


誰でも汗はかくので、自分が周りに不快な思いをさせないように気を付けましょう。
私は大丈夫! と思っていても、汗のにおいというのは意外と自分では気づけないので、注意が必要です。

 

私は、枕カバーとパジャマは毎日取り換えていますよ。あとは、夏は毎朝起きたらまずシャワーを浴びて寝汗などを洗い流します。汗をかいたらすぐにハンカチなどで拭くことも大事です。汗と皮脂が混ざって酸化すると体臭のもとになりますから。

 

汗をかきやすい私は、ハンカチ代わりに日本手ぬぐいを持ち歩いています。面積が広くて拭きやすい。タオルハンカチよりすぐ乾きますし、粋な柄選びもたのしいです。

 

逆に「職場に汗くさい人がいて困っている!」という場合もありますよね。エチケットとして制汗スプレーを使ってくれる人もいますが、トゥーマッチだとそれはそれでケミカル臭がキツかったり…。
だけど、家族でも恋人でもない人間が他人の体臭について指摘するのは、よほど言い方に気を付けないと恨まれる可能性大です。

 

下手して根に持たれるより席替えがあるときまで自分なりに工夫してやり過ごしたほうが得策かも。

 

大切なのは、風の流れを読むことです。
においというのは、風の流れに乗ってやってくるので「この人ちょっとにおうな…」と思う場合、大抵エアコンから出る風の下流に自分がいます。
さらに、各々が使っている卓上扇風機によって乱気流が発生していることも(笑)。

 

そんなときこそ、オゾン脱臭機で自分のデスク周りを消臭しつつ、マイ卓上扇風機を反対側に向けて反撃してください。

 

「風には風を!」です(笑)。

 

なまじ、アロマディフューザーなどをつけると、“悪臭 VS. アロマ”の悲惨な戦いになりますから。まず消臭、気づかれずに! です。

 

これだけもこの夏、快適に過ごせると思います!

 

お悩み:その57

「彼氏が熱を出したから」と言って早退した入社3年目の部下がいました。とうとうそういう時代がやってきた…と思って諦めています。
しかし、先輩として「それは社会人としてどうなんだ?」と憤る自分もいます。年下の子にジェネレーションギャップを感じた時の対処法を知りたいです。(44歳・会社員・東京都)

 

地曳さんのお答え

あなたの違和感もわかりますが、それはジェネレーションギャップの問題ではなくて個人の価値観の違いです。

 

あなたは今、働き盛りで仕事に対して責任感を持っているかもしれません。対して、彼女は仕事よりも彼氏に重きを置いているだけです。あなたの価値観で人を見てはいけません。

 

入社3年目の子といったら25歳前後でしょうか。そんな若い子に「恋人より仕事が大事!」と言っても、到底理解されませんよ。
彼女にとっては、熱を出した彼氏を甲斐甲斐しく看病して、より一層ラブラブになって結婚したほうが幸せかもしれないじゃないですか(笑)。仕事を選んでも、恋人を選んでもどちらも正しいんです。

 

いつの時代にも彼女のような人がいました。もちろん、私が若いときにもいました。

 

そのときは「あなた、仕事を放り投げて彼氏のところに行くの!?」「仕事よりも彼氏のほうが大切なの!?」と憤慨したけれど、その子はその後まんまと結婚しましたよ(笑)。しかも、このご時世で別荘も所有しているくらいの裕福な家庭を築いて。

 

今思うと「あれ、私のほうが失敗した?」と(笑)。ですが、私は今こうやってお仕事をさせていただいているので、私は自分が選んだ道を後悔していません。

 

ひとりひとり個性は違うのに、それを「ジェネレーション」という大きな型にはめて考えてしまうというのは、部下である彼女の個性を無視しているようなもの。

上司と部下という関係なら、必要最低限のコミュニケーションは必要ですよね。そのためにも、彼女の個性を認めることから始めるのはどうでしょう。

 

人は人、自分の価値観を押し付けずに自分は自分で自分らしく幸せに生きましょう。

 

人生は思ったより短い。他人のことになぞ、構っている暇はありませんから!(笑)

 

 

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