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猫派の私 VS 犬派の旦那【60代読者のお悩み】

地曳いく子

地曳いく子

non-no、MORE、Oggi、eclatなど雑誌を始めとし、タレントの衣装も担当。イタくない大人のスタイリングを得意とし、テレビ、トークショーなどで活躍、キャリア30年のスタイリスト。大人のおしゃれを考え直す「50歳、おしゃれ元年。」(集英社)をはじめ、「服を買うなら、捨てなさい」(宝島社)、「ババア上等! 余計なルールの捨て方 大人のおしゃれDo!&Don’t 」(集英社)など著書多数

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お悩み:その70

私も旦那も還暦を迎えました。子育てをしているときは、ペットを飼う余裕はなかったですが、今だったら飼えます。旦那とも「ペットを飼うなら今がラストチャンス」と話しているのですが、猫好きな私と犬好きな旦那でどちらを飼うか、揉めています。
私たちのマンションはペット可ですが、『猫もしくは小型犬、一匹まで』と決まっています。ご意見をお聞かせください。(千葉・その他・61歳)

 

地曳さんのお答え

イラスト/松元まり子

イラスト/松元まり子

 

はい、犬にしてください。(即答。笑)

一般的に男のほうが寂しがり屋だし、定年退職後はやることもないだろうから、旦那には犬を宛てがっておく(笑)。
犬種にもよりますけど、犬は基本的に毎日散歩させないといけないじゃないですか。
人間、60歳も過ぎるとだんだんと外に出るのが億劫になるので、犬の散歩がいい運動になる。

 

そして、旦那に責任感を持たせて生きる喜びを与えてあげればいい(笑)。
旦那は健康になって、あなたは時間ができて一石二鳥!(笑)
猫好きなあなたは猫カフェにでも行きましょう。

 

逆に、猫を飼った場合のことを想像してみてください。
あなたは自分の意見を通した手前、どんなに忙しくても疲れていても猫の面倒を見て、さらに一日中に家にいる旦那の面倒も見ないといけないかもしれない(笑)。

 

「猫は散歩がない分、手がかからない」と思うかもしれませんが、猫は犬と違ってどんな高いところでも登れちゃいますよね。ということは、家の中に危険なものがないか? 埃が溜まっていないか? 誤ってガスコンロに火をつけたりしないか? など一日中気を配らないといけません。

 

…面倒でしょう? だから家庭円満には犬!(私はどちらも好きです)

 

最後に。
世界的にはペットショップでの販売を禁止にしたり、アニマルウェルフェア(動物福祉)が広まってきています。たしかに、子猫や子犬は可愛いんだけど保護施設から引き取るのも手かもしれません。

 

 

 

お悩み:その71

私は、これまで一人で何かするということはありませんでした。しかし、もう子どもももう独立したので、これからは地曳さんのように、一人でいろいろなところに行って“おひとり様”を極めたいです。ですが、一人で外食はおろか、カフェさえも入れないです。どうすればいいでしょう?(61歳・その他・群馬)

 

地曳さんのお答え

私って、そんなに“おひとり様”を極めているように見えるんでしょうか?(笑)

…たしかに、“おひとり様”という言葉が生まれる遥か昔からフリーランスとして働いていたので、パートナーがいてもいなくても、現場と現場の合間にひとりでランチを食べたり、ひとりでどこかに行かないといけないことが多かったです。
そういう意味では、私は“おひとり様”教祖といっても過言ではないかもしれません(笑)。

 

この「ひとり行動ができるようになりたい!」というご相談は、私のトークイベントなどでもよく聞きます。「子どもが独立したから」「親の介護が終わったから」「パートナーが亡くなったから」などさまざまな理由から、体力があるうちに誰に気兼ねすることなく、ひとりで出かけたいと思う人が増えているようです。

 

昔は女がひとりでどこかに行くと周りの人に「やだ、あの人ひとりで可哀想」と陰で言われることも多かったじゃないですか。女ひとりだと旅館にも泊まれませんでしたからね。
でも、今は時代が変わったので、ひとりでも全然大丈夫! 気軽に近所から行動範囲を拡げていきましょう。

 

まずは、“ひとりcafe”から。
お近くのドトールやスタバに入って店内利用で飲み物を注文してください(小腹が空いていたらサンドウィッチも追加で!)。すると、逆に店内には“おひとり様”がほとんどだということに気づくと思います。

 

次に、ランチに挑戦ですね。
平日12時~14時のランチタイムは基本的にどこも仕事をしている人で賑わうので、オープン直後の11時や、逆にピーク後の14時以降だと空いているので、気軽に入りやすいです。

 

次に、平日のスーパー銭湯や映画館に行ってみる。そうやって、徐々に行動範囲を拡げていきましょう。

 

最終的に、ひとり旅に挑戦したくなったら、『大人の旅はどこへでも行ける 50代からの大人ひとり旅』(扶桑社)を読んでください(笑)。

 

 

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