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植物の力を感じるアロマカウンセリングに癒された、秋の休日

オチャリーナ

オチャリーナ

お茶好き、カフェ好きで、お茶のんで仲間とおしゃべりするのが至福。
コリ症、冷え性なので、鍼とかお灸で癒しています。
一番最近の担当は、翻訳のシリーズ本『こんにちは! 同意』&『こんにちは! 生理』。既刊の絵本『子どもを守る言葉「同意」って何?』も含め、「自分も相手も大切にする関係」に役立つ本を手がけたいと思っています。

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コロナの夏が終わり、いよいよ秋本番。オチャリーナにとってそれは、〆切の大詰めと同時にやってきました。何日も続いた睡眠不足で、身体はガチガチ。週末に気分を切り替えたくてもお世話になってる鍼の先生は土日がお休み…。

 

と、どんよりしていたら、いつも元気に海外を飛び回っているジャーナリストの友だちがFacebookでイベントを紹介していました。

ふむふむ、「ムジナの庭とサーカス」? 小金井の一軒家を借りて始める新しいスペースのプレオープンイベント、ワークショップがいろいろ? なるほどー。ん? アロマカウンセリング!

 

心身ともに疲れ切っていて、遠出する元気はない。でも、なんとかリフレッシュはしたい!と切望していた私を呼んだのは「アロマ」の3文字。あー、香りに癒されたい!!!

さっそく紹介していた友だちに連絡を取り、予約をして、翌々日に出かけてみました。

 

 

前庭の彼岸花がひっそりと秋を告げています 

 

「ムジナの庭」というお名前から、鬱蒼とした森の中の古ーい一軒家を想像していましたが、訪ねてみるとかなりモダンな住宅。周囲は森ではなく、住宅地です。とはいえ、近くにお寺や緑地があるため、緑率は高く感じました。

 

 

一軒家を利用したイベント、と聞いて予想していた「昭和の家」とは違った印象の、カッコいいおうちでした

 

中に入るとほぼ真っ白な空間。二階のイベント会場は、もともとはリビングダイニングと思われるキッチンのある場所で、そこには親子連れやカップル、OurAge世代の女性たちと、さまざまな年代の方々が集っています。

 

アロマカウンセリングの時間には少し早く着いたので、お部屋ごとに行われている他のクラスもチェック。隣のお部屋ではお灸のワークショップ。その隣のリビングスペースのテーブルでは「押し花の葉書づくり」。きれいなドライフラワーを配置して絵を描くように葉書を作るワークショップをやっているのをみていたら、なんと講師は先に書いた友人でした!

 

色とりどりの押し花を、絵を描くように載せていく押し花絵葉書。これも楽しそう! 横井弘海さんご担当

 

そうしているうちに、アロマカウンセリングが始まりました。私と、もう一組の親子4名のご一家が一緒のグループです。今どういう用途で、どういう気分になるものがほしい? と聞かれて、思わずそのまま答えてしまいました。

「癒されたいんです〜!」

「なるほど! わかりました」

 

と、受け止めてくださったのは、NARD JAPAN認定アロマインストラクターの、鞍田愛希子さん。

もともと植物に興味があり、植木屋さん、お花屋さんへの勤務ののち、生花から香りを抽出してポマードを作る「アンフルラージュ」に関わったのをきっかけにアロマテラピーに興味を持ち、植物と哲学の実験工房「Atelier Michaux アトリエミショー」を始めたという、素敵な方です。

 

 

植物が好き、からアロマセラピーへ、さらにどんどんフィールドを広げて、障害福祉や就労支援に植物の力を生かしたい、と学び、行動する鞍田さん

 

アロマスプレー、バスオイル、アロマオイルから何を作るか、好きなものを選んで、ということで、アロマオイルにしました。手首やマスクの縁などにつけたらリフレッシュするかも? と思ったわけです。

 

そして、鞍田さんが取り出したのは、ヴィンテージと思われる木箱。その中には、ベルギーのプラナロム社や南フランスのフロリハナ蒸留所などの、セレクトされたBIO精油が並びます。

それらを前に「筋肉の凝りはありますか?」「気分はどうでしょう?」「眠りは浅いですか?」などカジュアルな会話からお勧めを選んでくれます。

 

素敵な木箱に納められた精油たち。ハーブで知っている名前も多いけど、イメージされる匂いとは違って感じるものもあったりして、面白い

 

その香りをひとつずつ匂ってみて、好きなものをチョイス。気に入ったものがいくつかまとまると、その瓶を束にして顔の前で揺らしてみて、まとまった時の香り方を確かめてみる。ピンとこなければ、別の精油を足したり、または束から引いたり。そんな工程を何度か繰り返して、ボトルに詰めて、再度香りを確かめ、調整してフィニッシュ。

 

 

臨時のワークショップなので本来のワークショップとは違うかもしれませんが、それでもひとつひとつの過程を楽しめました。

 

ご一緒させていただいたご家族のみなさんとも会話しながら、それぞれが選んだ香りを匂わせていただいたり、こちらのもお試しいただいたり。

ひとりより、他のみなさんとご一緒することで「そんな香りもあったんだ」「この組み合わせだとこうなるのね」「あ、乾燥ね。それ私も気になってる」などなど、あらためて気づくことも多くて会話も弾み、よりいっそう楽しめました。お子さんも自分の好きな香りを試して「イケてる!」「これは違う」とご自身で楽しそうにセレクト。自分の好きな香りを見つけることって大切なんだな、というのも実感します。

 

そして、できたのがこれ。

私の大好きな柑橘系ミックスです!

オレンジ系の香りをこれでもかと集めてみました(笑) 少しだけキリッと感のある、ホーウッドがアクセント 

 

これが本当に、いい香り! うっとりして、本当に癒されてリフレッシュします。花の咲いたミカン系の木の近くを通りがかったような、そんな香りです。

 

また同じ香りを作る時のために、ラベルにレシピを書いて貼りました。(写っていませんが、後ろに回った方に「2滴」、とか書いてあります)

 

ワークショップの最後には、美味しいお茶と小菓子が。それもなんと、金木犀の香りの寒天菓子と、ふきのとうの金平糖! どちらもとても良い香りで驚きがありました。

とても小さなお菓子ですが、香りが素晴らしくて。帰り道もしばらく金木犀のお花を持ってくんくんしてました。お菓子は橋本美朝さんがご担当

 

そうこうしているうちに、すっかり癒されて、気分も変わり、とてもリラックスできている自分に気がつきました。明日からは、このオイルのボトルを友に、デスクでも瞬間「癒し」を楽しめそうです。

 

その間、お隣では、お灸のワークショップも。

オチャリーナも大好きなお灸。ゆくり堂のりつ先生のご担当。またワークショップがあったら参加してみたい! と思いました 

 

 

キッチンには、蒸留用の魔女っぽいポットもありました。

これに花や葉を入れて蒸留すると、精油と蒸留水とに分かれるのだそう。パッキングも素材にこだわり、使われているのは、なんと小麦なのだとか。

 

販売されていたオリジナルのグッズも、デッドストックの麻布で作られたという、センスの良いもの。自然の素材への愛が感じます。

ヨモギ、ラベンダーなどの香り付きオリジナル玄米アイピロー(1800円)は今のところ限定生産。イベントなどで販売されるそうですので、チェック

 

あまりちゃんと写真に写せてなかったのですが、あらためて見回すと、とてもモダンな建物。でも、そこそこ建ってから年月も経ています。できたときは相当クールなものだったのでは? と思ったら、あの日本を代表する建築家、伊東豊雄氏の設計だそうです。

 

この場所でプレオープン、「で、何ができるの?」というと、鞍田さんが温めてきた「植物の力で心やからだが自然と元気になり、地域とも繋がれる福祉施設を作りたい」という構想を、なんとここ「ムジナの庭」で実現することになったそう。心や体の不調を抱えた人たちが、植物を使って自分らしい働き方を見つけたり、地域の人たちとコミュニケーションを取るための場所。これから建物の改装などを経て、本格オープンは来年前半を目指されているそうです。

細部にもただならぬセンスと人脈を感じさせる鞍田さんのプロデュースするこの場所の本格始動が、とっても楽しみです!

 

 

この通路の奥には小さな庭が。そこに植えられた果樹などが、またセラピーにも生かされていくとのこと 

 

●今後のイベントやオープンについては、

atelier michaux  Facebook アカウントまたは

Instagramアカウントから、ご確認ください!

 

 

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