すみません。今回は、購入できない過去の冷蔵庫の話になります。「誰トク!?」と突っ込まれること覚悟で、とにかくスペシャル素晴らしい冷蔵庫だったので、お別れに際して、その魅力を書き残させてください。
あわよくば、家電メーカーの方の目に触れて、いつの日か似たタイプを作っていただけることを夢見て、ダメ元で語ります。
13日の金曜日、私が愛し続けた冷蔵庫が故障した…。
11月13日の金曜日、異変は起こりました。朝、冷蔵庫のドアを開けると干しエビの匂いが…。骨粗しょう症予備軍と診断されてからというもの、常に冷蔵庫に良質なカルシウム源である干しエビ数種類を切らさないようにしていたけれど、匂いを感じたのはこの日が初めて。ただ、そもそも干しエビが好きなので、さして気にもせず出社してしまいました。夜帰宅すると夫が「冷凍庫が壊れた」といいます。製氷機の氷が解けかけているそう。なにせ私はガチの冷え性なもので、氷もアイスクリームも25年以上口にしていません。当然製氷機のことなど知ったこっちゃありませんでした。しかし、朝の干しエビの匂いのことが頭をよぎります。これは冷凍庫だけでなく、冷蔵庫全体が壊れたに違いない。
でも、その時点では、まだ冷蔵庫も冷凍庫も、それなりに冷たさをキープしていました。
とりあえず冷蔵庫にあった食材で夕食を作って食べ、修理の連絡先を確認。「冷蔵庫が元通りに直りますように」と祈りながら眠りにつきました。
翌朝、修理の依頼をしたとき「直るものなら、いくらお金がかかっても直したいんです!」と熱い思いを伝えましたが、2日後に見てもらったところ、ガスが抜けていることが判明。結局、古すぎて部品がなく直せないとのこと。
あ~、18年も使っているので、仕方がないと頭ではわかっていても、心は絶望感でいっぱいです。
使い勝手があまりによくて、2回修理しながら今まで持たせてきたけれど、ついにお別れの時が来たのか…。
2002年製 日立の冷蔵庫は、冷凍庫もフレンチドア(両開き)。中型引き出し6個が収納しやすかった!
こちらが2002年から18年愛用した日立の冷蔵庫(435L)です。上が冷蔵庫、中間が野菜室、下が冷凍庫。別に普通では?と思われるかもしれませんが、なんと、冷蔵庫に加え冷凍庫もフレンチドア(両開き)。冷凍庫のドアを開けると、中に製氷室以外に6つの引き出しがあるのです!
6つを、①パンとおもち ②ご飯と麺類 ③肉と肉系お惣菜 ④魚とじゃこの予備や魚系お惣菜 ⑤お茶やコーヒー ⑥(小さいところ)夫のアイスクリーム ときっちり分類。中サイズの深型引き出しだから奥までよく見渡せて、探し物がすぐに見つけ出せます。
(この「かちわり氷」については、次回説明させていただきます。)
実は私、自宅キッチンの食器収納を引き出し式にリフォームし、劇的に食器が取り出しやすくなって以来、引き出し収納信奉者に。ごちゃ付くものは、ほどよいサイズの引き出し収納にポンポン入れて上から探すに限る、と思っています。
もしかしたら、こんなに冷凍庫(130L)が大きくなくてもいい、と思うかもしれませんが、大きくてもひとつひとつの引き出しがほどよいサイズなら、問題ないんです。細かいことを考えずとも、入れるべき引き出しに入れさえしておけば、すぐに探せるのですから。
この冷凍庫の作りが便利過ぎて、もしも冷蔵庫が壊れたときのために目星をつけておこう、と10年ほど前から1~2年に1度は家電量販店で冷蔵庫を見て回っておりました。でも、冷凍庫内に中サイズの引き出しを複数個備えたデザインになんて1度も出会えませんでした。それどころか、エコの観点からなのか、売り場には海外メーカー製品も減って、作りも似たようなものばかりになってしまいました。この日立の冷蔵庫は、今となっては「スーパー異質」な存在なのです。
自宅の収納棚はリフォームできても、家電は既製品から選ぶしかない。冷蔵庫の使い勝手は収納のしやすさで決まると私は思います。もしかしたら、冷凍庫のフレンチドアは消費電力の点で不利なのかもしれません。
でも私は願っています。
収納下手な人に向けて、いつかまた「フレンチドアの中に、中サイズの引き出しが複数個ある冷凍庫」を備えた冷蔵庫を作ってください!
さて、今日の「50代 あるある(かもしれない)川柳」はこちら。
収納上手 影の参謀 冷蔵庫
次回 「悩んだ末に選んだ冷蔵庫は」 につづきます。