リセールで前日にゲットしたチケットが…
一条ゆかり先生の『塗り絵俱楽部』に没頭していたため、2月の話で恐縮ですが、東京ドームで2本のライブを観てきました。
まずは2月15、16日に開催されたap bank fes ’25。16日はシガー・ロスのライブがあったため、私は15日だけ参加しました。(宮本浩次さんが見られなくて残念!)
2005年に音楽プロデューサーの小林武史さんとミスチルの櫻井和寿さんが始めたap bank fes。これまでは主に静岡県掛川市のつま恋で野外フェスとして行われてきましたが、今年初めて東京ドームで開催されることに。
(2024年は開催されず、私が「ミスチル!宮本浩次!小田和正!」に惹かれて、東京から日帰りで行ったap bank fes ‘23初日の話はコチラ)
15日はミスチル、スカパラ、スガシカオ、槇原敬之といった出演者に、去年の紅白で話題をさらったB’zが追加発表されたものだから、チケットが当たらず、なかば諦めモードでリセールにエントリーしていたら、なんと前日に当選!
しかも当日表示されたチケットはB6ブロックの5列目という、めちゃくちゃいい席で、こんなラッキーなこともあるんだと驚きました。(アーティストがいない間はステージの撮影OKでした)
ライブは14時にスタート
オープニングのダンスパフォーマンスと、盛り上げ上手なトップバッター・スカパラのあと、Bank Band(小林さん、櫻井さんを中心に結成されたスペシャルバンド)with Great Artistsのコーナーとなり、まずは櫻井さんが2曲。
アイナ・ジ・エンド、imase、Salyuとコラボしたあと、スガシカオさんが登場。スガさん自身、初の東京ドームということで、か~な~り気合が入っていたみたいです。
チャララ~チャララ~チャラララ~と、イントロのギターフレーズだけで客席が湧く、NHK『プロフェッショナル』の主題歌『Progress』で一気に観客をつかんだかと思うと、次は軽快なディスコナンバー『午後のパレード』。
ちなみにこの曲には楽しい振り付けがあって、果敢に踊るスガマニア(=スガシカオファンの総称)もチラホラ。大勢の中で見つける、「あら、あなたもですか?」という感覚は、嬉しいものでした。
MCでは、ちょうど3日前に解散が発表されたKAT-TUNに触れ、「デビューの時から関わってきたので、正直寂しいです」と、スガさん。
そこで「はっ!」と気付いたのは、KAT-TUNのデビュー曲『Real Face』は、作詞スガさん・作曲B’zの松本さんだったということ‼
「今日は東京ドームだし、やっぱり呼びたいじゃん」と、まさかの競演が実現! この日いちばんの盛り上がりを見せたのでした。キラーフレーズを弾きまくる松本さん、ギターうまかったな~(今さらその感想?)。
このあとの休憩時間、トイレに並んでいる間も、「すごかったね~」「いいもの観たね~」と興奮冷めやらぬ人々のようすに、なぜか誇らしく感じた私でした。
東京QQQ(トーキョーサンキュウ)の生き様パフォーマンスからフェスは後半戦へ
車椅子のダンサーやドラァグクイーンなど多様なメンバーからなる東京QQQの過激なパフォーマンスを経て、ミスチルが演奏した1曲目は『擬態』。
「障害を持つ者はそうでない者より不自由だって誰が決めんの!?」という歌詞は、東京QQQへのアンサーソングのようで、「社会と暮らしと音楽と」をサブタイトルに掲げるap bank fesらしさを感じます。
さらに『タガタメ』などメッセージ性の強い8曲が選ばれたミスチルのライブのあと、30分の休憩をはさみ、再びBank Bandがゲストを迎える最後のコーナーに。
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槇原敬之さんは、実は同じ学年だという櫻井さんとのデュエットあり、大ヒット曲『どんなときも。』あり、伸びやかな歌声はドームを優しく包んでいました。久しぶりに聴いて「やっぱり、マッキーいいな」と思った私は、3月から始まるツアーのチケットを買ってしまいましたよ(笑)。
そしていよいよB’zとBank Bandのコラボが実現。『イルミネーション』『Calling』『ultra soul』のわずか3曲でしたが、もちろん堂々たるステージで、絶大なる存在感とインパクト。稲葉さんの声、すげ~(これも今さら?)。
ナマで体験する「ウルトラソウル!」「ハイ!!」(この掛け声、ヘイ!じゃなくてハイ!ってことを紅白で知りました)は、ジャンプも含めて楽しかったです。
B’zが去ったあと、ap bank fesに何度も出演し2023年に亡くなったKANさんがスクリーンに映し出され、櫻井さんが『50年後も』をカバー。「明日の朝もしも僕が死んでいたら君はどうする?」と始まるラブソングは、とてもせつなく心に沁みました。
『奏逢 ~Bank Bandのテーマ~』『to U』のあと、最後に演奏されたのは、今回のフェスのために書き下ろされたBank Bandの新曲『カラ』(作詞・櫻井和寿、作曲・小林武史)。
あえて東京のど真ん中で開催したap bank fes ’25。「空(カラ)になって」「殻を破って」、人々が関わりあって生きていく未来への希望が、力強く響いたのでした。
つま恋に比べると規模は小さいけれど、環境問題を考える展示やエコバッグの販売、オフィシャル防災セットの展示&体感ブースといったものもありましたよ。
米津玄師は国内ツアーの最終日
さて東京ドームで観たもう1本は2月27日の米津玄師さん。
ライブの先行申込みができるシリアルナンバーが欲しくて、2024年8月21日発売のアルバム『LOST CORNER』は、初回限定盤をソッコーで予約購入。
ライブBlu-ray付きの「映像版」にしたら、Amazon限定のオリジナル段ボールもブリキのケースも豪華だけど、ちょっと邪魔かも(笑)。
1次、2次と、シリアルナンバーで2度申し込めたのですが、なんと連敗。横浜アリーナはもちろん、新潟・朱鷺メッセもダメでした。ファンクラブもないのに、CD買っても外れるのか…と、あらためて人気のほどを思い知りました。
今回の「米津玄師 2025 TOUR/JUNK」は、1月9日の宮城セキスイハイムスーパーアリーナから2月27日の東京ドームまで、全国8カ所18公演。(その後、3月8日から4月6日まで、上海、台北、ソウル、ロンドン、パリ、NY、LAと7都市10公演のワールドツアーに出ています。最近は世界で活躍するアーティストが本当に増えましたね)。
コツコツ申し込んでゲットできたのが、東京ドームA指定席。2階スタンド9列目という席で、上からドーム全体を見下ろすと、ap bank fesのアリーナ席は、まさに奇跡だったかも?という気持ちになりました。
左右のLEDビジョンやステージ後方の巨大なスクリーンはもちろん、花道を含め、ステージの床面にもLEDが埋め込まれていて、贅沢すぎる映像と照明のデジタルな演出。
かと思えば大勢のダンサーとともに踊ってみたり、アンコール最後の『LOST CORNER』では「がらくた」を積んだ黄色いオープンカーに箱乗りして、歌いながらドームを1周するという人間味のある演出もあり。
これでもかと繰り出される、贅を尽くしたライブ演出は、米津さんが作ってきた数々の名曲と揺るぎない歌声があってこそ。東京ドームという場所が、とても「似合ってる」と思えたし、遠い場所からでも心から満足できる、素晴らしいライブでした。