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お金にピンチを救われた人、お金で冷や汗をかいた人「私がお金のありがたみを痛感したとき」(読者の声を集めた「隣の50歳」㊸)

ギリコ

ギリコ

先日の地震で停電となった我が家。災害に備えて買いそろえてきたさまざまな懐中電灯やランタンを初めて使いました。使いやすいものもあれば、思っていたほど便利じゃなかったものもあったり……実際に使ってみてわかることがあり、とても勉強になりました。

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こんにちは、ギリコです!

OurAge読者の声を集めた連載「隣の50歳」

 

今回きいてみたのは「お金のありがたみを痛感したのはどんなとき?」です。

 

 

「どうしても欲しかった赤いブーツ。でも手持ちのお金が200円足りず、泣く泣くあきらめた。30年くらい前のことですが、今でも忘れられません」「電子マネーが普及する前のこと。たった1円が足りず、買いたいものが買えなかった。お金のありがたみというより、1円のありがたみを痛感した」「財布を忘れて出勤。ランチに出かけたところで、財布がないことにやっと気づき、焦った。定期入れに、もしものときに備え1000円札を入れたことを思い出し、ことなきを得たが、あのときの冷や汗は忘れられない」「財布を忘れて買い物に出かけ、バスに乗ってしまった。たまたま乗り合わせていた近所のおばあちゃんが立て替えてくれたが、もう感謝しかなかった」といったように、さまざまなシチュエーションで感じた〝お金のありがたみ〟についてのエピソードが寄せられました。

 

中でも今回印象的だったのは、キャッシュレス決済の普及や災害時の支払いにまつわるコメントです。

 

「数年前、札幌で大きな地震が起きたとき、自宅周辺のスーパーはどこも停電。数日間レジが使えず、支払いは現金のみとなりました。ふだんクレジットカードや電子マネーでしか買い物をしていなかったので、現金で食品や日用品を買ったとき、お金(現金)のありがたみを心底感じました」(42歳・会社員)、「11年前の大震災のとき、私が住んでいる宮城県内の町では電気が通じなくなりました。コンビニなどお店は薄暗く、レジは使えないので店員さんが電卓で会計。もちろんクレジットカードだって使えません。銀行のATMだけがいち早く普及したとき、長蛇の列に並んで現金を引き出し、やっと一安心。食料を確保しなければとあのときは懸命でした」(54歳・パート・アルバイト)、「日帰り旅行に出かけた先で、11年前のあの大地震に遭遇。電車が止まり、その夜は現地のビジネスホテルに急遽泊まるしかなかった。現金を持っていてよかったとつくづく思った」(57歳・会社員)、「年々支払いはキャッシュレス決済が増え、現金を持ち歩くことがなくなっていたとき、外出先で体調不良を起こして病院にかかった。たまたまバッグに入れてあった1万円に助けられた」(48歳・専業主婦)

 

ギリコも数年前、東日本大震災で被災した方とお話をする機会がありましたが、やはりその方も「災害時に備え、ふだんからある程度の現金は手許に用意しておいたほういいですよ」とおっしゃっていました。なのでギリコ家では、現金各種(小銭全種類、紙幣も一万円札だけではなく千円札もたくさん)を常備するようにしています。

 

さぁ、それでは結果発表です!

 

じゃじゃ~~んッ

 

1位「進学など教育にまつわること」

360票

「お金のありがたみを実感したのは、子どもが大学に進学したときです。それまでもお金は計画的に使い、無駄遣いはしていないつもりでしたが、大学の入学費用、授業料に払った金額は大きかった。あまりお金をかけてあげていないのに、素晴しい大学に合格した我が子にも感謝しています」(51歳・専業主婦)、「お金のありがたみを実感したのは、大学の奨学金制度です。この制度がなければ弟は大学へ通う事は出来ませんでした。とても助けられました」(47歳・専業主婦)、「親が当たり前のように払ってくれていた教育費。自分が親になり、子どもの習い事や授業料を払う立場になってお金のありがたみと親への感謝を感じた」(53歳・自由業)、「やっと子どもが巣立ち、教育費などの費用がかからなくなり、家のローン返済を含め家計に余裕が生まれた。お金のありがたみを実感している」(52歳・会社員)、「奨学金を借りて大学に通いました。おかげで卒業後は公務員となり、30年働いています。あのときの奨学金がなければ今の私はありません」(53歳・公務員)、「私は小学5年生のときに両親を亡くし、祖母に育てられました。クラスで一番貧乏だったと思います。でも勉強は得意だったので、奨学金を借り、大学に進学しました。就職し、国家資格を取り、人並みに貯金もできるようになり、借りていた奨学金を一気に繰り上げ返済しましたが、あのときの気持ちよさ!」(49歳・自営業)、「3人の子どもの教育費の捻出にキリキリしていたとき、みかねた実家の母がそっと助けてくれました。毎月振り込んでくれたあのときの3万円にどれだけ助けられたことか」(59歳・パート・アルバイト)、「息子ふたりの塾代、家庭教師代がどうしても払えなくなり、自分の保険を解約し、まとまったお金を手にしたとき、お金のありがたみを痛感しました」(54歳・パート・アルバイト)

 

2位「病気になったとき、失業・休業したとき

339票

「不意に体調不良に見舞われ、休職せざるを得なかったときです。保険にも入っていましたが、それまでコツコツと貯めていたお金にも助けられ、自分自身に感謝したくなりました」(44歳・公務員)、「大病した際、トライしたい治療をお金がないためにあきらめなくてすんだとき、お金のありがたみを実感しました。健康保険制度が整っている日本ですが、保険が適用されない治療はたくさんあります。中には100万円以上かかるようなものも。生きていく上でお金が一番大切とは言わないけれど、お金で救われる命があることも事実です」(45歳・専業主婦)、「突然、がんを宣告され、検査や入院、手術とお金がかかりました。でも保険に入っていたおかげで安心しています。治療のための交通費や薬代もカバーされるので本当に保険に感謝しています」(48歳・パート・アルバイト)、「夫が突然入院し、働けなくなったときです。いろいろな方からお見舞いをいただき、それで一時生活をしのげたことがあります。あのとき、お金のありがたみと人の気持ちのありがたみの両方を実感しました」(61歳・専業主婦)、「更年期の症状に悩まされるようになり、病院に通っています。私の場合、鍼灸治療がよく効いているようですが、それは保険適用ではありません。この治療を続けられるのはお金のおかげです。経済的な環境に感謝しています」(52歳・会社員)、「コロナ禍となり、それまでのように仕事ができなくなりました。多少の貯金と補助金制度に助けられましたが、それらがなければ今、こうして自分が生きていたかどうか……」(43歳・その他)、「旅行業界で働いていましたが、コロナ禍で失職。初めて失業保険をもらい、給付金もありがたくいただきました。各種の税金も手続きすれば減額や支払い延期にしてもらえ、家賃補助まで。日本の社会保障制度に助けられました」(51歳・会社員)

 

3位「初めて一人暮らしをしたとき、初めてお給料をもらったとき

「98票」

「初めてアルバイトをし、お給料をもらったとき。確か当時の時給は700円だったと思います。700円を稼ぐのがこれほど大変とは知らなかったので、とても大切に使ったことを覚えています」(50歳・会社員)、「初めてお給料をもらったときです。母に〝お母さんの好きなことに使ってね〟と書いたメッセージカードを添えて5万円を渡したら、母に泣かれてしまいました」(58歳・専業主婦)、「初めての一人暮らし。お金の使い方を考えず暮していたら、給料日まであと一日というところで、一円もないという事態に。そのときデニムのポケットに無造作に入れられていた500円札(当時は500円札でした)を発見!それでなんとか食いつなぎましたが、お金の大事さを痛感した出来事です」(48歳・専業主婦)、「学生時代、一人暮らしをしていて、500円で3日間を過ごさねばならなくなったことがありました。あのときは本当にお金のありがたみを感じました」(49歳・専業主婦)、「初めて一人暮らしをし、それまで実家で当たり前のように飲み食いしていたお茶や海苔が、自分で買うとなると思いのほか高くてびっくりしたとき」(40歳・パート・アルバイト)

 

 

 

今回、コメントを読んでいて感じたのは、お金のありがたみと家族の思い出がリンクしているエピソードも多かったことです。3つご紹介します。

 

「時給450円のパートで家計を支えてくれていた母。水仕事だったので、いつも指先があかぎれでひび割れていたのを思い出すと、今も胸が痛くなります。貧乏でしたが、私のやりたいことを母が応援してくれたから、今の私があります。多額ではありませんが、遺産まで遺してくれました。でもその遺産も母が時給450円で働き続けた中からコツコツ貯めたのだと思うと、とても使う気にはなれません」(59歳・専業主婦)、「お金のありがたみを初めてちゃんと感じたのは、結婚して数年経ったとき。やりくりがうまくできない上に、旦那が家にお金を入れてくれないこともあったりし、携帯電話代が払えず止められてしまいました。そんなとき会いにきた母親が、何も聞かずに10万円を手渡してくれました。そのお金で携帯電話代を払い、泣きながら母に電話をしたとき、2度と母にこんな心配はかけないと誓いました」(50歳・パート・アルバイト)、「2年間癌で闘病した父が昨年亡くなりました。闘病中は父をなんとか完治させたいと5人のきょうだいが費用を出し合い、父も頑張ってくれました。そのときに実感したのは、お金がなければ受けたい治療も受けさせてあげられないことです。また食べ物を口にできるうちに、父が食べたいものを食べてもらいたいと食べ物にお金を弾めましたし、少しでも癒されるならと健康グッズも購入できました。これもみんなで団結したおかげと、お金そのもののありがたみだけではなく、お金を通して家族のつながりの素晴らしさも学び、いろいろな面からお金に感謝しています」(40歳・パート・アルバイト)

 

 

「隣の50歳」、今回はここまでですがいかがでしたか?

 

4月になりました。お子さんが進学したり、ご自身やご家族が新しい職場になったりと環境が変わられた方も多いことと思います。慣れるまでは何かと気も張ることもあるでしょう、少しもでリラックスできる時間を持ち、どうぞ元気に過ごしてくださいね。

 

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